14 悲鳴あげても良いですか?2
・・・・
レオは頭と背中を洗ってくれた後、頭を小さな桶に汲んだお湯で洗い流してくれた。意外にうまい。
「後はおまえがやれ。」
って言って部屋を出て行ったわ。よかった。全身を洗われたら立ち直れないよ。
・・・
お湯の中でごしごしと手ぬぐいを使って体を洗う。石けんが泡立つ・・・気のせいかな?お湯が真っ黒・・・うわあ・・・ 我ながらひくわあ・・・綺麗にしたつもりだったのにな。次はお湯に入ってこするイメージでしてみようか。
その後、隣に置かれたもう一つのたらいのお湯で流そうとして気が付いた・・・流す場所がない・・・どうしろっていうんだ?
・・・手桶があったのでそこにお湯を汲んで少しずつ泡の桶の中に立って体を流してみた・・・く・・苦労したあ・・・恥ずかしくなければ、して貰う方が楽だよね。7
ようやく大きな手ぬぐいで体を拭いて髪に手ぬぐいを巻き付け新しい服を取り出して着た。洗濯もしたいんだけど・・・
頭をごしごし拭いていたらレオが戻ってきた。
「ありがとう。さっぱりした。」
「ああ。俺もさっぱりしてきた。」
え?
そう言えば髪が濡れてるね。
「別のところで洗ってきたの?」
なんだ。風呂があるんじゃないの?
「まあな。風呂じゃねえけどな。」
そう言って泡だらけな桶を持ち上げた。
「もう済んだんだろ?返してくるぜ。」
「あ。手伝・・・」
さっと遮られた。
「わなくていい。」
さっさと運び出し、廊下に置いたのかすぐ引きかえしてきてもう一つも持ち出す。
2つも持てないだろうになあ。
・・・
戻ってきたレオに
「洗濯したいんだけど」
って言ったら、
「洗濯は、明日にしろ」
って言われた。何でかな?
「もう暗いし、明るいところで洗った方が汚れが落としやすいぞ。」
確かにそうだよね。
「頭は俺が乾かしてやる。」
「レオの頭も濡れてるよ。」
ふわっと温かい風が頭に吹き付けられる。
「ドライヤー?」
「あ?なんだそれ?これは俺の魔法だ。」
なるほど。熱い風も起こせるんだ。これは使えるね。
「洗濯物もすぐに乾くぞ。」
そうだろうね。
・・・
朝?もう・・・?
私は実際、朝に弱い。
いつも目覚まし時計2個と母の怒鳴り声で起きてた。今は明るすぎて目が覚めてしまう。何時なんだろうなあ?
起き上がって伸びをして隣の寝台を見る。
「あれ?レオ?」
もういない。
「お仕事に行っちゃったのかなあ?」
よいしょ。起き上がって着替える。
白くて細い手足・・・手先なんてほんと・・小さい子の手だよね・・
鏡がないから。私の顔がどうなってるのか・・・良く分かんないんだけど。銀色の髪の毛が見えるから、きっと自分の顔じゃないんだろうな。
レオには迷子になってる龍だって思われてるけど・・・
どこまで話したら良いのかなあ?とりあえず、私をお父さんやお母さんの所に連れて行ってやるって言われてるんだけど・・・
龍の父母のことだよね。私の父母だと・・・ちょっとここでは会えないって思うんだ・・・
服を着終わってマントを肩に付けた。お腹空いたな。
・・・
ばたん。戸が開いてレオが入って来た
「起きたな。飯を食いに行くぞ。」
「どこに行ってたの?」
「洗濯だ。」
は?まさか?
寝床の脇に積んでおいた洗濯物・・・がない!!!
「ま・・・・まさか私の!!」
「おお。洗ってやったぞ。ついでに乾かしてきた。」
どや顔してる?
・・さっと渡された・・・私の下着!!!
「き・・・きゃ・・・」
悲鳴上げても良いですか?




