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あの果てしない空の果て  作者: kai
魔法少女☆有巣仁理編
21/39

21.台風一過

Tips:白井響香のプロフィール

・165cm55kg

・髪色は青、髪型はポニーテール

・17歳の高校生。無堂瑞希と天道穂香のクラスメイトにあたる。

・能力:『無尽蔵』

スタミナが切れない。常在能力ではなく、常時発動型の通常能力。あくまで「スタミナが切れない」だけであり、ダメージの回復や痛みの緩和は不可能。

・好物は唐揚げ

事情聴取を終え、一度帰宅して休んだ次の日、アジトに集まった一同。

有巣仁理の左右に綾取廻と宮本双葉。宮本の膝にはまじかる☆マーゴ。

正面には左から無堂瑞希、白井響香、天道舞香。

椅子を持ってきて座っているのは、斑目詩織と天道穂香、そして退院したての舵原良也

「......あのっ...」

白井が口を開く。

「...こ、この度は大変、申し訳ありませんでした!」

沈黙。無堂と斑目が目を見合わせる。

「白井さんが謝ることじゃありませんよ。防げるものでもありませんし。」

「でも!」

膝の上で拳を握る白井。

「でも...私のせいで...町の人が...!」

流れ落ちる涙に言葉を失う一同。

有巣は、綾取との戦いを思い出していた。

「擁護も叱責も出来ねぇな。」

口を開いた有巣に視線が集まる。

「俺らは保安官でもなければヒーローでもない、ただの一個人。住民を守ろうだの、建物を守ろうだのは傲慢だろ。」

コップに残った炭酸飲料を嚥下し、有巣は続ける。

「俺らは白井(おまえ)を助けるために戦ったんだ。後暗い事があろうが、どんだけ辛かろうが、胸張って生きてもらわなきゃ困る。でなきゃ俺らはまとめて逆賊だ。」

有巣が立ち上がる。

「来い。」

「あ。終わりましたね。」

「ひょ〜有巣くんはスパルタだぞぉ〜。」

「あんま脅かすな宮本。」

「え?何?何が始まるんです?」

困惑する白井。数分後には泣き出すことになるのであった。



「く、クッソ...あの女...!!俺を振りやがって...!!」

ゴミだらけの部屋で爪を噛む男。

「クッソ!!」

ティッシュで満杯のゴミ箱を蹴飛ばす。

その時、ドアがノックされる。

「うるせぇババア!今忙しいんだよ!!」

「そうかい?それは残念だ。」

聞き慣れない声。胃の底を撫でるような、低い声。

「...おおおお前、誰だ。」

ガチャ、と鍵が開く。

扉を開けて入って来たのは、金属の仮面を付けた男。彼が柊黒彦であることを、部屋にいた男は知らない。

「おおおお前!だっ、だだだ誰だ!」

「誰でもいいじゃないか。それより、君にプレゼントがあるんだ。」

「ぷ、ぷれ、プレゼント...?」

「君を、君の望む姿にしてやろう。佐藤タカシくん。」



「流石だな、白井。」

全く息を切らしていない白井。逆に、息も絶え絶えの有巣。

「凄い...有巣がバテてる...」

ちょうど訓練を見に来た舵原が目を丸くする。

白井響香の能力は『無尽蔵』。「疲労しない」という単純な効果だが、本人の力量次第で厄介になりうると有巣は踏んだ。

「凄いですね。有巣をバテさせるなんて。」

「いえ、有巣さんの教え方が上手なだけですよ。」

「疲れないなら出来る量が増えるという単純計算。加えてそもそも筋が良い。俺の剣術と霊術を全部叩き込んだから、結構強くなってる筈。」

「それなら、最低限の自衛は出来そうですね。」

微笑みかける舵原。白井は、ある疑問を口にする。

「やっぱり、有巣さんが一番強いんですか?」

「そうですね。」

「いやぁどうだろう。」

ほぼ同時に真逆の事を言う舵原と有巣。

「俺は短期決戦型すぎるからな。一対多なら天道妹の方が強い。」

「有巣なら瞬殺出来るだろ?」

「殺して良いならな。」

有巣は舵原からペットボトルの水を受け取る。

「結局、条件次第ですね。相性もありますし。」

水を飲む有巣を凝視している白井。

「おっと...これは。」



「何体?」

「数えてないなぁ。そっちは?」

「52。」

「凄いね。」

白井が暴走した件で魔獣が増え、駆り出された斑目と綾取。

「そういえば、霊力が暴走して生まれるのは“霊獣”らしいね。」

「魔力の魔獣、霊力の霊獣か...厄介だなー...」

薙刀で小型魔獣を一掃する斑目。

「じゃあ、霊獣も大量発生してるの?」

「そっちは“陰陽省(おんみょうしょう)”が対応するらしいよ。」

「オンミョーショー?」

聞き慣れない単語に首を傾げる斑目。

「魔法省と陰陽省。魔法省には魔法使いが所属していて、陰陽省には陰陽師や神社の神主が所属してるんだよ。」

「魔力の魔法省、霊力の陰陽省ってこと?」

「そうだね。」

一箇所に集まった魔獣が綾取の『死ね』で一掃される。

「ひゅ〜爽快。」

「ふふ。凄いでしょ。」

「...綾取さんさ。丸くなったよね。」

発言の意図を読みかねて首を傾げる綾取。

「つい最近まで敵同士だったとは思えないなぁって。」

「...今でも“敵”ではあるんじゃない?」

ハハ、と笑い飛ばす斑目。

「まさか。」

百足型の魔獣を串刺しにする斑目。

「...え、マジで有巣狙ってんの?」

「さぁ?どうだろうね。」

魔獣を別の魔獣にぶつける綾取。

「......まぁ止めないけどさぁ...」

「...好きなの?」

「まさか。そんなわけ。」

今度は強く否定する斑目。

黙々と魔獣を倒し続ける2人。長時間戦っているが、息を切らす様子すら無い。

「やっぱり『恵体』は流石だね。」

「いや補正無しで動き回ってるあんたのが怖いよ。」

「コレがあるからね。」

綾取は首に着けているチョーカーを指す

「けぇ惚気かよ。」

その時、斑目はある違和感を覚えた。

「...ん?」

反射的に掴んだソレ。

「どうしたの?」

綾取の目線では、斑目が空中を掴んでいるように見える。

「いや...なんか居るなぁって。」

「何も居ないよ?」

「いや、居る。」

斑目は手の中のソレを握りつぶす。

握りつぶされたソレは、黒煙を発しながら消滅した。

「わ。」

「何だろうね。見えるの?」

「いや...空気が揺らいでるなぁって。」

「なるほど、ソレ以外の全部が見えるから、見えないソレだけ違和感になるのかな。」

何なんだろう、と首を傾げる2人。そんな疑念も、大量の魔獣に押し潰されてしまうのだった。

Tips:シャトルラン

有巣仁理:50

舵原良也:100

天道舞香:22

斑目詩織:247

無堂瑞希:30

天道穂香:18

白井響香:247

宮本双葉:125

綾取廻:250

まじかる☆マーゴ:0

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