プロローグ
オリジナル小説始めました。
この作品は「御伽戦士 ガイアマン」「魔装少女ひかりコスモス」と同じ世界観で、二つの物語は平行して進んでいます。
ヒーロー物の小説は余り少ないですが頑張って書いていきますのでよろしくお願いします。
突然だが…皆はヒーローについてどう思う?
日曜朝にやっている怪人と戦うTVのヒーローを指すか?
それとも、身近にいるお巡りさんか?
それとも、歴史的大発見や新技術を生み出した人物か?
または歴史の教科書に載っている英雄か?
将又は尊敬する人物か?
俺? 俺は…そうだな、自分を最後まで貫き通した奴かな?
ピピピ! ピピピ! ピピピ!
甲高い音が鳴り響き、目が覚める
「…ううん~~~」
ピピピ! ピピピ! ピピピ!
「おい、朝だぞ。いい加減起きたらどうだ?」
耳元から聞こえてくるのは声が少し高く、聞いていて気持ちの良くなる綺麗な声。
聞きなれてはいても、その声に呼びかけられると、起きざるを得ない。
―よし。起きるか。―
男はそう言って、布団を押しのけて体を起こし、声がした方向に顔を向ける。
そこに居たのはセミショートの赤毛に落ち着いた藍色のエプロンを身に纏った女性が仕方ないなといった様子でこちらを見ていた。
「やっと起きたな寝坊助。朝餉は出来ているから、さっさと顔でも洗って来い。」
「あいよ~~~」
男は眠そうな様子で返事を返す。
起きた様子を確認した女性は静かに立ち上がって襖の戸を開けて部屋から出ていく。
布団の横には丁寧にたたまれたYシャツと下着靴下が置かれており、男はパジャマを脱ぐと、それを身に付けていく。
―おっと、いい加減「男」「女性」じゃ分かりづらいだろうから自己紹介を始めようか。―
突然のナレーションだが気にしないでくれ。
―俺の名は剣崎大智。ここ美空生まれ美空育ちの16歳。高校二年生だ。趣味は色々とあるから、どれかってのはないけど、最近はバイクの免許を取ったからツーリングかな。―
―おい、着替えたなら早くしろ。おっと…こほん、突然ですまない。同じく高校二年生で大智の幼馴染で、大智の世話をしている四谷うずめだ。趣味はカメラで風景を取ることだ。―
―いきなり入ってくるなよ!―
―自己紹介が大切なのも分かるが朝餉が冷めないよう早く居間に来い。陽花里ちゃんはもう待ってるぞ。―
―あのな。ここは俺の自己紹介タイムなの。ここに居ないお前が紹介始めたら読者が混乱するだろう!? さっさと顔洗って行くから、待ってろ。―
―む、そうか。読者の皆様方、陽花里ちゃんの自己紹介は別作品「魔装少女ひかりコスモス」でやってくれるので、そちらで理解を願う。では―
―‥‥はあ~~さっさと着替えよう―
こいつら、人の仕事を…まあいい。
この物語はこの二人を中心に廻っていく。
これは一人の男が苦しみ傷つき喜び「ヒーロー」とは何かと問う物語。
これは一人の女がどんなことがあっても男を信じ続ける物語。
これは「始まりの力」によって廻っていく物語である。
ゆえにこの物語の名は「御伽戦士 ガイアマン」である。
読んでいただいてありがとうございました。
感想等待っていますので書いていただけたら嬉しいです。
※魔装少女ひかりコスモスの投稿は出来次第投稿します。