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02-03:ひととき

 どうも、こんにちは。秋藤です。

休憩巻とでもいうのでしょうか、そんなニュアンスな話です。


では、このへんで。よろしくお願いします。

 "アラマンダ"発、"トリトニア"行き、急行列車"アーロン"。

 おれはその列車の中、向かい合わせの席が並んでいる車両の中にいる。席は結構大きく、3人分座れる座席が向かい合わせにふたつ、つまりは6人分のグループ席だ。

 おれ――――――ヴァン・ステイルフォード。年齢11才。身長152センチ。髪は黒、そして前髪に青と銀の毛が交じっている。目は黒色。衣服は黒をベースとしたもので、腕、胸、背中、足の裾に模様が入っている。その上に羽織っているのは青色のマント。これにも模様、マークが描いてある。

 おれたちは6車両目の一番端の所に座っている。おれは進行方向を正面にとった、窓側の席。その隣にはデュオンが座っている。そしてその隣、通路側の席にはジル兄が座っている。向かいの進行方向とは逆を正面にとった窓側の席にはイヴがいる。その隣にはトビさん、また隣にはノスリさんがいる。

 窓から見える景色は明るく、清々しい風景だ。窓から入る風も気持ちのいいものだ。

 今日は犯罪組織ベルクスの件があった3日後だ。

 あの唐突に切り出されたあと、おれたちみんなは一緒に過ごしていた。3番部隊のメンバーはおれとジル兄の部屋を挟むようにふたつの部屋を取り、そこで寝泊まりしていた。女部屋と男部屋だ。

 みんなで色々なことをした。魔法を見て回ったり、本を買ったり、食べ歩きをしたりした。簡易コロシアムに参加出来なかったのは残念だった。戦闘を職としていた3番部隊のメンバーは断られてしまい、ジル兄は参加する気がなかったからだ。それに、政府施設、特に図書館にも訪れた。外から見た感じも大きかったが、中から見てもそれは変わらず、それ以上の広さに感じた。 置いてある本は様々で、今まで読んだことのない本ばかりだった。それに、興味を持っていた魔導書も置かれていた。

 そんな生活を2日送り、3日目に北地区から少し歩いたところにある駅、アラマンダ駅からこのアーロン列車に乗ったわけだ。

 

「…なぁデュオン。」

「ん?なんだ、ヴァン。」

 デュオン――――――デュオン・ベルグ。魔法戦斗団体、3番部隊隊長。年は13才。身長は162センチ。体型は標準だが、体は仕事で鍛えられている。髪は藍色。目の色はよく見たら茶系の目だった。藍色のシャツに黒のコートを羽織り、襟を立てている。所々に藍色の線が入っていて、前は閉じず、胸元の1か所だけボタンで留めてある。下は黒のスラックス。最後に黒の革の手袋を両手にし、ガッチリとカタメテある。

「あのさ、魔法は色々と見たけど、魔法の使い方ってのがわかんないんだよね。教えてくれないかな?」

「今更かよ。でも、オレの魔法で教えるよりはイヴの魔法の方がわかりやすいな。」

「んじゃ、私の出番ね。」

 イヴ――――――イヴ・ランドローク。魔法戦斗団体、3番部隊所属。年は12才だった。身長は150センチ。体型は細見。体重は聞けない...髪、目の色は共に黒色。澄んだ黒色だ。髪は長いが纏めてはいない。ふわっとしたボリュームのある髪型だ。服は民族衣装のようだ。全体的に白いドレスだが、黒系のエプロンがついていて、膨らんだ淡い青色のスカートが特徴的。履いているのは黒い革のロングブーツ。腰の後ろには大き目のスカートと同色のリボンがついている。

