表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/61

カンベンして

「ここはアシュレーン王国第二の都市、メイサだ」

 あたしが、パニクりながら、ここの場所を聞くと、あたしの下敷きになっていた外人男――フレン・ギィ・ラ・ロッシュ――は平然とそう言うた。

「アシュレーンって何?  ヨーロッパにそんな国あったっけ? ああ、そう言えばアフリカにの地名にメイサってあった気が……じゃぁ、ここアフリカ?」

そうか、中東とか北アフリカなら、彫りの深い黒目黒髪の人いっぱおるやろしと、あたしが勝手に納得していると、

「そのヨーロッパとかアフリカとはなんだ。だから言ってるだろ、ここはオラトリオの大地、アシュレーン王国だ」

フレンは不機嫌そうな顔でそう返した。

「オラトリオ、はぁ?」

どこのテーマパークや、それ。けど、鼻を鳴らしたあたしに、

「オラトリオを知らないだと。冗談も休み休み言え」

フレンはニコリともせずにそう言うた。

「それはこっちの台詞だよ。あたしはただ、ミナミのカラオケボックスで歌ってただけなんだからね」

あたしも、フレンを睨みながらそう返す。それを聞いたフレンは目を丸くすると、

「おまえ、by any chance……並行世界パラレルワールドから来たのか?」

と言い、by any chanceという単語が分からなかったあたしが取り出した、我がサンヨン電機製の電子辞書を見て完全に目をまん丸にする。

「な、なんだそれは! 何かの武器か」

フレンはそう言って、一歩下がった。やーい、ビビっとる。

「ただの辞書だけど」

「辞書が石版の訳がなかろう。それで高度な術式を組むんだな」

そう抗議するフレンに向かってあたしは、

「そんなこと言ったって辞書だもん。ねえさっきのって、by any chanceで良かった?」

と言いながら、by any chanceと入力する。すると、ひょっとしてという訳がでてきた。

「なんや、ひょっとしてか」

へぇ、こんな言い回しなんやと思たあたしは、そこでやっとそのあとのパラレルワールドという単語に気づく。

「えええええーっ!」

っていうことは、これって今流行の(どこで流行ってるんや、それ)異世界トリップ!


 まぁ、大阪からアフリカに一瞬で飛ぶなんてことあり得へんけど、異世界に飛ぶなんてこともっとあり得へんやろ。


 もう、こんな冗談カンベンして!



※老婆心ながら、千鶴が大阪弁でつぶやく以外は英語で話してます。


このノリ、疲れる。作者の方がカンベンして欲しいです。

ちなみに、千鶴は短大卒で、サンヨン電機に入社、2年目です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