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11 魔王対勇者

 何百もの鋼色の円柱がドッキー艦長の周囲に出現し、円を描くように整列した。

 なんとこれらは全て戦艦の主砲、主砲の群れだ。

 サンマルキャノンもあればスキュラクラーケンとの戦いに使用したキューマルキャノンまである。

 下級副砲ベーゼス以外の王立宇宙軍のありとあらゆる戦艦の主砲が召喚された。

 ドッキー艦長がこのように単独で使用できるのは、この時代の主砲のほとんどが浮遊砲台だからだ。

 そのため接続された戦艦がなくとも、砲身内部に蓄積されたエネルギーを発射することが可能だった。

 だがドッキー艦長が魔王相手にそんな中途半端なことはしない。

 その背後には膨大な数の演算ユニットや、エネルギーを供給するジェネレーター、それらを守護する防御スクリーン発生装置などがずらりと並んでいた。

 徹底的だった。アイテムボックススキルを持つ魔王の娘を手に入れるために今回のドッキー艦長は真面目モードだった。

 相手はエリートリザードマンでもスキュラクラーケンでもないのだ。

 魔族の王――魔王なのだ。

 その魔王を討つためにドッキー艦長がアイテムボックスから遠慮なく出し惜しみなく全て取り出した。

 宇宙戦艦に搭載できる主砲はコストやバランス面から考慮すると一艦につき、せいぜい十基程度だ。

 その主砲が、何十、何百とあった。

 つまりここには宇宙戦艦――数十艦が整列し主砲を構えているのと同等の戦力があった。

 浮遊砲台は反重力機関を内蔵し、三六〇度、全方位に対してオールレンジ射撃が可能だ。

 それがドッキー艦長の周りに整列し、魔王に狙いを済まし、その命令を今や今かと待ち構えていた。

 巨大な主砲の中心に浮かぶドッキー艦長はまるで鋼鉄の天使の軍勢を率いる天使長のようであった。

 アイテムボックスを持つということはこういうことだ。

 物理法則も補給も、援軍も必要としない。

 つまりアイテムボックススキルを持つということは、一人で艦隊相手に戦えるということだ。

 だが今戦っている相手は艦隊ではない。

 それよりも恐ろしい人類の宿敵であり最強の敵――魔王バッハベルトだった。

 数百の砲身の先にいる魔王は腕を組んで宙に浮かんでいた。

 魔王の薄い唇が、撃ってみろと挑発しているようであった。

 その挑発に応えるようにドッキー艦長は背後にある演算ユニットに命じた。

 演算ユニットがその命を受け、その配下に発射準備を命じた。

 ジェネレーターが唸りを上げ、エネルギーキューブを湯水のごとく消費し、膨大なエネルギーが主砲に近接転移し継ぎ足された。

 全ての発射シーケンスが省略され、砲身が過熱し暴発寸前まで高まる。

 余剰エネルギーが蒸気のように噴出し周囲の温度が一気に跳ね上がる。


「発射」


 ドッキー艦長の発射命令が放たれた。

 コンマ秒後。数百もの砲身が火を、光を、破壊を噴いた。

 それは宇宙戦艦がアクティブリンクした怒涛の攻撃のように正確で容赦のない同時斉射だった。

 空間が白熱化し、視界に映る全てが白一色となった。

 いやエネルギーで飽和した空間は白というよりも、ただ明るい色だ。

 それを目にしただけで失明するほどのエネルギーが空気を焼いた。

 空間を焼いた。プラズマという状態を通り過ぎ、空間自体が燃焼した。

 その圧倒的なエネルギーの向かう先はたった一人の小さな人影だ。

 その人影は戦艦の主砲の同時射撃によってあっけなく雲散霧消するはずだった。

 ――はずだったのだ。


「ふむ」


 魔王が笑った。

 なんと全くの無傷。

 それもそのはず魔王の前方には七色に光り輝く皮膜があった。

 それは防御スクリーンだ。

 スキュラクラーケンが持っていた防御スクリーンよりも強力な絶対防御壁がそこにあった。

 なんということだ。戦艦数十艦の一斉射撃が命中したというのに、その存在はまったく揺るがない。

 数十艦もの主砲の攻撃でもその七色の防御スクリーンを貫けない。

 防御スクリーンは同程度の出力の攻撃には耐えられる。

 つまり魔王の防御スクリーンは数十艦の主砲と同程度の出力を誇っているということだ。

 魔王はどれ程強力な防御スクリーン発生器官をどこに内蔵しているのだろうか?

 その体のどこにそんな防御スクリーン発生器官があるのだろうか?

 そもそもあれは防御スクリーンなのだろうか?