「ヴァンくんはもう私の魔法のことは知ってるよね?」

「あぁ、知ってるよ。水の魔法を使うんだろ?」

「そう。渦水アキュリア!」

 イヴの出した手の上に小さな球体状の水が出てくる。その水は色々な形に姿に変わる。

 その水をおれはつついたりする。水の中に入れた指は確かに濡れてる。

「どうやって出してるんだ?」

「それは魔法陣からなんだけど…」

 その質問に困ったようで、ジル兄に訊く。

「魔法についての知識はあるのかな?」

「一応昔に教えたんだけどな…ヴァン、覚えてるかな?」

 ジル兄――――――ジキル・ステイルフォード。年齢26歳。身長183センチ。体型は細見だがそれは引き締まっているわけで、頼りない感じではない。髪、目、共に漆黒。おそろいの模様がついた深紅の衣服を着ている。その上に、またお揃いの銀白のマントを羽織っている。

「いやぁ…少ししか…」

「じゃあ、できるだけ簡単にまとめて話すね。」

「それでお願いします。」

「魔法は魔法陣から生まれるものなの。生まれるといっても、何等なんらかのエネルギーを使って生み出されるのね。何等かのエネルギーってのは源魔げんまと言われていて、一般的に使われるのは魔気まきね。魔気っていうのは生命力、心力しんりょく等が合わさって生まれたエネルギーで、体の内部に秘められているの。でね、その魔気が強い人は体の表面に現れたりするんだけど、その場合は気を付けてね。たぶん、戦闘経験者だから。それと魔気には一つ特徴があって人が本来持ってる性質、魔法との相性、魔性ませいっていうんだけど、その色が反映されるの。で、反映された色が、濃いほどより強いの。…一気に話しちゃったけどわかったかな?」

「えぇと、大丈夫…だと思う。とりあえず、魔法は源魔つまりは魔気から生まれるもので、魔気が体から出てて、色が濃ければ濃いほどヤバイ奴ってことだよな?」

「うん、そうだね。じゃあ、そこまではOKね。次は魔法が生まれる過程なんだけど、ノスリさんの腕を見て。」

 ノスリさん――――――ノスリ・ギラー。魔法戦斗団体、3番部隊所属。年齢43歳。身長175センチ。体はガチガチの筋肉質。だが、顔はいつも優しい顔をしている。怖い印象を与えないためだとか。髪型は短髪で黒色。服装は至ってシンプル。白のTシャツに、青い袖なしファー付きベスト、下は七分のジーパンだ。履いているのは靴ではなくサンダル。

「あぁ、俺か?」

 ノスリさんは右肩を出す。そこには直径10センチ程度の魔法陣があった。円の中心に何かの絵、マークのようなものがあり、その周りに文字や線ががずらっと並んでいる。

「これが魔法陣ね。ノスリさんの魔気を源魔としてこの魔法陣に流れるの。ノスリさん、ちょっとやってくれるかな?」

「まぁ、いいが…土殻ドエル。」

 すると魔法陣が茶色く光り、ノスリさんの右手の周りに土のようなものが出てきた。そしてそれは右手に巻きつき、固まった。

「おぉ!…土の魔法?」

「あぁ、土質の魔法だ。触ってみるか?」

 ノスリさんはその手を見せてくれる。

 触ってみると、見た感じ同様硬い。だが、指などはスムーズに動かせている。

「トビ、ナイフ。」

 トビさん――――――トビ・グロック。魔法戦斗団体、3番部隊所属。年齢43歳、ノスリさんと同い年。身長173センチ。体はノスリさん同様筋肉質だが、ノスリさんよりは細見ではある。筋肉質な体になったのはふたりで競い合っていた結果だという。髪はオールバックで後ろを結っている。トップスは腹部、胸部を守るような鎖帷子くさりかたびらを着ていて、その上に藍色の袖なしの浴衣のようなものを着ている。腰には帯とナイフを入れるホルスター。ボトムスは裾が広がったズボンで、足袋というものを履いている。

「また壊す気か?まぁ、今回はいいけど、もう勘弁してくれよな。」

 トビさんは腰からナイフを取り出し、渋々ノスリさんに渡す。

 ノスリさんはそのナイフで思い切り、自分の硬化した手を刺した!

 ガキンッ!

