6日目 昼
次の朝、助手 劫 が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、神谷内香織、稲荷木燈花、藤木圭吾の3名。
香織「おはようございます。藤木先生の狼要素、全然拾えてません……」
香織「ウラヅキ占い先指定の二択に入ってたから、占われるのを嫌った噛み、くらいかな」
香織「あとは、初日から僕のCO促しがどうとか、はるか燈花が判断早すぎるとか、それとなく伏線張っていた感じはありますね」
香織「昨日から、つまり僕との殴り合いが確定した日から、露骨に準備し始めたのが分かりやすい」
藤木「一応最終日だから最初から考えることにしたよ。まず占い欠けの可能性。無量狐、ウラ狂、燈眞狼という内訳だ」
藤木「ちなみに役職じゃない方の狩人が占いだったという他に、瑞希が占い師だった可能性も一応あるからね」
藤木「ウラの燈花○を見て占欠けと判断し、狐確認で噛んだら結果的に漂白噛みになった、ということなら辻褄は合う」
藤木「だが、それは狐の無量が初日特攻という前提になるし、かなり細い。加えて、燈花が潜伏狼には見えない。不用意過ぎる」
藤木「だからこの線は捨て。それで結局昨日のに戻り、無量が狂人の特攻、ウラ真、燈眞と香織で狼。狐は二色かはるかだった、と見る」
燈花「香織はウラ真で見てるってことですよね」
香織「だからウラヅキさん噛まれた時点からそうだよ」
香織「藤木先生の言っている無量狐初日特攻、占い欠け、なんてレアケース過ぎる」
香織「そんなレアケースを無理やりでっち上げて、レアケースだからあり得ない、なんて自ら否定するだけの推理、最終日に書いても文字数稼ぎにしかならないと思いますけど」
燈花「狐はどこにいたと思いますか?」
香織「そうか、まだ絶望村の可能性もあるんだね」
香織「二色かはるかか、どちらかだと思うよ」
香織「4日目の時点でウラ真濃厚で、残ってた灰が藤木香織はるかの3名。みとはちさん的に一番狐がありうるのがはるかだと思ったからの指定だったんでしょう」
藤木「いや、絶望村の可能性があるのは燈花視点と狼視点だけだろう」
香織「はい、だから燈花視点では可能性があるんだねってことです。それとも藤木先生も私が狐かもしれないとか思ってますか?」
藤木「4日目の時点では思ってたけどね。もうあり得ない」
藤木「俺も同じで、二色かはるかどちらかが狐だったと思っているよ」
藤木「みとはちがゾーン占い指定を出した時、燈眞の占い先は燈花か香織だった」
藤木「香織○を出してるけど、すでにウラヅキが燈花○を出している状況で燈花を確白にするより、香織とのラインを適度に切りたかったように見える」
香織「むちゃくちゃですよそれ。狼はその日にウラヅキさん噛んでるんですから、その日に出す占い結果なんて意味ないです。白だったら何でも良い」
藤木「襲撃が通るかどうかなんてわからないんだし、要素足りうると俺は思うけどね」
燈花「あ、これってつまり、私が判断役ということですか」
藤木「そうだよ、稲荷木くん」
燈花「ううん……」
香織「こう言ってしまうと悪いけれどさ、燈花は、判断役にされてるんだよね」
香織「狼は、劫や、あるいはみとはちさんを残すより、燈花を残したほうが良いって判断したんだ」
香織「舐められてるんだよ。負けないで」
燈花「やっぱり、そうですよね……。この空間、いつも見えるものが何も見えなくって、勝手が違うのです」
燈花「本当にポンコツの気分ですよ」
藤木「だが、村の命運は君にかかっている」
香織「もう一度僕の今日の説明を読んで考えてほしい」
燈花「うう……」
■6日目 投票結果
香織 → 藤木
燈花 → 藤木
藤木 → 香織
事案おじさん 藤木圭吾 は、村人達の手により処刑された。