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WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
2 出発
80/81

80 ワイバーンと蜥蜴

 ワイバーンのダンスはそれはそれは素晴らしかった。だが、見守る美虹達の目の前で・・・



「これで私に勝った気になっているのか?」

 元帥は、拘束しようとしていた者達を振り切り、



「いくぞ。」

とアームを振り返った。

「・・・アーム。どうした?」



「・・・」

 将軍いや、アームは今や真っ青だった。



 ワイバーンが主を受け入れたときに踊る歓喜のダンスはまだ続いている・・・



 元帥は将軍を抱きかかえて元帥の部屋に転移した。

 真っ青になって胸をかきむしり、苦しむ将軍に

「おまえが?裏切ったのか?この私が縛っていたのに・・そんなわけはあるまい・・何が起きたのだ?」

と、魔力を注いだ。


 魔力が注がれるとやがて・・・将軍は白い煙を上げ始めた。

「こ・・これは?」


 やがて将軍は消えた・・・


「王に還ったのか?

・・おのれ。邪魔をしている奴は誰だ?」


 誰も見ている者がいないが、すさまじい形相だった。徐々に体が膨れあがっていく・・・

 誰かが部屋の外に来た・・

・・・扉を礼儀正しく叩く音がする。




・・・・扉が開けられることはなかった。膨れあがった元帥が部屋の扉を壊したからだ。

扉の外にいた者達は皆扉と共に飛ばされてしまった。


 黒い塊は、凄い勢いで上昇していった。



 ワイバーンを蹴散らし、さらに上空へ・・・

 ワイバーン達は血を流して落下していく・・


「危ない。」

 美虹はとっさに大きな手をイメージし、ワイバーン達をすくい上げた。そっと地面に下ろす・・・


「美虹ちゃん凄い。」

 リュウも驚いていた。しかし、

「それよりあの黒い塊は何?」

 美虹はレオを振り返った。

「分からん・・・というか、あれはレディと呼ばれていた女が変化したモノとそっくりだと思わねえか?」

「うん。私もそう思った。」


 黒い塊は凄い勢いで上空を右に左に上に下に飛び回っている。それからどこかへ飛んで行ってしまった。




 ワイバーン達に怪我をした所はないか、それぞれの飼育員が点検していた。勿論騎乗していた者達も治療を受けている。かなりの数が血を流し、悲しそうに鳴いていた。





 そこに王太子が走ってきた。

「セナがいない。」

 おじいさんも一緒だ。




「大変です。」

そこにお爺さんの世話をしてきた者達がやってきた。


「セナ様が、第2部隊を率いて出陣してしまいました。」


「なんと。すぐ止めねば。」

 お爺さんが青い顔をしていった。すると


「第1部隊は蜥蜴を操っています。奴等は速い。」

と、王太子が唇を噛んだ。

「ワイバーン達は出陣出来そうか?」




 ワイバーン部隊の隊長が返事をする前に

「待って。どうやって止めるの?」

 美虹は黙っていられなかった。

『このまま追いかけていったら兄弟で喧嘩・・・ううん、武力のぶつかり合いになってしまいそうだ。』


『本当だね。何とか僕達で出来ないかな?』


「蜥蜴の部隊の連中には解毒剤がいっていないのか?」

 王太子の問いに、王太子と同じような年頃の男が

「まだそこまでは。ワイバーンと、第1部隊の5000人ほどが解毒されていますが、蜥蜴の部隊は少し離れた所に駐屯していまして。」

と答えた。


 レオは

「追いかけるぞ。」

と言ってからはっと気付いたようだ。

「あ。バドバド・・・」

 バドバドは、リヒテと一緒にシュバルツァーへ飛んでいるのだった。


「蜥蜴がシュバルツァーに着くまでどのくらいかかる?」


「おそらく3日ほどで。」


 バドバドは、前より早い時間でシュバルツァーまで飛んでいる。今、引きかえしてくれれば・・レオの思いが通じたように、

『おい、今バドバドがどっかに飛んで行った。』

『リヒテ?』

『俺は置いて行かれた。』

と言う通信が入って来た。


『こちらに向かっているのかも知れない。それより、アルテミアの蜥蜴部隊がそっちに向かった。3日で到着するらしい。気を抜くなよ。』

『なんだって?3日?それは大変だ。薬が間に合うか・・・』

 ライの慌てた声が入って来た。




『バドバドが来たらすぐそっちに向かう。こっちのワイバーンが動ければ・・』



「ワイバーンは怪我をしている。すぐの出発は無理です。」

 隊長が割って入る。


「・・・蜥蜴の部隊は何人ほどだ?」

レオが聞く。王太子は後ろを振り向いて頷いた後、

「少ないが、200はいる。」

と答えた。

「200か。機動力が高い200だと・・・」


『僕、行こうか?』

『リュウ。』

『美虹ちゃんはここに残るといいよ。』

『だめだよ。二人はいつも一緒でしょ。』




「レオ。3人で行こう。」

「3人?リュウか?」

「うん。」

「おまえは残れ。」

「同じ事言うね。リュウと私は二人で一人なんだよ。」

「・・・・」



「俺たちも行くぜ。」

「きっと役に立つぜ。」

「何しろ7すたあだからな。」

「肉だ。肉をくれ。」

「俺にも肉だ。」

「こいつらは放っておいていい」

「いくぞ。」



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