 その音と共にナイフは折れた。

「スゴイ!!鉄のナイフを…」

「あ~ぁ、もったいな…」

 ノスリさんはこれ見よがしに腕とナイフを見せる。

 傷一つついてない腕と刃が折れた、使い物にならないナイフを。

「どうよ?これが俺の魔法さ。」

「スゲェよ!」

「はいはい、パフォーマンスはそこまでね。でね、ヴァンくん。今見てもらったように、魔法は魔法陣を通って生み出されるの。」

「よくわかったよ。あの光ってたのが、通過('')した証ってわけだろ?…でもさ、イヴの魔法陣はどこにあるんだ?」

「えっ!?…わ、私のは…」

 そこにジル兄が割って入る。

「あのな、特に戦闘を職としている奴に言えるんだけどな、たいていは魔法陣が傷ついたり、読み解かれたりしないように人の目には付かない所に書かれてるんだ。だから、それを人に言うのには抵抗があるんだよ。」

「そうだったのか。…ごめん、イヴ。」

「えっと、いいよ。別に気にしてないから、知らなかっただけだもんね。じゃあ、気を取り直して。魔法の過程、つまり魔法陣。魔法陣に書かれているのは、主に3つあるの。どんな魔法を出すかという"発動魔法はつどうまほう"。どこに、いつなどの"発動条件はつどうじょうけん"。なんのエネルギーを変換するか、どのくらい変換するかなどの"変換演算へんかんえんざん"ってとこかな。」

「つまり、魔法陣はその3つから成ってるってことか?」

「うん、大体のところはあってるから、次に進むよ。次は魔法の放出ね。」

「ここまでくれば解るぜ。放出ってのは魔気を使って、魔法陣で魔法に直して、その直した魔法が水とか土とかで、それを出すってことだけだろ?」

「うん。ここの説明はいらないかな。でもね、ここには注意点があるんだよ。」

「注意点?」

「そう、原理と、禁忌の注意点。まずは原理からね。魔法が出てくる場所は"発動条件"によって決められるんだけど、その条件を満たしていても出せない場所があるの。それは他の人の魔気がある場所なの。」

「他の奴の魔気…」

「そう、魔法が放出するときにその魔気が邪魔して出せなくなるの。」

「てことは、イヴのあの魔法…水の魔法はいきなり人の顔を覆うようなことは出来ないのか…?」

「正解!一般の人たちみたいに鍛えてない人たちなら可能かもしれないけど、戦闘を経験してる人はほとんど不可能なの。だから、水質の魔法が最強、なんてことはないわけ。」

「おぉ!てっきり、水が最強の魔法なのかと思ってたよ。」

「…最強の魔法か……」

 デュオンのため息交じりの小声。

「そうだよ。デュオンの魔法はまだ見たことないな。どんな魔法なんだ?」

「デュ、デュオン…?」

 何故かトビさんの心配そうな声。

「あぁ、もういいんだ。ヴァンはもう仲間だからな。」

 デュオンは両手の革の手袋をとる。その両手の甲には魔法陣が1つずつ書いてあった。その魔法陣はどこかノスリさんのとは違った。当たり前と言えば当たり前なのだが。

「これがオレの魔法陣だ。――――――物理反射《ウォン・ガロン》。」

 デュオンは右手の人差し指をおれの方へ向けて唱える。

 デュオンの両手の魔法陣は青紫に光り、その指先には透明の薄いガラス板のようなものが出てきた。目を凝らさなければわからないほどのものだ。

「なんだこれ?」

「触ってみればわかるよ。」

 おれはその硝子盤ガラスばんに触れてみた。

 っ!?

『なんだ?』

 確かに触れたはずなのに、なんだろう…押し戻される。

「もうちょい強く押してみな。」

 おれは言われた通りさっきとより強く押してみた。

 っ!!?

