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WHYとWHITE DRAGON !!!!  作者: 猫山
2 出発
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少し飛ぶと小高い丘があった。そこにリュウは舞い降りた。

 降りた瞬間私は私になり、小さいリュウが現われる・・・


 あ。私・・裸・・・バサッ私にマントが掛けられる。あ。レオのマントだ。ありがとうレオ。マントの下にポーチが差し入れられる・・・ごそごそ・・・



 着替えている間にリュウとレオの声が聞こえる。


・・・・


「派手に現れたからどうなるかと思ったぜ。」

「うん。僕もまさか神様扱いされるなんて思ってもみなかった。」



 ようやく着込んでマントの下から這い出す。

「ありがとう。レオ。」

 マントを手渡す。私のマントはどこだろう?リュウに変わった時、服と一緒に置いてきた?まずい。見つけた人は、もしかしたら白龍との関係を疑うかも・・・ぼろぼろになった子供服・・・消えた私。そして現れた龍・・・

怪しいよね。それを言ったら、

「ああ。考えがそっちに行く奴もいるかも知れんな。」

「これからどうなるの?」


・・・


 レオは無言で私を見ている。あ・・

「あ。にょろにょろ達は?」

「いるよ。」

リュウが答えた。



足下に袋があった。

「動いてないよ。」

「そう言われればそうだな。」


 中を覗いたら・・・あれ?おとなしい。じっとしてる?

「どら。」


 レオが袋を逆さに振る。乱暴な・・どさって落っこちた塊・・・


 きゅう・・・って


「あ。目を回してるね。」

 リュウがのほほんと言う。



 にょろにょろ達が目を覚ますのを待ちながら、

「これからどうするの?」

って聞いてみる。



・・・・レオは深いため息をついた・・


「伝言鳥の依頼はしばらく受けられなくなったようだしな・・・」

 これだけ派手にやっちゃうと、居所を伝言鳥を通して知られるのも困るんだね。もしかしたらもしかするかも知れないんだもんね?

「神殿の契約を一旦切る。」

「え?どうやって?」

「次に飛んできた伝言鳥に伝えるのさ。ほとぼりが冷めた頃また始めるさ。」

「ふうん。」



・・・・



「ううう俺たち???」

「にょろにょろ・・・だよな?」

「7すたあ。だよな。」

「肉だ・・・肉?」

「おい。どうなっているんだ?」

「ここはどこだ?」

「肉はどうなったんだ?」


 にょろにょろが起きたらしい。

 たちまち賑やかになるよね。



・・・・・


 レオはしばらく考えていたけれど、

「俺が育ったところに行くぞ。」

って。

「育ての親ってか師匠はもういねえが。まだ兄弟はいるだろう。」

 兄弟がいたの?



「血は繋がってねえけどな。」


 ぽつんとつぶやく・・・



 一緒にいた奴がいるって言ってたっけ。どんな人なのかな?





 2~3日歩いき、いくつかの山を越えた所にその洞窟があった。中から冷たい風が吹いてくる。周りを見ると紅葉している木がたくさんあった。

「ねえ。ここは雨季と乾季が繰り返されるんじゃなかったの?」

「あそこより北だぞ。ここは暑い時期と寒い時期があるんだ。」

「今は秋って事?」

「秋が何かは知らんが、実りの季節だな。木の葉が落ちる頃雪が降る。」

「なあんだ。四季があるんじゃない。」

「四季?」

「前も言ったような気がするよ。」



 私達は山の中腹にある洞窟の前にいる。

 レオは洞窟の中にそのまま入っていった・・

「洞窟が通っても安全かどうかだけ見てくる。すぐ戻るから待ってろ。」

 そう言い残して。




 どのくらい待っただろう。

「腹減った。」

「いつまで待つんだ?」

「どうしたんだ?」

「肉だ。肉をくれ」

「俺も肉が欲しい。」

「俺たち捨てられたのか?」

「わけねえ。」


 ううん・・・五月蠅いなあ・・・

 ふっと気が付いた。あ。私、寝ちゃってたんだ。


 もう暗くなり始めてる。レオはどうしちゃったんだろう?すぐ戻るって言っていたのに・・・



 一人で迎える夜。いや。にょろにょろも・・・今は私に溶け込んでいるけどリュウもいる。たき火を起こそうか?でも安全?たき火・・・おこせないよ。ライターばいし・・・マッチもない・・・


 袋の中に入れてあった焼いた肉を出して皆で分け合って食べる。この前から少しずつ取り置いていた肉だ。10日や20日はおそらくもつくらいの肉。

 水は魔法で出す。お風呂に入りたい。体はともかく頭を洗いたいんだよね・・・水でなんとかならないのかな?水の塊を連想する。丸い水の玉。お湯だと良いのにな。レオがいたらお湯にしてくれるんだろう。水に頭をそっと浸けてみる・・・・・・うわあ・・・冷たすぎる。がちがち歯の根が合わないくらい。氷水だ。

「くしゅん・・」

 くしゃみが止まらない。濡れちゃった頭を乾かすには?温風が良いよね。風が少し使えるようになってるから温風も何とかなるのでは?



 しばらく後乾いた髪を整える。風邪を引いたら大変。


「人間は面倒だな。」

「風呂かあ?」

「入る気にもならねえな。」

「肉だ。もっと肉をくれ。」

「俺もだ。」

「いいかげんにしろ。」

「レオはどうした?」


「探しに行かなくて良いかな?」

 リュウも言う・・・・

 ため息と一緒に

「もう寝よう。結界張るから。大丈夫だとは思うけど・・・」


 レオが私一人残してどこかに行く訳ないよ。あんなに一人にしたがらなかったのに・・・でも・・・気が変わっちゃったのかな?それとも・・洞窟の中で大変なことになっちゃったのかな・・一緒に行けば良かったかな・・・・・悪い方へ悪い方へ考えが行っちゃうよ。


 テントもないから葉っぱを集めてその上に丸くなった。にょろにょろ達も私の懐で静かになった・・・暗くて怖いよ・・



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