表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
1 出会い
8/81

8 なんで?またWHITE DRAGON?

鍵を貰って部屋に入る。

 ベットみたいな台が2つあり、上に布団が畳んで置いてあった。

 片方の布団を敷きパジャマ代わりにしろと言われたレオの服を取り出す。何か汚いよね。だってずっと着ていたんだから。浄化魔法みたいなのって使えるのかなあ。綺麗になったイメージを送ってみた。きらきら・・・なんか光ったみたい。光が消えたらあら不思議。

「綺麗になってる。」


 もしかしたら体にも使えるかな。

 体が綺麗になるようなイメージで・・きらきら・・

 なんだかからだがすっきりした。なんだ。もっと早く気が付けば良かった。3日くらいお風呂に入っていなかったから、頭も痒かったんだよね。


 ごろりと横になる・・・すこしうとうと・・・


『ねえ、ねえ・・・』

 五月蠅いなあ。レオ?

『違うよ。ねえってば。』


 呼ばれた気がして起き上がる・・・


 

 あれ? きょろきょろする・・・片方のベットが丸く盛り上がっている。レオだよね?

・・・ん?体がむずむずしてきた・・・なんだろう。この感じ・・




「レオ。レオ。」

 火蜥蜴の退治を終えてレオが帰ってきたんだね。

 もう真夜中杉だと思う・・もどってっきたなって分かったけど・・何か火の臭い・・・花火みたいな火薬の臭い?が気になっていたら・・・何かむずむずが増してきた・・・起き上がった気配がしたのかな


「どうした?」

レオが聞いてきた。

「体がむずむずするの。」

布団の上で起き上がる気配がする。

「なんだって?」

私・・・どうしちゃったんだろう・・・そう・・・なんて言ったら良いのかな?


・・


「なんか大きくなりそうな気がする。」

え? 私の声?

「大きく?」

「龍に戻りそう」


 とたんに焦り出すレオ。そりゃそうだよね。部屋の中で龍に戻っちゃったら壊れちゃう。

「待て待て。我慢できんのか?」

「これって我慢できるものなの?」

 私も困ってしまった。


「いやいやいや・・・ここで巨大化はさすがにまずいだろう。」

「巨大化って・・・」

分かっていても落ち込むよねえ・・・


「とにかく服を脱げ」

「え?やだよ。」

 何考えてるの!!怒るよ!

「馬鹿言うな。脱いでないと服がびりびりになるだろうが。」


 あ・・・失礼・・・確かに・・・そうだわ・・


 慌てて私、服を脱いだ。そこにマントがかぶせられる。隠してくれる親切はあるんだよね・・

 脱いだ服をレオが慌てて拾ってポーチに突っ込む。ポーチを拾った後で辺りをざっと見て忘れ物がないか確認してるみたい・・・

「いくぞ。」

「あ。靴!!!」

「お。」

ちゃんと靴も回収してくれて私を抱き上げると、レオは窓から飛び出した・・・早い。屋根をぽんぽんと飛び・・・塀を乗り越え・・・町をあっという間に出てしまった。


  町から少し離れた森の際で私をおろす。と同時に龍化が始まった。


「戻っちゃった・・・」

「戻ったな。」

・・・・・


「結界を張るから一人でここにいれるか?」

「え~~~。」

「まだ報酬を受け取ってねえんだ。それに食料も買ってない。」


そう言われれば仕方ない。

「分かった。」


「とりあえずおまえのポーチを首に引っかけとくからな。・・・・」

なにやら私の回りに書いて呪文を唱えてる。

「これでおまえは人には見えねえようになった。だが・・・」

だが?

「魔物からは関知できるかもしれねえ。」


 安心できない情報をありがとう。


「だが。おまえは龍だ。魔物より強いはずだ。」

「ええ?闘った事なんてないよ。」

「まだ子どもだったな。」

 いや。15才です・・・子どもかな?



「マントは返して貰うぞ。・・・そうだ。報酬を貰ったらおまえにマントを買ってやろう。いちいち俺のを貸すのは困ることもあるだろうからな。」

「ちゃんと戻ってきてくれる?」

「ああ。心配するな。」


 レオは辺りをもう一度念を入れて見た後また凄い勢いで走って行った


「昼前には戻ってくる。」

そう言って・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