3/4

1-3

しかしながら俺の人生がハードモードなのは今に始まったことではない。

もとの世界では、とても貧乏な家庭に生まれた。

母子家庭で、母は夜の町で働き、俺を大学にいれるまで頑張り続けて、そしてそこで過労で死んでしまった。

実は多額の借金があったようだが、その時にはほとんど完済されていた。

自身でもバイトはしていたがほとんど母のおかげで入れた大学を卒業するためには、全くお金が足りなかった。

そしてバイトで生活費と学費を稼ぎながら、

ようやく卒業して地方の中小企業に就職した。

ブラック気味の会社だったが、

なにくそっと思って仕事をして組織改革、業績改善をすすめ、大分会社もましになってきた。

そんな中でのこの状況である。

なにくそ、負けるものか。

今の環境を嘆いていてもしょうがない、やるしかないのだ。

「何か食べられるものを探さねば」

片山君は、心根が強いので

サバイバル的状況に強いです。