46 we are nyoronyoro.we are very very hungry.
「俺たちの目的はアルテミア・・を倒す方向で良いのか?」
レオが聞く。レッグが頷く。
「俺たちは完全にアルテミナからの独立を望んでいる。」
・・・
「自分たちの国を作るのか?隣の国みたいに?」
「・・・まあ・・」
パンテェールは言葉を濁した。
パンテェールが何を考えているのかは良くつかめない。レオは追求するのをやめた。疑われかねないからだ。
閑話休題・・・・
部屋を出て、示された宿舎へ二人で歩く。二人とも無言だ。
『誰が聞いているか分からないからうかつなことは言えないんだ?』
と美虹は思った。リュウが
『変な空気だった』
とつぶやいたので
『何が変だったの?』
と聞くと
『パンテェールから何か糸のようなものが出ていたんだ。』
と言う。
『糸?』
『糸としか言いようがないよ。』
『どこかに繋がってるの?』
『いや・・・何というかな。探るみたいな・・・前はなかったと思うんだ。』
レオと話したいな。心話・・最初の頃出来たんだから今も出来るはず。
『レオ。』
果たしてすぐに返事が返ってきた。
『おう。』
・・・心の中で話が出来るのは便利だね。と美虹は思った。
『さっきの話だけどね・・・』
『探るような糸が?気が付かなかった。なんか変だなとは思ったが.』
『私もリュウに言われて分かったんだ。』
『リュウ。侮れないな.』
『いやあ。それほどでも・・・』
『『リュウ?』』
三人でも会話が出来ることが分かった。
『みこちゃんの力が付いてきたからだよ。』
・・・・・
・・・・・
「おい。まだか?」
「おれたちにょろにょろ。」
「なあ。まだ飯にならないのか?」
「肉だ。肉をくれ。」
「肉!!!」
「いつまで袋にはいっていれんばいいんだ?」
「忘れられてないか?」
どさっ
「いて!!」
「おまえ上に乗るな。」
「おまえこそ重いぞ。」
「肉だ。肉をくれ。」
「にくう・・・」
「はらへった・・・」
「何かおかれたみたいだぞ。」
「おい。窮屈だったろう?」
「にょろにょろ。大丈夫?」
俺たちをのぞき込んだのは・・・
「おまえ達誰だ?」
「俺たちを誘拐したのか?」
「身代金は出ないぞ。」
「肉だ。肉をくれ。」
「肉・・・俺にもくれ。」
「まて。におい・・・知ってるぞ。」
「レオか?美虹か?」
美虹とレオは顔を見合わせた。
「ごめん。ずっと袋に入れたままにして。」
「これから俺たちは飯に行く。おまえ達の分も調達してくるが・・・肉じゃねえかもしれん。」
「ええええ!!!」
「肉だ・・・」
「おまえ、順番間違えるな。俺が先に言う。」
「にくう・・・」
「だから、おまえも俺の後だろ?」
・・・
姦しい。美虹は笑い出した。緊張がにょろにょろのおかげで融けたようだ。
「ありがとう。にょろにょろ。緊張が少しほどけたよ。ちゃんと皆の分も貰ってくるからね。静かに待っていられる?」
「五月蠅いと誰かが覗きに来るといけねえからな。ちゃんと袋で待ってろよ。」
二人がドアを開けて出て行った。
しばらくじっとしていたが、何しろ腹ぺこだし、暇だ・・・にょろにょろ達は部屋を見て回ることにした。
「狭いな。」
「寝台が2つ。」
「小さい机が2つ。」
「扉も2つ。」
「肉は?肉はまだか?」
「肉が食いたい。」
「まだ行ったばかりだろう?」
「こっちの扉はなんだ?」
さすがにょろにょろ。出て行った扉は危ないと判断出来た。
にょろにょろ達は二人が出て行った方の扉ではないもう一つの扉の方に行った・・・・
「開けるぞ。」
「いいだろう。」
「気をつけろよ」
「肉だ肉をくれ?」
「肉・・・?」
「違うだろう。」
「開けろよ。」
きぃ・・・・
「なんだ?」
「上にじょうろみたいなのがついてるぞ。」
「このボッチはなんだ?」
「肉か?」
「肉なのか?」
「わけねえだろ」
「押してみろ。」
・・・ざあああああ・・・
「うわああああ・・・・」
「止めろ」
「どうやるんだ?」
「肉がああああ」
「肉じゃねええええええ」
「どうするんだ?」
「もういっぺんボッチを押せ。」
・・・・・
・・・シャワーだった・・・
びしょ濡れのにょろにょろ・・・
7つの頭は証拠隠滅のために動き出した・・・・・
「ただいま。」
「肉を持ってきたぞ。」
「あれ?」
「にょろにょろ?」
わああああ・・・
「レオ・・・じゃない。レイン、どうしたの?」
「俺の・・・俺の・・・上着がびしょ濡れだ!!!」
にょろにょろ達は知らん顔して袋の中・・・ちゃんと紐もくくられている・・・
「誰か入ったのか?」
にょろにょろ達は美味しい肉をお腹いっぱい食べた。
レオは乾燥魔法で上着をぶつぶつ言いながら乾かしている・・・
夜は更けていく。




