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ある程度考えているとはいえ見切り発車で出発しすぎだとは思っています。突然theラノベみたいなのが書きたくなりました。出来ないのに。こういう物語書くのは初めてなので御手柔らかに。タイトルが一生決まらないでいます。

何もかもが凍るような冬だった。

雪の積もる道端でリスが死んでいた。不思議だと思った。ここら辺にリスが出るなんて聞いた事がなかった。

赤い手を擦り、鼻を啜る。マフラーも意味が無いくらいに寒かった。車か自転車か。他の誰も気が付かなかった。可哀想だと思わないわけじゃない。ただ、変な病原菌とかあったら怖いし、触りたくなかった。横を通り抜ける。

「どうするの?」

突然近くで声がした。この通学路に知り合いなんて居ない。思わず立ち止まる。

「どうするの?」

今度は耳元で声がした。隣に鳥籠を被った綺麗な白髪の少女がリスを持って立っていた。汚いものをつまむように凍った尾を持つその逆の手にも鳥籠があった。異質だ。明らかにおかしい。周りを見渡す。知り合いだと思われたくなかった。それでも他の誰もこの異質な少女の事を見なかった。それは気付いていないようだった。

「どうするの?」

少女は笑いながらまた言う。同い年ぐらいか。答えなければずっとこのままの気がした。

「…何の話?」

「これ。見えてるんでしょう?」

リスのほうの手を揺らす。見えてるんでしょう、というにやはりそれは他の誰にも見えていなかったのだろう。困惑しながら言葉を返す。

「見えてるけど…てかその持ち方やめなよ、一応生きてたんだし」

「何もしなかった奴に言われたくないわね。それに、君だってそんな事気にするような人じゃないでしょう?汚いと思ったから避けたんでしょう?」

「そんな事は…」

「いいわよ、別に責めたり説教したりする気は無いの。針辻縫(はりつじぬい)さん、君みたいな人を探してたんだから」

じゃあ何もしないって事でと呟いて手の鳥籠に死体を入れる。すると瞬く間にそれはどろどろと溶けていった。

「え」

「ああ、恥ずかしいところ見せちゃってごめんね。さっきからお腹が空いているみたいだったから」

なんでもないように言う彼女の鳥籠には何かがいる気配がした。

「ねえ、私と一緒に来ない?」

赤い瞳をぱちぱちと瞬かせながらさっきまでリスを持っていた手を差し出す。

「行くってどこに?学校、あるんだけど」

「大丈夫、もっと大事な事だから。誰も責めたりなんかしないわ。私が保証する」

少女はけろりとした顔でいう。私は未だに夢か彼女がおかしいだけかのどちらかを願っていた。

「大事な事?」

「そう。とってもよ。国の命令なんだから」

やはり未だに信じられなかった。手を取らなければずっとこのままの気がした。

「手、綺麗にしたらね」

彼女は笑って鳥籠を持ち替え、逆の手を差し出した。

感想などありましたらお気軽に…。いや、是非ともください。何せこういう話に慣れていないもので。書いた事は勿論読んだ事もほぼありません。何かお気付きになった事やアドバイスあれば何卒よろしくお願いします。

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