表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

○人間とモンスター

○人間


 地球上に住む人間とほぼ同じ。

 幾度となく異世界人を招きいれたことから、ウィルス耐性は強いと思われる。


 七鍵世界には、かつて神々や妖精、巨人と呼ばれる種族が存在した、とされている。

 実際には、彼らはすべて人間であり、支配階級が神々を自称し、被支配階級や敵対者を貶めていたに過ぎない。

 かつては、国々によって以下のように区分けされていた。


 ・神族        当時の文明国に住む者たち。強大な魔法文明を誇っていた。

 ・巨人族       当時の文明国に反旗を翻した者たち。圧倒的不利な戦況でなお神々を騙る者たちに挑んだ。

 ・朝妖精エルフ族 当時の文明国に住む者たち。古い歴史と知識を継承していた。

 ・夕妖精ダークエルフ族 当時の植民地に住む者たち。朝妖精族に匹敵する文化をもちながら虐げられていた。

 ・小人ドワーフ族 当時の植民地に住む者たち。優れた鍛冶技術を誇った。

 ・人間族       当時の非文明国に住む者達。神や妖精を自称する者達と協力関係にあった。


 これらの階級制度は、神焉戦争ラグナロクの結果、完全に崩壊した。

 千年後には、わずかに伝説を残すのみである。


●モンスター


 古代遺跡に住まう生命たち。

 神焉戦争時の武器製造プラントが変質した結果、ただ人に仇為すものとして生み出されてしまった。

 本質的には、契約神器アーティファクト魔法道具マジックアイテムと、起源を同じくするものである。

 低階層から中階層で、遭遇する代表的なモンスターを以下に記す。


 ・スライム  粘液状の怪物。毒や酸を吐き出したり、防具を溶かしたり、意外に危険。有害成分を除けば肥料にもなる。どこかの領主の天敵。


 ・オーク   豚に似たヒト型の怪物。人間を襲って食べてしまう。群れで動くため危険。


 ・ゴブリン  耳が長く背の低い鬼。魔法を使える。狡猾な上に、集団で動くためやはり危険。


 ・ゾンビ   魔法で擬似生命を得た死体。動きは鈍いが、中には体液を媒介して感染する恐ろしい個体もいるという。


 ・スケルトン 魔法で擬似生命を得た白骨。臓器がないため、武器によっては苦戦を強いられる。


 ・首狩ウサギ 真っ白な可愛いウサギ♪ 「今夜のおかずはアイツのシチューだ!」→首がスポーン! ダンジョンに無害な生物がいるはずもないか……。  


 ・巨大蛙   全長3メルカ近い、蛙に似た怪物。下手に近づくと一呑みにされる。


 ・歯車鳥   くちばしがドリル状になった鳥型の怪物。宙を飛ぶ上に動きが早い。


 ・寄生蜂   巨大な蜂。人間の死体、場合によっては、まだ生きている犠牲者にさえ卵を産みつける。


 ・鋼鉄蟻   金属製の巨大な兵隊蟻。並みの武器を受け付けない頑強な体躯。突進だけでも恐ろしいのに、酸や毒まで吐く。


 ・奇怪蜘蛛  巣を張って犠牲者を待ち受ける大きな蜘蛛。遠方から糸を吐き出し、身動きが取れなくなったところを食べてしまう。


 ・白雪狼   白く輝く毛並みの狼。強靭な毛皮は並みの剣や矢を弾いてしまい、鋭い牙は金属鎧さえも容易く貫く。


 ・火吹蜥蜴  灼熱の火球を吐き出す、人間大の体躯をもつ赤銅色のトカゲ。もしも高熱の焔を受けたが最期、ケシズミとなるだろう。


 ・翡翠蛇   全長5m近い大蛇。宝石を連想させる鱗が好事家に需要があり、絞殺される犠牲者が絶えない。


 ・絵に潜む魔 遺跡でまれに見かける傾いた絵。うっかり正しい位置に直そうとすると、魔法で作られた空間に引きずり込まれ、惨殺される。

 ・ガーゴイル 石像やインテリアに化けて犠牲者を待ち、奇襲する怪物。爪や牙だけでなく、魔法も脅威。


 ・スモッグマン 煙状の怪物。物理攻撃が利かないので、魔法か松明で対処すること。


 ・トロール   「こっち向いて♪」世界のどこかにはカバに似た友好的な一族が住む谷があるという。残念ながら、ダンジョンで待ち受けるのは人食いの巨大な鬼である。


 更なる低階層には、魔神デーモン吸血種ヴァンパイアと呼ばれる怪物が跳梁跋扈ちょうりょうばっこするという。

 ひとつしかない命を大切と思うなら、ゆめゆめ、古代遺跡には近づかないことである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