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底辺高校の鈴谷さん その4

鈴谷さんはお頭が弱い


「このメリケン語とやらが憎くて憎くて!!」

全教科基本赤点の鈴谷さんだが、英語だけ輪をかけて成績が悪い、毎度一桁点をたたき出している。

「今すぐ日本は鎖国すべきなのだ・・・」

ちなみに僕も糸田さんも毎回欠点ぎりぎりなので教える事などできない、名前を書ければ入れる高校なだけはある。

「戦争にさえ・・・戦争にさえ勝っていればこんな事には・・・」

あきらめてはよ勉強しろよ。



鈴谷さんと食事


担任からの依頼で放課後、入学説明会の会場のセッティングを手伝った、帰りが遅くなったので僕と鈴谷さんと糸田さんは帰り道で夕食を摂る事にした。

女の子って何が食べたいのだろう?サイゼリアとかがいいのかな?

「私ラーメンいきた~い」

「無論我もラーメン一択だ、良いか?」

と僕に聞いてくる、僕としては嬉しい選択なので頷く、最寄にあったらーめん武蔵に直行した。

「いらっしゃいませー、三名様あちらの席へどうぞー」

着席後間も無く店員さんが水を運んでくる。

「ご注文はお決まりでしょうかー?」

僕は醤油とんこつラーメンの唐揚げセットを注文した

「私はハーフ塩ラーメンとハンチャーハン、みぃこは?」

「我は、豚骨パイタンラーメン大盛葱油マシマシ背油マシのニンニク少なめ鉄鍋チャーハンセットドリンクウーロン茶」

「はーい、かしこまりました~」

その呪文が言えるなら英語もできるような気がする。



鈴谷さんと食事2


ズルズルズル、モグモグ。

ふぅ~ パク、モグモグモグ。

ごくごくごく コト。

スッ ズルズルズル、モグモグモグ。

こいつら普段よく喋るのに食ってる時一言も喋らないな・・・



鈴谷さんの女騎士でもある


ゴツ!

「ぬ、大丈夫か?」

後頭部が鈴谷さんの胸の間にキャッチされる、ふわりと女の子の香りに包まれる、階段から足を踏み外し転んでしまったのだ。

急いで体勢を整へ、ごめんなさい、助けてくれてありがとうと僕は鈴谷さんに伝える

「ゴツ!だって、ひひぃ、私が受け止めてたらポヨンポヨンだったのにな~ひひぃ」

糸田さんが楽しそうにからかう。

「・・・クッ、殺せ」

貧乳を指摘された鈴谷さんは落ち込んでいるけど、胸に当った僕の後頭部は熱を帯びて、顔が熱いのでばれないように階段を先に上りきるですよ皆さん解りますこの気持ち?

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