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WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
2 出発
65/81

65 さてその次は?

 レオと美虹は黙ってバドバドが消えた方向を見ていた。

「バドバドの羽は強い。行き帰りは心配はいらないだろう。」

 レオが言い聞かせるように美虹に言い、

「とりあえず、ライの所に戻るぞ。」

 美虹の手を引っ張って戻り始めた。



「待ってください。」

 と言う声に美虹とレオが振り返り、アームを見ると、アームが思い詰めたような表情で二人を見ていた。

「どうした?」


「僕は・・・」

「ぼくは?」

 美虹が繰り返す。

「もしかしたら、・・」

 

 レオが顔をしかめて、

「言いたいことがあったらパンテェールのところで聞くぞ。」

と言うと、


「僕は・・・僕は・・・」

と言いながらじりじりと下がっていった。

「?」


 向きを変え、急に走り出して去って行く後ろ姿を見て、二人は首をひねった。





 扉の前に何人かの兵が立っていて、レオと美虹を見て黙って扉を開けてくれた。


「もどったな。」

 ライの声がした。

「ああ。」

 様子は送っていたので分かっているのだが、パンテェール達のために、聞いているのだなと美虹は考えた。


「バドバドは全快していて、リヒテを乗せて飛び立った。」

「おお。バドバドが。まだまだだと聞いていましたが。それはよろしゅうございました。」

「戻ってくるのはどんなに速くても2~3日はかかるだろう。」

 レオが言うと、

「では。その間にアルテミアに対してどうでるかを決めてしまおう。」

とライが続けた。


「では、隊長達を呼んで、話し合いをいたしましょう。ここでは何ですから、場所を変えましょう。」








 パンテェールの執務室・・



「攻めるか?」

 レッグが言うと、

「まだ力が足りねえんじゃねえか?」

 スルーが言った。


「おまえはどうなんだ?」

 レッグがバギーに聞くと、

「人数がたらんと思うぜ。」

と言う答えだ。



「レッグ。おまえの隊は何人だった?」

「50だな。」

「スルーは?」

「皆同じだ。50ずつ。合わせて150だ。」


 レオが呆れたように

「アルテミアはどのくらいいるんだ?」

と聞くと、

「万だな。」

と、こともなげに、パンテェールが答えた。


「150と万?」

 美虹は目を白黒させた。

「無理じゃない?」

「ああ。そう思ってアルテミアも俺たちを放っておくんだろうよ。」

 レッグもしらっと答えた。


「その万の内どのくらいが人間なんだ?」

 レオがさらに聞いた。そうか。もしかしたら奴隷も混じっているかも知れないのか。と美虹は考えた。奴隷なら、隷属の印とやらを消せば良いんだよね。美虹の考えがレオには分かったようだった。

「どうだ?」

「半分以上は・・」

 バギーが考え考え答えた。

「ふうん。」




『ねえ。隷属の印って前言ってたやつだよね?』

『ああ。一人がせいぜい数人・・・だが万人もの隷属が出来る奴がいるとしたら・・・』

『いるとしたら?』

『龍より大きな・・邪な存在かも知れねえ・・』

『邪?もしかしたらあの女の人も?』

『の中の一人か・・・もしくはそのものか・・・・』

 レオは言葉を濁した。

『そうかもしれないね。でも、ここで待つというのはあまり良い選択ではないだろう。』

『ライ、なんでそう思う?』

『考えなくても分かる。ここに何万人も攻めてきたら?』

『・・・・そうだな。うってでるしかねえな・・・』


『あの臭いを振りまかれたらこっちの150も向こうに付いてしまうかもしれねえぞ。』



「俺たち」

「あの臭いの元」

「嗅いだことあるぜ。」

「肉だ。肉の臭いが・・・」

「肉は良い匂いだ。」

「どこだった?」

「ちょっとまて・・・」

「「「「「「「レオと会ったところで嗅いだ。」」」」」」」




「え?あの花?全然違うと思うけど。」

「いや・・・そう言われてみれば・・・似ているかもしれねえ。」



「何の話ですか?」

パンテェールが自分たちの話をやめて美虹に聞いてきた。


「えっと。にょろにょろに会ったときに摘んでいた花の匂いが何となく似ているような気が・・・したって。」


「なら、多分フェーが何とかしてくれるな。」


「臭い対策が出来そうだったら、次にどうしていったら良いかを考えていかねばならん。」

 ライが言った。


・・


「アルテミアに俺とこいつで潜入する。」

 レオの言葉にライが渋い顔をした。

『おい。次期王が何を言い出すんだ?』

『おまえがいるから良いだろう。俺と美虹の方が動きやすいんだ。』

『そう言うわけには・・・』

『リヒテが間に合えば、三人で行く。それで良いだろう。』


 まだ納得出来ないライは置いて、

「俺たちはリヒテが帰ってきたら先にアルテミアに行く。おまえ達はフェーが臭い対策をするまで待ってろ。」

とレオが話を終わらせた。




 夕飯は、パンテェールの執務室で一緒に食べることになってしまった。

 そのあとライを王の部屋に泊めようとしたり、美虹とレオをもっと別の部屋に泊めようとしたり色々あったが、美虹とレオはさっさと割り当ての部屋に帰ってしまった。


『おい。僕を置いてさっさと行くなんて酷いじゃないか。』

『ライは元王だから、色々もてなされてもしかたねえ。下手な所に案内もできねえだろうし。諦めてそこにいるんだな。』

『外部から侵入者が会った部屋になぞ危なくて泊まれないよ。』

『いいじゃねえか。そこに泊まると見せかけて、元のところに行けば良い。』

『そう言われればそうだな。そうする。』


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