13 風呂・・・・悲鳴を上げても良いですか?
「にょろって美味しい肉なんだねえ。」
そう言ったら、
「ベアベアの次にな。」
だって。ベアベアはこの前食べたっけ・・味・・・どうだったかな・・味付けがなあ・・・
「食べたいよ。」
そう言ったら、レオったらにやりと笑うんだよ。
「伝言鳥からその依頼も届いてる。」
って。へえ。
レオは少しお酒みたいなのも飲んでいた。
「それは美味しいの?」
「ガキには美味いとは感じられねえだろうよ。」
ガキ扱いですか・・・確かにガキだろうけどさ・・・中身15だぞ・・・
食べているうちに疑問が湧いてきたから、食べ終わって部屋に戻りながら聞いてみた。
「このまえのは、なんでレオに依頼が来なかったの?」
出会ったときのベアベア・・・下手なあの人達よりレオの方が簡単に捕まえられそうだよね。
「あのときは依頼が完了した後で俺があの町に入ったからな。」
なるほど。近くで一番適してる人の所に飛ぶって言ってたもんね。まだ近くにいなかったって事か。
「ま。そうだな。」
部屋に戻ってごろりと横になるレオに
「ねえ。私お風呂に入りたいんだけど。」
こっちに来てから一度もお風呂に入ってないんだよ。いくら綺麗になる魔法が使えるって分かっても、お湯に入りたいよね。
「ふろ?なんだそれ?」
「え?体を洗うんだよ。」
「なんだ。バースか。ここらには温泉はねえから、湯を貰って体をふくか行水するかだな。」
宿屋に風呂がないの?
「昨日はそんなこと聞かなかっただろう?何で今更?」
「だってこの前は疲れすぎていておまけにお買い物してたから・・・気が付かなかったんだよ。」
気になり始めると、綺麗にしたはずなのに本当にあちこち痒い。
ポリポリとあちこちかいてる私にあきれたのか、レオは
「仕方ねえ。お湯を貰ってきてやる。」
って言って部屋を出て行ったよ。
風呂がないなんて・・・でも、さっき温泉って言ってたよね。温泉はあるんだね。いつかは入れるのかなあ。ワクワクしちゃう。
・・・
大きなたらいにお湯を入れてレオが運んできてくれた。
「ほれ。この手ぬぐいを使え。」
大きめのと小さめなのを渡される。大きめなのはバスタオル代わりかな?
「石けんは?」
「石けん?」
「体を洗う物だよ。」
「ああ・・・ほれ。その手ぬぐいにこれを付けて洗いな。だがそうなると・・・上がり湯が必要だな。とりあえずもうひとおけ貰ってくる。先に入ってろ。」
・・・・渡されたのは茶色の木の実??どうやって使うんだ?
たらいは私が入っても、へそくらいまでお湯が来そうだね。そっと手を入れたら少しぬるいかな?私はさっさと服を脱いだ。
そっと足を入れる・・・はあ・・・極楽極楽・・・頭をぬらしたいけどどうしたら良いの?浅いお湯を手ですくって頭にかける・・・石けん?の茶色の木の実を手にとってじっくり観察・・・あれ?真ん中に切れ目がある。割ればよいのか?よいしょ・・・必死で割ろうと試みるけど・・・割れないよ・・・
「おい。」
「きゃあ」
思わず騒いじゃった。
「なにさわいでんだ?ガキの裸なんぞおもしろくもねえ。」
ぐ・・・
推定7~10才くらいの子どもになってるんだった・・・ 15の乙女の矜持はどこにいった・・・
「石けん割れないよ。」
「どら。貸してみろ・・・」
あっという間に茶色の石けんは割れ、中身は白い・・・
渡された小さい手ぬぐいに石けんもどきを付けようとするけど、これがなかなか面倒だ。
四苦八苦してるのが分かったんだね。ため息と一緒にレオが石けんを付けてくれた・・ ちょっとまて。私の入浴、覗いているんかい?
おまけに・・・わああ・・・背中まで洗ってくれてる・・・
・・・・き・・・きゃあ・・・・悲鳴あげても良いですか?