 魔王という存在は全ての常識を覆し、受け付けない。

 現実を、理屈を、物理法則を度外視する。

 全ての想像を逸脱し、凌駕する。

 それが魔王。


「効かぬな」


 魔王が降り注ぐ戦艦の主砲を指で弾いた。

 主砲の破壊エネルギーが魔王の防御スクリーンによって跳ね返されドッキー艦長に届く。

 だがドッキー艦長はその跳ね返った主砲のエネルギーをアイテムボックスに全て収納した。

 その燃焼した大気も溢れんばかりの飽和破壊エネルギーも消失した。

 浮遊砲台も演算ユニットもジェネレーターも全てアイテムボックスに収納された。

 轟音が消え、静寂が逆に轟音となる。

 ドッキー艦長もまた理屈の、理屈の向こう側の存在であった。


「魔王に通常攻撃が効かないことがこれで実証された。アポロン工廠の技術者達に教えないとね」


 ドッキー艦長は頭を掻きながら苦笑いした。


「では次はわしの番だ」


 その瞬間。膨大な、莫大な巨大な剣が無数に出現し、空間を満たした。

 銀色に輝く巨大な大木のような巨剣がドッキー艦長にその矛先を向けた。

 ここにリーマイ副官がいればその数を鑑定で数え切れただろう。

 サララがいればその未来軌道を演算しただろう。

 だがここにはドッキー艦長と魔王しかいない。

 もはやお互いに解析など不要だ。

 これは魔王と勇者の戦いなのだ。

 常人が理解できるレベルを、想像をとうに超えていた。

 魔王の周りに出現した巨大な剣が何本あるかとか? その材質は何かとかどうでもいい。

 この攻撃が有効か無効か? ただそれだけだ。

 魔王バッハベルトが指を鳴らした。


「バッドレリジョン。服従せよ」


 魔王がそう静かに高らかに命じた。無限の巨剣がドッキー艦長に向かった。

 ドッキー艦長が主砲を放ったならば、魔王は剣を放った。

 しかもただの剣ではない。巨人の剣だ。

 物理法則を無視して加速し、膨大な位置エネルギーとベクトルが一心不乱に盲目的にドッキー艦長に向かって猛進する。

 ドッキー艦長の前方の空間が金属で占められた。

 逃げ場のない飽和した金属がドッキー艦長を襲う。


「ふむ」


 だがドッキー艦長が気怠く手を振った。

 その一振りで、何万という金属の固まりが消えた。

 ドッキー艦長がアイテムボックスに収納したのだ。


「相変わらず規格外よのう」

「それはこっちのセリフだ」


 ドッキー艦長が天に手を掲げた。

 そこから出現したのは真っ赤に燃え滾った巨大な隕石、いや小惑星だった。

 加速、慣性、質量、位置エネルギーを内包した巨大な岩石の塊が魔王の直上に出現した。

 それらは数百メートルはあろう巨大な小惑星だった。

 これらの隕石群は一体どこから調達したのだろうか?

 防御スクリーンがあったとしてもこの規模の質量体を阻止することは不可能に近い。

 いくら魔王といえ無事では済まないだろう。

 だがしかし、隕石群は魔王に触れる前に忽然と姿を消した。


「収納魔法かい?」


 そうドッキー艦長の推測通り。魔王の収納魔法に格納されたのだ。

 アイテムボックス持ち同士の戦いはこういうことだ。

 お互いに届く前に収納されてしまう消耗戦だ。

 ドッキー艦長にとって魔王は天敵、魔王にとってもドッキー艦長は天敵だった。


「これならどうだい?」


 ドッキー艦長のアイテムボックスから灼熱のプロミネンスが出現し、魔王が収納魔法を行使する前に魔王を飲み込んだ。

 なんと恒星の紅炎が人工惑星上で現れ、魔王星の惑星表面を支配した。

 そもそも恒星の灼熱のプロミネンスがドッキー艦長のアイテムボックス内にあるということ自体驚きだが、そのプロミネンスの中から無傷の魔王バッハベルトが現れたことも驚きだった。

 なんと魔王バッハベルトは全くの無傷。

 服装の乱れすらない。


「貴様。遠慮はないのか? ここは我が魔王星だぞ。魔王星で恒星の紅炎を取り出すとは? 何を考えている?」

「全力で来いって言ったよね? ここ時間停止フィールドだからいいって言ったよね」


 そうここは魔王星の隔離大陸。魔王の遊技場。時間停止フィールド内。

 破壊不可能な壁に囲まれた領域だった。


 ここは見渡す限りの平原だった。

 人工惑星表面に起伏はない。

 だがあの遠方に見える稜線はなんだ?

 あの球形の稜線は地表から突き出した要塞級魔物シャドウパンデモニウムの稜線だ。

 山よりも巨大な要塞級魔物の円弧が大気で霞んでいる。

 そこから毛のように生えた木々に見えるのは戦艦級魔物だ。

 それが無数にあった。

 一体この魔王星にはどれほどの要塞級魔物が潜んでいるのだろうか?

 どれほどの戦力を秘めているのだろうか?

