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少し飛ぶと小高い丘があった。そこにリュウは舞い降りた。
降りた瞬間私は私になり、小さいリュウが現われる・・・
あ。私・・裸・・・バサッ私にマントが掛けられる。あ。レオのマントだ。ありがとうレオ。マントの下にポーチが差し入れられる・・・ごそごそ・・・
着替えている間にリュウとレオの声が聞こえる。
・・・・
「派手に現れたからどうなるかと思ったぜ。」
「うん。僕もまさか神様扱いされるなんて思ってもみなかった。」
ようやく着込んでマントの下から這い出す。
「ありがとう。レオ。」
マントを手渡す。私のマントはどこだろう?リュウに変わった時、服と一緒に置いてきた?まずい。見つけた人は、もしかしたら白龍との関係を疑うかも・・・ぼろぼろになった子供服・・・消えた私。そして現れた龍・・・
怪しいよね。それを言ったら、
「ああ。考えがそっちに行く奴もいるかも知れんな。」
「これからどうなるの?」
・・・
レオは無言で私を見ている。あ・・
「あ。にょろにょろ達は?」
「いるよ。」
リュウが答えた。
足下に袋があった。
「動いてないよ。」
「そう言われればそうだな。」
中を覗いたら・・・あれ?おとなしい。じっとしてる?
「どら。」
レオが袋を逆さに振る。乱暴な・・どさって落っこちた塊・・・
きゅう・・・って
「あ。目を回してるね。」
リュウがのほほんと言う。
にょろにょろ達が目を覚ますのを待ちながら、
「これからどうするの?」
って聞いてみる。
・・・・レオは深いため息をついた・・
「伝言鳥の依頼はしばらく受けられなくなったようだしな・・・」
これだけ派手にやっちゃうと、居所を伝言鳥を通して知られるのも困るんだね。もしかしたらもしかするかも知れないんだもんね?
「神殿の契約を一旦切る。」
「え?どうやって?」
「次に飛んできた伝言鳥に伝えるのさ。ほとぼりが冷めた頃また始めるさ。」
「ふうん。」
・・・・
「ううう俺たち???」
「にょろにょろ・・・だよな?」
「7すたあ。だよな。」
「肉だ・・・肉?」
「おい。どうなっているんだ?」
「ここはどこだ?」
「肉はどうなったんだ?」
にょろにょろが起きたらしい。
たちまち賑やかになるよね。
・・・・・
レオはしばらく考えていたけれど、
「俺が育ったところに行くぞ。」
って。
「育ての親ってか師匠はもういねえが。まだ兄弟はいるだろう。」
兄弟がいたの?
「血は繋がってねえけどな。」
ぽつんとつぶやく・・・
一緒にいた奴がいるって言ってたっけ。どんな人なのかな?
2~3日歩いき、いくつかの山を越えた所にその洞窟があった。中から冷たい風が吹いてくる。周りを見ると紅葉している木がたくさんあった。
「ねえ。ここは雨季と乾季が繰り返されるんじゃなかったの?」
「あそこより北だぞ。ここは暑い時期と寒い時期があるんだ。」
「今は秋って事?」
「秋が何かは知らんが、実りの季節だな。木の葉が落ちる頃雪が降る。」
「なあんだ。四季があるんじゃない。」
「四季?」
「前も言ったような気がするよ。」
私達は山の中腹にある洞窟の前にいる。
レオは洞窟の中にそのまま入っていった・・
「洞窟が通っても安全かどうかだけ見てくる。すぐ戻るから待ってろ。」
そう言い残して。
どのくらい待っただろう。
「腹減った。」
「いつまで待つんだ?」
「どうしたんだ?」
「肉だ。肉をくれ」
「俺も肉が欲しい。」
「俺たち捨てられたのか?」
「わけねえ。」
ううん・・・五月蠅いなあ・・・
ふっと気が付いた。あ。私、寝ちゃってたんだ。
もう暗くなり始めてる。レオはどうしちゃったんだろう?すぐ戻るって言っていたのに・・・
一人で迎える夜。いや。にょろにょろも・・・今は私に溶け込んでいるけどリュウもいる。たき火を起こそうか?でも安全?たき火・・・おこせないよ。ライターばいし・・・マッチもない・・・
袋の中に入れてあった焼いた肉を出して皆で分け合って食べる。この前から少しずつ取り置いていた肉だ。10日や20日はおそらくもつくらいの肉。
水は魔法で出す。お風呂に入りたい。体はともかく頭を洗いたいんだよね・・・水でなんとかならないのかな?水の塊を連想する。丸い水の玉。お湯だと良いのにな。レオがいたらお湯にしてくれるんだろう。水に頭をそっと浸けてみる・・・・・・うわあ・・・冷たすぎる。がちがち歯の根が合わないくらい。氷水だ。
「くしゅん・・」
くしゃみが止まらない。濡れちゃった頭を乾かすには?温風が良いよね。風が少し使えるようになってるから温風も何とかなるのでは?
しばらく後乾いた髪を整える。風邪を引いたら大変。
「人間は面倒だな。」
「風呂かあ?」
「入る気にもならねえな。」
「肉だ。もっと肉をくれ。」
「俺もだ。」
「いいかげんにしろ。」
「レオはどうした?」
「探しに行かなくて良いかな?」
リュウも言う・・・・
ため息と一緒に
「もう寝よう。結界張るから。大丈夫だとは思うけど・・・」
レオが私一人残してどこかに行く訳ないよ。あんなに一人にしたがらなかったのに・・・でも・・・気が変わっちゃったのかな?それとも・・洞窟の中で大変なことになっちゃったのかな・・一緒に行けば良かったかな・・・・・悪い方へ悪い方へ考えが行っちゃうよ。
テントもないから葉っぱを集めてその上に丸くなった。にょろにょろ達も私の懐で静かになった・・・暗くて怖いよ・・




