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ドッペルゲンガー百合 ~12人狐あり・通暁知悉の村~  作者: 笹帽子
【2】稲荷木燈花は貴方が知りたい
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 家に帰った私は、母にことの顛末を話しました。クライマックスは皆まで言いませんでしたが。

 そうしたら晩御飯がいなり寿司になりました。神。


「……どうしてスカイツリーだったのじゃ?」

「お父さんに聞いたんです」

 そう言うと母は、ふうんという顔をして、何も言いませんでした。父によると、二人がかつて喧嘩をした時に、仲直りした場所が東京タワーだったのだそうです。だから私は真似をしてみました。

「まあ、仲直りできたのなら良かったの」

「それでお母さん」

「ん」

「お願いがあります」

「そう言うだろうと思ったわ」

「お願いします」

「分かっておる。娘の大切な友達のことじゃからなぁ、儂も一肌脱ごう」

 お願いの内容を言わなくてもお願いが済んでしまう。私は、この親子関係にも問題があったなぁと、少し思いました。


 けれど、母が協力してくれるのなら安心です。一件が落着するまであと少しだと、私は思いました。


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