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WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
2 出発
77/81

77 急展開??

 うるさいにょろにょろをじろりと見た後、


「なんで元王妃様をバドバドが解放したのかな?」


 美虹の呟きに、バドバドがくぇくぇくぇ・・・・と鳴き、舞い上がった・・


 キラキラと光を振りまいて飛ぶ・・・


「何が起きたのだ?」


 おじいさんが目を丸くした。


 光に当たって王妃が徐々に姿を変える。

 光が収まった後、優しげなおばあちゃんが立っていた。


「まさか?」

「どうかしたの?」


 おばあさんは自分の変化が分かっていないようだった。


 おじいさんは彼女の側に行き、しっかり彼女を抱きしめた。


「ああ。おまえだ。」

「あなた・・・?」



・・・



「バドバドって不思議・・」


 そう言っているうちに二人の姿が光り・・・消えた・・・


「え?どこに行ったの?」



『おわっ』

 リヒテの驚く声がした。

『どうしたの?』

『こっちに爺さんと婆さんが急に現れたんだ。』

 レオが返事をした。二人は王の部屋に飛ばされたらしかった。


「くぇくぇくぇ・・・」


 バドバドか小首をかしげて美虹の方を向いた。


「行くぞって言ってる」

「どこへだ?」

「あのじいさんとばあさんの所だろう?!」

「肉だ。肉をくれ。」

「俺にも肉だ。」

「良いから行くぞ。」

「美虹いいか?」



 美虹もバドバドの出す光に包まれ、一瞬のうちに王の部屋に来ていた。






ーーーーーー




「だれだ?」

 元帥は後ろを振り向いた。


「私だ。」

「レディ?どうした?」

 レディの胸元は黒く焼けただれ、服もすすけていた。

「だめだ。形を取っていられない。この女・・焼かれた・・・」


 元帥は慌てた。

「何を言っているのだ?医者か?医者を呼べば良いのか?」


 レディはにんまりと笑った。

「医者はいらぬ。おまえの体が欲しい。」

「何を?」

「この体はもう持たぬからな。」



「うわああああああああ!!!!」


 悲鳴の後は、黒くくすぶる女の体が床に倒れているだけだった。それもやがて黒い水溜まりになって消えていった・・・




 扉が慌ただしく叩かれた。

「元帥?どうかなさいましたか?悲鳴が聞こえたのですが。」

「なにもない。大丈夫だ。」


 先ほどまでの妖艶な女はもういない。いるのは元帥ばかり・・・・



「さて。この体も長くは持たんな。薬でかなりぼろぼろだからな・・・アーム。出てこい」


 床から影がゆっくり立ち上がった。

「はいおかたさま・・・きた。わたし・」


「また1から教育か。面倒な事よ。

 元帥はしばしアームの影を眺めた。将軍の中に入れ込むか。」

「はいごぞんぶんに・・」






ーーーーーーーー




 王の部屋では寝込んでいた王の側にいた王太子が驚いていた。

「あの・・」

「おまえはアレクか?」

「・・そういう・・」

「私はおまえの祖父だ。」

 王太子は祖父母に20年近く会っていなかったが、父に似た雰囲気を持つ老人を認めないわけにはいかなかった。





「アームは不抜けた状態のままなのだな?」


『アーム?アームって言った?』

 美虹は驚いた。

『ああ。言ったな。アームとは?』

 レオも驚いたらしい。

『偶然って事は?』

 リヒテの言葉に、

『王と同じ名を付けるか?』

と返すレオ。

『じゃあ、あのアームってもしかしたら?』





・・・・・





「おまえがこの国の王となるが良い。」

「私が父を廃するのですか?」

「そうだ。それしかあるまい。」



「そう言えば、ソフィーがいませんね?」

 おばあさんが聞くと、

「母はおじいさまとおばあさまがいなくなってじきに、セナを産んで・・亡くなりました。」

とアレクが答えた。

「まあ・・・」

 おばあさんは言葉に詰まった。

「だから、レディという女にこんなにされてしまったんです。」

 アレクが吐き捨てるように言った。


「だがおまえは無事だ。」


「当たり前です。幼いながらも母に良く言い聞かされていましたから。なるべく近づかぬよう、気をつけていましたし、愚鈍の振りもしましたしね・・・」


 王太子はしっかりしている男のようだった。


「ソフィーがいてくれたらねえ。」


 しみじみというおばあさんに、おじいさんはすまなそうに頭を下げた。


「そうね。あなたもあのレディに惑わされていたんですものね。」




 王は相変わらず不明瞭な声で、短い言葉を吐くだけで、この場にいる誰とも意思疎通出来なかった。




『もしかしたら、あのアームってのはこの王が入っていたんじゃねえか?』

『あり得るかも・・・』



 ここに長くいても仕方がないと言うことになったとき、初めて美虹の存在に王子が気付いた。

「この者は?」

「シュバルツァーから来たようだ。」

「シュバルツァー。彼の国の者と話をしたいと思っていたのだ。」




 改めてどこかで話そうと言うことになった。王子の部屋が良かろうと言うことに成り、王子は一足先に居室に戻った。人払いやお茶の手配をするためだ。王子が部屋を出たとたん、レオとリヒテは姿を現した。おじいさんとおがあさんは驚きながらも受け入れてくれた。


 また光が満ち、一行は王子の居室にいた。

 姿をあらわしたレオ達も一緒だ。

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