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あの果てしない空の果て  作者: kai
綾取廻編
6/13

6.生命の神秘

Tips:「ギフト」

「ギフト」とは、能力とは別に備わった身体機能の総称である。大まかな類別は以下の通り。

①常在能力

斑目詩織の『恵体』や天道舞香の『超速再生』のように、松果体が発達しておらず能力を得られなかった者に稀に発現する特異体質。通常の能力と同等のポテンシャルを有しており、本人の意思とは関係無く発動するため「常在」と呼ばれる。また、常在能力を持つ者は「無能力者」と呼ばれる。

②身体適格

天道穂香の破壊耐性や炎藤乾太の熱耐性のように、自身の能力による負荷に耐えるよう発達した身体機能。身体適格があることにより能力のポテンシャルを最大限に引き出すことができる。また、この機能の有無によってある程度能力の判別が可能である。また、無堂瑞希の『模倣』のように、後天的に別の能力を獲得する場合はこの機能が無いため、能力によっては大幅にパフォーマンスが落ちる。

③病気によるもの

有巣仁理の『血液操作』『血液変異《桜花》』『再生』『不老』『身体強化』のように、何かしらの疾患により能力を獲得する場合がある。患部が脳である事例が存在せず、これらは一律に脳に影響を及ぼしているものではないため、「常在能力」と発生原因が同じであるとする説もあるが、真偽は不明。

④その他

原因不明の物も存在する。しかし、現状では有巣仁理の脚部における筋組織密度の異常発達の事例しか確認されていない。

「おっと。」

黒のルークが倒れる。

「あちゃー...やられたか...」

「恐らく、有巣仁理の仕業だろうね。」



「...今良いトコなんだけど。」

スマホを取り出し電話に応じる炎藤乾太。その様子を見て、有巣仁理はある疑念を抱く。

「何故スマホが無事なんだ...?」

有巣の言葉を聞き、天道穂香は僅かに息を呑む。

「......服も...ですよね。」

「さっきの爆発の中心温度は摂氏で7万度を超えていた。しかしスマホが無事なのはおかしい。金属の融点すら高くて2千度ぐらいだから、7万度もあれば跡形もなく蒸発する筈だよな。」

その時、天道がある可能性に思い至る。

「さっき...なんか...知らないエネルギーがあったような...?」

「知らないエネルギー...?」

一瞬の逡巡の後、有巣はあぁ、と納得する。

「関係無いよ、それ。」

「そうなんですか...。」

「関係無いけど、解説しておこうか。知っておいた方が戦いやすいだろうし。」

有巣が右手を天道に見せる。

「名前は色々ある。魔力、気、生命エネルギー、妖力、呪力、霊圧、オーラとか何でも良い。」

有巣の右手が青黒いエネルギーを帯びる。

「ただ、名前が沢山あるってことは規格化されてないってことで。規格化されてないってことは一般化されてないってことで。一般化されてないのに沢山名前があるってのは、一定数の使用者が居るってことで。」

炎藤が電話口に向かって怒鳴っている。その炎藤に有巣は2本の指を立てた右手を向ける。

「ただ、俺らのようにエネルギーを直接操れる能力者が使用する意味は無い。意味があるとすれば、ただ一つ。」

その時、スマホを持っている炎藤の左腕にマス目状の傷ができ、次の瞬間には大量の鮮血と共に崩れ落ちた。

「エネルギーが何かしらの特性を持っている場合だ。」

速い、と天道は感じた。これだけの密度のエネルギーを、天道が認識出来るギリギリの速度で、指向性を持たせ、能力を使用せず放出したのだ。天道からすれば、銃を用いず銃弾を打ち出すに等しい神業である。

対する炎藤は、ブロック状の肉片になった自身の左腕を見て戦慄していた。

(斬撃を帯びた気...!?速い...!切られるまで気付かなかった...!いや...そもそも放出できるのがやべぇ!!どんな密度してやがる!!)

一方、有巣はしたり顔。

「成程。能力が温度操作なのかな。」

しかし、天道が首を横に振る。

「さっき火傷してました。」

「...ほな温度操作と違うか。」

5秒ほどの逡巡。炎藤が此方の様子を伺っている内に、有巣は思考を終わらせるように頭を振る。

「...いや、考えても仕方ないな。わからんモンはわからん。」

「発生源の特定無しに何とかなるんですか?」

「なる。理由が何であれ、要は能力を無効化して耐性値を0にすれば良いだけだからな。パズドラの属性吸収無効とダメージ無効貫通みたいなモンだ。」

なんとなく理解した天道は「なるほど...!」と小さく頷く。

その時、炎藤が有巣に向かって飛び込む。

「おっと。」

有巣が触れると、炎藤は拳を振りかぶった姿勢で停止する。

「なッ...!なんで......!?」

「そりゃ、生きてる速度が違うからな。」

グッと目を瞑る炎藤。しかし、有巣と天道は何もしない。

「......あ...あの...」

目を見合わせる有巣と天道。

「......何か言えよ!!!」



「ん......」

目を開けると、そこには見慣れない天井。

重い瞼を開け、上体を起こす無堂瑞希。ふと辺りを見渡すと点滴が目に入る。

(病院...寝てたのかな...)

ふと、机の上に紙が置いてあるのが目に入った。

(これは...?)

Tips:速さ比べ

50m走、能力無し

有巣仁理:0.2秒

舵原良也:6.9秒

天道舞香:8.5秒

斑目詩織:0.5秒

無堂瑞希:9.5秒

天道穂香:10.7秒


50m走、能力有り

有巣仁理:0.04秒

舵原良也:6.9秒

天道舞香:8.5秒

斑目詩織:0.5秒

無堂瑞希:0.9秒

天道穂香:0.00002秒


無堂「0.04秒...マッハ4!?」

有巣「まぁ、抵抗を無視出来るしそんなもんでしょ。」

無堂「え、推進力は?」

有巣「脚だけ。」

無堂「えぇ...?」

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