さまよい歩く
とにかく真っ直ぐ歩いている。
「はぁ…。全然寝れるようなとことか見つかんない。森の終わりも見えないし。」
歩き始めて1時間ほど。真っ暗な中適当に歩いていい場所など見つかるはずもなく、まだフラフラさまよっていた。
「どーしよ。ここで獣だか魔物だかに襲われて死にたくない!ライムー。どうにか出来ない?」
言葉が通じないとわかっていても、人がいないからライムに話しかけてしまう。
ライムはしばらく考えるようにぽよんぽよんしていたが、急にサイズがふた周りくらいでかくなった。
「え!?なんで成長したの?」
よく見ると、人が通れるくらいのサイズの穴が1箇所空いていた。
「なにこれ…。」
恐る恐る中を覗いてみると2畳くらいのスペースがあり、さっきでかくなったのはこの空間ができたからだと気付いた。
「どうしろって言うんだ?」
ライムが何を言いたいか、よくわからなかったがじっと中を見ていたら1つ気づいた。
ものすごく寝心地良さそうだな・・・。これは寝ろってことだよね?いいんだよね?
誘惑に負け中に入って寝転んでみる。
程よい弾力低反発マットも足元に及ばないような心地よい寝心地。
よし。寝よう。
そういえば、捕食っていうスキルが…あった・・・様な・・・zzz…