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魔法と勇者とねこぱんち  作者: 赤井 ねんど
8/16

初めてのダッシュ

「ここでいいのか?」


 人気のない大通にクロエと一緒に来た。


 遠くには、開いた門が見える。


「ああ。ここでいい。」


そういうとクロエ俺の頭のフードの中に潜り込んだ。


そしてギルの首にぷにりと掴まった。


ヤダ、肉球が俺の首に....


「ぼさっとしてるな。ギル。見つかる前にやるぞ。」


クロエに頭をベチリと叩かれた。


「お、おう。んで、何すればいいんだ?」


「まずダッシュと唱えろ。そのあとしゃがんで走る体制になるのだ」


「分かった。」



「ダッシュ...」



クロエの触れている首の方がピリリと傷んだ。そう感じたと思ったら、



ドン!!



という衝撃が足に走る。



「お、俺の足が光ってる...」



足から眩しい光を放っていた。


「そう!そうだ!やはり人間にも強化魔法はかかるのだな!」


耳元でクロエははしゃいだ。


俺は溢れ出る力にドキドキした。


足がビリビリする。



「って、これ明るすぎない!?!?うわ!遠くから警備兵が走ってきてるよ!!」



「早く体制を整えろ。」



手を地面について右足だけ伸ばす。ってこうか?かけっこの前見たいだ。



「そうだ、そんな感じだ。そしたら足に力を溜めろ。いっぱいだ。」


「私がカウントダウンするから、3、2、1、ドンで、門に向かって走り出せ。分かったな?」


「よおし」


 ググググッッッ


 足に力を入れると光は強くなった


「3......」



「待てえ!!光るバケモノめ!!確保する!!」



 やべ!警備兵が凄そこにきてる



「2......」



 ググググッッッ......クロエの声が俺を集中させた。


 足からバチバチと音がする。



「1......」



「おら!観念しろ!!」警備兵が警棒を振り下ろしてきた。



 やばい、殴られる。



 くっそ!どうにでもなれ!!!




 ドォォォォン!!!!!!



地面を蹴った音が大きすぎてクロエの声が掻き消えた。




 俺の意識も消えた。

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