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秋の恋 ep28

次の日の朝、高等部にて。

秋「さあ今日も文化祭準備しに行くか~」

陵「そうだな!」

秋「まあ今からするわけじゃないんだけどね。」

陵「まあ授業時間なんて一瞬だしすぐ終わるよ!」

秋「一応6限まで受けないといけないんだけどね?」

そして6限分の授業を受け終わり、中等部へ向かった。

藤宮「今日もがんばろっか!」

汐音「そうですね」

藤宮「今日元気ない?」

汐音「いや…ちょっと元気が出なくって…」

藤宮「そっか…じゃあ今日は私に任せて休みな?玲那ちゃんとかと話に行ってもいいし、秋とかも多分話してくれると思うよ。」

汐音「ありがとうございます…」

私は迷惑をかけないように明るさを抑えて、かなり冷たく接していると藤宮さんに気を使わせてしまった…結局迷惑をかけているのではないかと考えてしまうのは私だけだろうか。

そして私は結果、何もせずに座っているだけだった。

秋「…」

私は汐音が急に元気をなくしたのに違和感を感じていた。

前まであれほどに元気だった子があんなにも元気をなくすものだろうか。何か重大なことでもあったのだろうか。と、ついつい意識をせずとも汐音のことを考えてしまっていた。汐音のことばっかり考えていると、白石兄妹に比べてスピードが少し落ちていることに気づいた。

陵「秋?お前も元気ないのか?いつもよりスピードが遅いように思うんだが…」

秋「ごめんごめん。考えごとしてて…」

秋[まずい…陵に気づかれてしまった…どうしようか…]

そんなことを考えながら作業を進めていると私が大変なミスをしていることに気づいてしまった。

秋「あっ…」

玲那「どうしたんですか?」

陵「秋…それ板の塗る方向…上下逆だぞ…」

玲那「本当だ!また塗りなおさなきゃね。」

秋「本当にごめん…」

陵「しかしお前がミスなんて珍しいな。なかなかないのに。」

秋「もう少しちゃんと見ていればよかったよ…」

考えごとをしていたせいか上下の確認を忘れてしまい、もう一度板を塗らないといけなくなってしまった。

秋「ごめん今回は私のせいだから私がきちんと塗っておくよ。」

陵「おいおい親友だぞ?手伝わせろって!」

玲那「私は親友ではないかもしれませんがお兄ちゃんの親友の方なら手伝わせていただきます!」

秋「ごめんね…2人とも。」

陵「もう謝るなよ~さあ!さっさと塗りなおそうぜ!」

玲那「だね!」

そしてしばらくするといつもの帰る時間になってしまった。

秋「間に合わなかった…また明日やらなきゃ…」

陵「そんなこと言わなくたって大丈夫だって!手伝ってやっからよ!」

玲那「そうですよ!」

秋「ありがとうね。」

その時に、ふと無意識で汐音の方向を向くと、まだ気分は戻っていなさそうだった。

秋「じゃあね。」

そう言って帰路につくのだった。


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