「えっ…?」

 さっきよりも強く押し戻される。

「もう、気づいたか?」

「押し戻す、ガラス板…?」

「…それじゃ締まらねえだろ…まぁ、ニュアンスは合ってるけどな。オレの魔法は反射の魔法だ。触れたものを、"同じ力"を"作用線上逆向き"に跳ね返す魔法なんだ。」

「…っあ!あ~ぁ、なるほどね。それでベロリアを吹っ飛ばしたり、クナイの方向を変えたりしてたのか!」

「ま、そういうこと。」

「あれ?でもなんでベロリアの火は避けてたんだ?」

「それはあいつの魔法だったからだ。おれの反射魔法は物理的、物体を反射するんだ。魔法は反射できないんだよ。」

「でも、火は火だよな。普通の火も反射できないのか?」

「いや、物理的にした火なら反射できる。…詳しく言うとだな、魔法には魔分まぶんって言われるものが混ざっててな、それがオレの魔法では反射出来ないんだ。」

「なるほどね…魔分か…――――――ん?そういえば、デュオンの魔法って何の魔法なんだ?」

「だから…」

「いや、反射ってのは解ってるんだけど、何の性質?…なんだ?」

「あぁ、それか…それは"旧"無の性質…今でいうと"理"かな。」

「ん?なんだそれ…それに、なんか魔法陣の感じもどこかノスリさんのとは違う感じがしたんだけど…」

「…あぁ、よくわかったな。そう、この魔法陣はノスリのとは違うんだ。オレの魔法陣は"古代魔法陣"《こだいまほうじん》と呼ばれているものなんだ。」

「古代魔法陣…ん!?それは覚えてるな。たしか、ジュセイン・ベルグの…あ、いゃ…」

「…あぁ、そうだ。あいつも関係してるよ。」

「じゃあ、やっぱりデュオンの親は英雄の――――――」

「英雄と呼ばれてた、だ。英雄じゃあない。」

「…どういうこと?」

「まぁ、全部話すつもりだったからな…ヴァンはあいつの事をどれだけ知ってる?」

「確か…ジュセイン・ベルグは古代魔法を悪用しようと、古代魔法陣を解き明かそうとしていた黒魔術師くろまじゅつしをたったひとりで一掃いっそうした英雄…だよな?」

「そうだ。そこまでが表《'》に出ている話だ。」

「表…?」

「そう、世間って言った方がいいかな…で、ここからが裏の、世間は知らない物語だ。あいつはその件が終わった後、家に帰ってきたんだ。奴らが研究していた資料をもってな。家には母親と弟、そしてオレが待っていた。あいつが帰ってきた後の数日は何事もなかった。けどな、何日か経った後...事は起きたんだよ。まだ、黒魔術師の残党が残ってたんだ。そんで、そいつらがオレとあいつがいない間に……母親と弟を殺したんだ…」

「………」

「それはもう、酷かったんだぜ。家の中のあらゆるところに血が飛び散っててよ。そんで、ふたりの体ははりつけにされてたよ…黒魔術の儀式の形でな……んで、あいつはおれにこの魔法陣を刻んだ。おれの意思は無視してな。そして書き終えた後、何も言わずに出て行ったんだ。残党を根絶やしにするためだったんだと思う。けどな、それから約1か月後に訃報が届いたんだ。あいつの友人からな。何かあったらオレの所へ連絡してくれと頼んでたらしい…まったくだよ……」

「そ、その後はどうしたんだ…?」

「その後か?その後はオレ1人で生きていたよ。この忌まわしい力とな……古代魔法ってのはな、体に刻んじまうと他の魔法が使えなくなるんだ。まぁ、体に刻む以外、古代魔法陣を発動する方法は無いんだけどな。そのせいで、周りの奴等はあいつの事を英雄と呼ばなくなった。おれにこの魔法を刻んだせいでな。周りの奴等はあいつが自分達のために、自分達が古代魔法を使うために黒魔術師達から奪ったんだってな。」

