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文化祭でフラれたので、お揃い金魚帽子や、雪山温泉旅館の暖炉で温まり、たまご系和菓子を食べつつ、三日月が奇麗ですねと言ってくれる彼氏を作る為、5年前にできた、クエスト部屋のパスワードが甘い義姉に相談した

作者: イチロウ

一番時間かかったのは、タイトル。

え、コスモスが入っていない?

オチに出てくるんで勘弁してください<m(__)m>


そして、1000文字難しい……描写も少なく、自分の足りない文章力も相成って、非常に読みづらくて申し訳ないです。


ただ、こういうのは、書いていて楽しいですね~。

また機会があったら、挑戦してみたいです!

「好きです! 付き合ってください!」


文化祭が終わった後に呼び出して告白。

ここに新たなカップルが……


「……ごめんなさい」


……誕生しなかった。


//////////


『またフラれたんですけど!』


『……5年前からずっと言ってるわね。ところで、なんでパスワードかけてるクエストルームに入れるの?』


『え、だって文奈のパスワードって、FUMITANとかそれ系っしょ?』


『……たまたまだし』


「文奈って、黒髪ロングの優等生とかいう、漫画に出てきそうなキャラしてるのに、そういうとこマジ抜けてるよね♪」


「……勝手に部屋に入ってくるな」


「姉妹なんだし、いーじゃん♪」


「再婚した親の連れ子同士ってだけでしょ」


「というわけで、アドバイスちょうだい。」


「何が、というわけなのよ」


「だって、今年だけで6連敗だよ! アタシって可愛いよね! 胸大きいし、金髪ツインテール! なのに、なんでフラれるかな!」


「真莉愛のそういう、馬鹿っぽ……自意識過剰でウザ……面倒なところじゃないかしら」


「言い直してるけど、どれも純度100%の悪意よね!」


そうは言われても、真実だからしょうがない。


「文奈だって、彼氏欲しいでしょ! そのクソダサパジャマと同じデザインの金魚帽子でペアルックとか、雪山温泉の旅館で、暖炉に温まりながら、よくあるたまごみたいな形の和菓子食べて、今宵の三日月は我が愛刀のように奇麗ですねとか言われたいっしょ!」


「色々と突っ込みたいけど、金魚馬鹿にするな。ぶっ殺すわよ」


だけど、今宵の三日月は我が愛刀のように奇麗ですねは気に入った。

次の夢小説で、刀キャラに言わせよう。


「それで、私へのアドバイスは?」


「その内できるんじゃない?」


「冷たすぎない!?」


「本心よ。だって真莉愛、素敵じゃない」


「え?」


「きつい性格してる私なんかを相手してくれる……あなたのそういう、外面も内面も気にしないで人に接してくるところ、私好きよ」


本心を吐露しながら、隠しておいた箱を取り出す。


「これって……」


「コスモス形サブレー。赤いコスモスを貰いながら、情熱的な告白をされるのが理想なんでしょ? 今はこれで我慢なさい。その内、素敵な彼がやってくれるわ」


「……」


「……何か言いなさいよ。気まずいじゃない」


「……文奈って可愛いよね」


「は?」


「こんな近くに優良物件があったとは、アタシの目は節穴だったよ」


「えっ、あのちょっと……!」


――ここに、新たなカップルが成立した!

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