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番外 文庫 三歩の手帳①
ありふれた町。
枯れ木、枯れ葉、灰。
無音。無風。無臭。
ここで何かがあった。
かつては深緑の木々が並び、生き物もいたはず。
自然災害か、人災か。
例えば、この山に住み着いていた熊が人里におりてきて、それらを駆除するために山を焼き払った?
そもそも自然に火がまわることはあるのか。
この状態を人に例えると。
死体の山?
戦地。
地獄。
火が消えて今は灰だけ→終戦の後処理?
沈んだ気持ち。
負の感情。
争いごとの果てに何が残るのか。
血が流れる意味。
使命感。
この話はプロローグ-文庫 三歩-⑤内の出雲山の広場にて、山の景色と自分の心象を書き留めたものとなっています。参考までに。