「は~い、そこまで。」

 イヴがふたり、おれとデュオンを睨みながら止めた。

「もう、まだ説明の途中でしょ?まぁ、デュオンくんの魔法も確かに興味がそそられるのは解るけど、ちゃんと聞いてよ。」

「ご、ごめん。」

「では、続きに戻ります。禁忌の注意点ね。」

「でも、禁忌の注意点ってなんなんだ?禁忌ってことは使っちゃいけないんだろ?それなのに注意点って…」

「いきなり出ばなをくじかないでよ。せっかく戻したのに~。」

「あ、ごめん。」

「まぁ、言いたいことは解るけどね。でも、禁忌の注意点、なんだよ。この、禁忌っていうのはね、"オーバーロード"っていうの。」

「オーバーロード…?」

「そう。強いて言うなら"源魔過度読込"ってこと。」

「…???」

「えっとね、魔法を使うときに源魔を使うって言ったでしょ?」

「あぁ、源魔つまり魔気だろ?」

「うん。で、魔気は何が集まったものかって覚えてる?」

「えっと、主に生命体と心力…だっけ?」

「正解!では、ここで補足説明をしとくと、心力というのは生きている限り無くなりません。体が反射的に危険を察知してギリギリのところで留まるの。――――――そのことを踏まえての質問です!心力がほぼ無くなった状態で魔法を使うことは出来るでしょうか!?」

「えっと、心力は魔気で…魔気は源魔だから…出来ない!」

 おれの答えにイヴはクスクス笑う。

「残念でした~!魔法が使えてしまうんです。」

「えぇ~……なんでだよ?」

「じゃあ、魔気の元は心力と?」

「生命力…」

「そう、その生命力だけを源魔としちゃうんだよ。」

「生命力だけ…?」

「生命力だけを源魔とすると、どんなことが起きると思う?これが禁忌の理由なんだけど。」

「う~ん……どうなんだろ。」

「それはね、自分の体が源魔になるの。つまり、自分の体が無くなっていくの。」

「っえ?……無くなっていくって…」

「そのままの意味だよ。だからね、禁忌と言われているの。それに、言っておくけど、オーバーロードなんて、そうそう出来るものじゃないんだよ。無理やり魔法を使ってるわけなんだから、体にも負担がかかるわけだしね。それに、もし上手くいったとしても、その後に激痛が襲ってくるの。」

「……」

「まぁ、それで魔法の発動方法は以上かな。」

「なんだか、最後は怖かったな。体が無くなっていくなんて…」

 そうこう話している間に中間地点を過ぎたようだった。

 窓の外を見たら風景は変わっていたが、明るさはいまだ変わらず。太陽もまだ高い。

 のどかな風景だ。だが、心なしか人が少なくなってきたような気がする。

「なぁ、そういえばさデュオン、この列車が向かってるトリトニアってどんなとこなんだ?」

「ん?う~ん、オレも行ったことないからな、わからないんだ。ただ、あんましいいうわさは聞かないな。なんでも、人がいない町だとかなんとか…」

「人がいない町…?それって、町って言えるのかよ。」

「知らねえよ。そういう噂だよ、噂。言ってるだろ、オレも行ったことないって。――――――それに、そこに行くって決めたのはジキルさんだろ?オレたちはうち('')の本部がこの線上にあるからついて行ってるだけだぜ。」

「っえ?そんなの知らなかったよ。」

「そういえばヴァンが寝てる間に決めたことだっけ...知らないわけだ。」

「わけだ、じゃねえ!――――――ジル兄、そのトリトニアってとこにはなんで行くんだ?」

「あ、それはオレたちも知らねえな。」

「そういえば、言ってなかったか。ヴァンは解んないと思うんだが、剣源総覇流けんげんそうはりゅう4代目"不知火しらぬい 伝朴でんぼく"が目撃されたっていう情報を手に入れたからな、行ってみることにしたんだ。――――――」

 読んで下さり、ありがとうございました。

まぁ、人物、魔法紹介ですね。

次話に続くための話ではありましたが...って感じですね。

ただ言い訳を一つ、前までの話の中で、人物紹介が足らなかったと確信したので、このような話を入れた、ということです。

御付き合い下さってありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。

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