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WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
2 出発
43/81

43 変身・・・お約束・・!きゃあ・・・

 朝ご飯を食べてから、いったんライ達の家に帰ることを聞いた。

「僕と美虹ちゃんだけ帰るよ。」

 ええ?でも龍の力がいるんだよね?

「龍の力はどうするの?一緒に行っちゃ駄目なの?」



 レオがほれみろって言う顔をした。なんだろう?

「一緒に行くか?」

「うん。」

「美虹ちゃん。行き先が分かっている?パンテェールの所だよ。」

「いいよ・・・でも子どもの姿じゃだめだよね?どうしよう。」


 レオがまた私を抱っこした。ちょっと・・・

 私は好きで10才の姿になってるわけじゃない。リュウに引きずられているだけなんだ。抱っこはどうもね・・・身をよじってレオから離れる・・・


 

レオが寂しそうに私を見てるけど・・それどころじゃないんだよ。

 どうすればいいのかな?




『僕が君で君が僕なら、僕が引きずられたっていいんじゃないのかな?』

 リュウの声がする。あ。そう言う考え方も出来るよね。



・・・・心の中で私に・・・私に・・・・・・




急に黙り込んだ私にレオがまた近づこうとしてるみたい・・・


 でも

「おい。美虹が光ってるぞ・・」

 遠くで声が聞こえる。気のせいかな体がぎしぎしいってるような・・・



 不意に体が軽くなる・・・



「ば・・・馬鹿野郎!!!」

 レオの叫び声と一緒にマントがかぶせられた。あれ。既視感・・・



・・・


「何か着る物はないのか?」

 リヒテの慌てる声がする。目を開けて周りを見る・・・マントを払ったら、レオが怒った。

「隠せ!!」



・・


「あれ?私・・裸?・・・き・・・きゃあ・・・・」


・・・・・


 あわててしゃがみ込む。再びマントがかけられた・・・だからマントだったんだ・・

 私はちゃんと私になっていた。15才の女のコの体だ。


「みこ・・それがおまえの本当の姿か?」

 私は目の端にある自分の髪をみた。銀色だ。

「違うみたい。私黒い髪の毛だもん。」

「今は銀だな。」



・・・・・



「女の子じゃ困るよね?」

「そうだな。」

 ライが頷く。


・・・私がリュウでリュウが私・・・なら。男の子にもなれるってことだよね?

 リュウが私の中で笑うのが分かった。そうだね。男の子だ。



「お・・・また光ってるぞ。」



 結論から言うと、ちゃんと15の男の子になれた。でも。ひょろい。

「やせてるな。」

「筋肉がねえ。」

「パンテェールに雇われるかどうか・・・・怪しいな。」



・・・そんなこと言ったってさ・・・







 このところずっと運動していない上に、移動も抱っこが多かったため、私の体力筋力は15の女の子にしても最低レベルなんじゃないかな?


「魔法使いとして出仕することにしよう。」

 そう言われても。魔法ねえ・・



『リュウの力、私使えるかな?』

『大丈夫だよ。今も使ったから男の子になってるんだからさ。』

 リュウとこそこそ話す。

『僕が離れると多分女の子になっちゃうと思うんだ。』

『私もそう思う。』

『とりあえず。一緒だから大丈夫。』



 ちょっと心配だけどさ・・・

『リュウの力って氷と水だよね?』

『うん。でも、美虹ちゃんの力はそれだけじゃないみたいなんだよね。』

『どういうこと?』

『多岐多種だったっけ?』

 ああ。カード。ちょっと違ったような気がするけど・・・似たようなものだよね・・うん・・



「おい。何一人でぶつぶつ言ってるんだ?」

 リヒテが声をかけてきた。

「これを着ろよ。」

 あ。私まだ裸にマントだった。まるで怪しい人じゃん・・・



 リヒテから服を借りてきてみる。大きい・・・・


「とりあえず、ここを出るまでは、怪しまれないように元の大きさに戻れますか?」

 ライが聞く。

「それはそうだよね。急に小さい男の子が姿を見せなくなったら変に思われちゃう。」


・・・しばらく考える。出来そうだろうか?


「やってみる・・・」

「男の子で良いぞ。」

「そうか。そうだね。元々男の子に変装してたんだもんね。」




 しばらく自分に

「私は男の子・・・・・」

 とぶつぶつ言い聞かせている。知らない人から見たら、かなり怪しく見えるような気がする。





・・・・・




「よし。とりあえず、ここを出て、服屋に行く。美虹の服を買わなくちゃなんねえからな。」






 服を無事買い、また山のライ達の家に向かう。


 でも本当に帰るんじゃなくて、途中で姿を変え、また町に戻る・・・

「門番に怪しまれないかな?」

「大丈夫だ。奴等金さえもらえれば何も言わん。」

 リヒテが言う。

「それって・・かなり問題なんじゃないの?」

 それもアルテミアの落とし物らしい。

「僕が王であった頃は厳しくさせていたんだがね。」

 そういえば、ライっていくつなの?

 聞いたら、王であった頃は20才だったんだって。若い。で、あれから15年だから、まだ35くらいなんだね。




 ライはどうするのかな?

「ねえ。ライは?」


「う~ん。皆が行ってるのに一人だけ家にいるのもね・・・」

「でもさ。何かあったら助けに来る人も必要だよね?」

・・・

「そうだね。」


「どこにいる?」


「いっそのこと儀式の間に潜んでいようかと。」

「ええ?あんなとこに?一人じゃ怖いでしょ?」


「ははは・・・」


「そうか。儀式の間に潜むってのは良い手かも知れないぜ。」

「問題は誰が潜むかだぜ?」

「私嫌だ。怖いよ。」

「おまえは俺と一緒だ。」

「ええええ?じゃあ俺がライと一緒にあそこにいるのか?」

 リヒテの嫌そうな顔。

「俺もパンテェールの所に潜入した方がいい。そっちの方が面白そうだ。」

「ごねるな。」


「まあ。あそこなら町に抜けやすいですしね。」


 と言うことで、二手に分かれて動くことになった。

「どうやって連絡を付ける?まさか伝言鳥というわけにはいくまい・・・」


 心話ってどのくらいの距離届くのかな?




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