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ビックリハウス  作者: リィズ・ブランディシュカ
7/7

07 いなくなった子供



 ビックリハウスから出て来た翔太を、クラスメイトの男子が見ていた。

 その男子もチケットを持っていて、これからは入るところだった。


「おーい、翔太!」男子が声をかけるが、翔太は何も返事をしない。


 まるで人形のような、カクカクした動作でどこかへと歩き去っていった。


「変な奴」男子はいぶかしみながらも、ビックリハウスの方へすぐに意識を戻した。


 それが翔太の姿が確認された、最後のひとときだった。






 ビックリハウスの中に入った子供がいなくなった。


 それで騒ぎが起きていた。


 大勢の大人達が、中に入って探したもの行方不明になった人間は見つからなかったらしい。


 その子供はビックリハウスから出たとの目撃情報があったが、その証言をするものは一名のみだった。


 しかも発言主が子供であったため、重要な証言としては扱われなかった。




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