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「ここは、どこだ。」


ふとつぶやく。




明らかに異常事態がおきた。




地震が起きたかと思えば、突然見知らぬ森に迷い混んでいる。




しかも、植物も見たこともない種類のものだ。




謎の木にとまっている虫のような生物も、どうも見たことがない。




「無事転生できたようですね。」




周りを見渡しても誰もいない。




もしかして神様か?


これは噂の異世界転生か?


突拍子もないアイデアだが、それしか考えられない。




なんせこれは異世界転生系のテンプレートだ。


「正解です。ものわかりが良さそうな人をこの世界に配属しました。何せ今回の地震は、日本どころか地球全体規模のもので、あなたの住んでいた世界は先程の地震でほぼ壊滅。輪廻転生も回せないほどに生命が死滅したもので。でも、この世界に配属したのはあなただけです。」


聞き捨てならない情報が多すぎるが、何で俺だけなんだ?他にも異世界転生好きはいるだろうに。ライトノベル大国日本だぞ。




「うーむ。様々な原因があるので、今ここでお答えできませんが、一つだけ確かなことが言えます。あなたは、残念ながら無双できません。では。」


えっ、ちょっとまって。


なんだこれは、なんだこれは!




異世界転生系のテンプレートは、ここで主人公が神様から優遇されて、異世界で仲間を作って国王になり、なんだかんだしてもとの世界にちょっと戻れるみたいなご都合主義的超イージーモードのはず!




今回の俺はといえば




もとの世界崩壊!




無双できない宣告!





あれっ、ちょっとやばくないか、これ。







片山くんが住んでいた現実世界は、このタイミングで崩壊しました。


不憫です。

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