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仁義なきお好み焼き戦争  作者: 369
アイデンティティとブランディングの間で
1/1

プロローグはキャベツを千切りにして

「すべての都道府県はソウルフードを冠すこととする」


20XX年、時の総理大臣はそう言った。

特色を覚えてもらうために制定された、都道府県ソウルフード冠法案である。


制定するソウルフードのかぶりは「キャラかぶりご法度」の考え方から原則禁止となり、各都道府県は冠するソウルフードの選定に奔走することとなる。


ソウルフード冠法案制定前からうどん県を名乗っていた香川県は、既成事実をもって福岡県や埼玉県をねじふせ、名実ともにうどん県となった。

平和的に決まった県にはりんご県の青森県があり、法案可決翌日にはりんご県を名乗り、りんご製品の売上をあげた。


勿論、平和的に決まったところだけではない。


栃木県は餃子県なのか。

ひよこ県はどこかなのか。

おんせん県を許して良いのか。

芋煮県はどこが名乗るべきか。

茨城県は県全体が納豆県なのか。


そして、ソウルフード冠法案最大の抗争は広島県と大阪府で勃発することとなる。


「広島県は既に県名にソウルフードがついてますがな」


「大阪さん、あんたが作っとるんは混ぜ焼きじゃけぇのう」


お好み焼きをソウルフードにもつ大阪府と広島県である。

20XX年、ソウルフードを巡る仁義なき戦いが今始まる。




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