4話 蹂躙
戦闘シーンの表現の仕方が難しいです
ギルドを出て30分ほど歩いた所、小さな店の前にアルクは立っていた
「頼む武器を売ってくれないか?」
扉を開くとそこには武器や防具といった冒険には必ず必要な物がそこら中に置いてあった
「兄ちゃんか、噂は聞いたぜ」
奥から3メートルはあろうかと言う巨体のモヒカン頭の店長が現れた
「あんたもその事で俺を蔑むのか?」
「いいや俺は兄ちゃんを蔑むような事はしねぇぜ!これでも俺と兄ちゃんは多少付き合いが長い、人柄も見えてくるってもんだ」
そう俺とこの店長バルザは勇者パーティー結成前からの少し古い付き合いだ
「そうか恩にきるよ」
「あぁいいって事よ、それで兄ちゃんを杖系の武器ならそこの籠に入ってるので全部だ」
「いや杖は要らない、そうだなそこの壁に立てかけてある大剣を売ってくれないか?」
「でも兄ちゃんはヒーラーだろう?大剣なんて前衛職が使う物をなんで兄ちゃんが?」
バルザは物珍しそうな表情でこちらを見つめる
「いろいろ事情があってパーティーが組めなくなったんでな、それで売ってくれるのか?」
「売るのは構わないがそこそこ値が張るぞ?なんせこの大剣には軽量化のエンチャントが施されているからな」
「金にはある程度余裕がある、それに軽量化のエンチャントならこちらにとっても好都合だ値段はいくらだ?」
軽量化があれば大剣特有の重さの対策ができるこれは是非とも手に入れたい
「金貨15枚といった所だ」
「ほら金貨15枚だ」
沢山のお金が入った小袋から金貨15枚を取り出してバルザに渡した
「まいど!確かに受け取った持っていけ!」
「早速試し斬りがしたいな…」
「それなら東門を出て森へ向かったらどうだ?今丁度ホワイトウルフが大量発生しているらしいぞ」
ホワイトウルフか確かに試し斬りにはもって来いの相手だな、ついでに俺が考えた戦闘スタイルを試してみるか
「ありがとうバルザ早速狩りに向かってみるよ」
アルクは買い取った大剣を背中に背負って東の森を目指した
「ここが東の森かホワイトウルフは基本群れで動くからな連携には注意しておこう」
前方の茂みから複数の殺気を感じる
「お出ましか…」
群れのリーダーと思われるホワイトウルフが大きな口を開いて一直線にこちらへ向かってくる、だがアルクは攻撃の態勢を取ることもしなければ防御の態勢を取る事もしない、それどころか左手をホワイトウルフの方へ
スッと突き出した、そして次の瞬間…
「グルルルアァ!」
「ーーーッ!うわぁあぁあ!!痛い…痛いけど…」
左腕にはホワイトウルフの鋭い牙が突き刺さっていて食らいついた腕から離れようとしない
「そのまま離すなよ!オラァ!」
掛け声と共に右手に持っていた大剣による下から上への切り上げで食らいついて離さないホワイトウルフの首から下を切断した
「やっぱりな、治っている」
噛まれて深い傷を負っていた左腕は一瞬の内に治ってしまった、アルクには三つの常時発動型スキルがある
一つは自分に降りかかるデバフ効果を無効にするキャンセルのスキル
二つ目は受けたダメージを自動的に治癒するリジェネ効果のあるスキル
そして三つ目は治癒能力向上のヒールアップスキルだ
「お前達の攻撃は俺には効かない、もう終わりにしよう」
リーダーを失い統率力の下がったウルフの群れはただ闇雲に突っ込んでくる、そうなればその突進力に合わせてカウンターをお見舞いするだけだ、殆どのウルフはダメージすら与えられず沈黙していく、ダメージを与えられたとしてもその異常な治癒力で治ってしまう、負ける筈もないだろう
「ふぅ、こんなものか…流石に治るとはいえ痛いものは痛いな、だが当分はこの戦い方で大丈夫だろう」
アルクが考えた戦いのスタイルとは自分の治癒能力を利用してバーサーカーの如く敵を蹂躙して行く常人には到底真似出来ないものだ
「そろそろ日も落ちて来たし宿へ戻るか、正直行きたくはないがウルフの素材は明日ギルドで買い取ってもらおう」
アルクはウルフの死体を次々とマジックポーチで吸い取って、来た道を引き返していった
街の東門を潜って暫くしてのことだアルクはある異変に気付いた
「門のあたりからつけられているな、はぁ…おい!誰だ出て来い!」
宿への道から外れ人気の無い所まで行くとアルクは後ろに向かってため息と共に声をかけた
「おやおやぁ?やはり気付いてましたか?」
全身黒ずくめの男が満面の笑みを浮かべ姿を現したのだ
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