 この魔王星がひとつあれば人類など何千回も殲滅できるだろう。

 想像を絶した戦力、現実離れしたあり得ない異様な光景だった。

 だがその大地もあり得ない光景となっていた。

 今、この隔離大陸の時間停止フィールド内の大地は燃え滾り、煮え溶けて、荒れ狂っていた。

 ドッキー艦長が取り出したプロミネンスが大地を覆いつくしたのだ。

 遠目から見れば幻想的な光景が広がっていた。

 大気圏上空の防御スクリーンにより星々が瞬き、大地が恒星表面のように赤く白く燃えたぎっていた。

 赤い大地からの照り返しが空中に停止しているドッキー艦長と魔王バッハベルトを赤く染める。

 それが非現実間が一層増長させ、ラストバトル感を、異次元感を醸し出していた。


 ドッキー艦長は魔王の転移魔法によってここに転移した。

 魔王バッハベルトは超弩級戦艦サンダーゲートからこの惑星規模の戦艦の大地まで、その膨大な距離を転移魔法により一瞬で移動したのだ。

 その魔力と魔法の前には人類のワープリングやカッティングエッジ航法など霞む。

 それにこの大量の時間凝固素材の檻。

 魔王軍の科学力なのか。魔法の成せる業なのかは不明。

 とにかく、ここが現実と断絶された異空間とだけ理解すればいいだろう。


「スキュラクラーケンと戦った場所はただの時間凝固素材の壁だったから遠慮していたんだけど……」


 そう目を閉じてからドッキー艦長がアイテムボックスから取り出したのは極太生体ビームだった。

 空間が限界を超え割れた。

 極太生体ビームに全てが白く塗りつぶされた。

 その物理限界を超えた、異常に高濃度に圧縮された非自然的な破壊の権化が、天然のプロミネンスを迫害し圧縮吸収し、時間停止フィールド内の壁に激突し揺れるはずのない壁を大きく揺さぶった。

 おかしい。こんなことはあり得なかった。この時間停止フィールドは時が止まっているのだ。それが揺れるはずがないのだが揺らいだ。

 こんなこと物理的にあり得ない。

 だがしかしドッキー艦長のアイテムボックスの前では物理現象などあってないようなものだ。

 惑星級の魔王星が揺れた。


「まさか? これは? 我が要塞級魔物シャドウパンデモニウムの攻撃?」


 そう、これは要塞級魔物シャドウパンデモニウムとの戦いでドッキー艦長がアイテムボックスに収納していたものだ。

 魔原子崩壊エネルギーの極太生体ビームに埋もれた魔王は冷静に左手を前に出した。

 次の瞬間。その異常な異質なエネルギーが消失した。

 シャドウパンデモニウムの極太生体ビームは魔王の収納魔法に収納された。


「これを捨てる場所を探してたんだ」

「余の収納魔法はゴミ箱ではないぞ?」

「僕のアイテムボックスはゴミ箱みたいなものだけどね?」


 ドッキー艦長が肩をすくめた。


「貴様、先程から飛び道具ばかりではないか」

「え? そんなことないよ」


 ドッキー艦長はそう言いながらアイテムボックスからサンマルキャノンを再び取り出した。

 魔王がサンマルキャノンに覆われた。そう覆われたのだ。

 サンマルキャノンの砲身がハリネズミのように魔王を中心に生えた。


「こんな子供騙しに」

「サンマルキャノン。発射」


 ドッキー艦長のブレインリンクにより何百基ものサンマルキャノンが同時に火を噴いた。

 戦艦の主砲や、隕石群、プロミネンスも極太生体ビームも効かなかった魔王にこんな砲撃が効くはずがない。

 だがそれでもドッキー艦長はサンマルキャノンを放った。


「魔王相手に普通の弾なんか撃つ訳ないよね」


 そうなのだ。ドッキー艦長がサンマルキャノンに込めて放った砲弾はもちろん通常砲弾ではなかった。


「これは対魔族魔力阻害物質……アクマゴロシ」


 魔王バッハベルトが初めて驚愕の表情を浮かべた。

 この宇宙には魔原子を阻害するカウンター物質があった。

 その名は魔力阻害物質。

 宇宙の果て、極まれに微量だけ採れる貴重な鉱石。

 それがこの対魔族魔力阻害物質――アクマゴロシ。

 その名称はふざけているがその効果は絶大だった。

 魔力を阻害する。

 魔族は体内に魔力を備えている。

 そんな魔族に魔力阻害物質が振れたらどうなるか?

 とくに膨大な魔力を内包する魔族の王に触れたらどうなるか?

 無事では済まないだろう。

 だがしかし――。


「効かぬな」


 魔王がサンマルキャノンの針の中から飛び出しドッキー艦長に斬りかかった。

 ドッキー艦長はその魔王の攻撃を予期していたかのように、体内重力器官を使用してスライドし、その高速攻撃をさける。

 同時に一辺が数メートルはあろうか巨大な時間凝固素材のインゴットを身代わりに取り出した。

 魔王の剣は時間凝固素材で構成されている。

 時間凝固素材の剣が、時間凝固素材のインゴットと衝突した。

 時間停止の衝撃波を発生させ、時間停止フィールド内の大気を再び揺さぶった。

 その衝撃波を利用しドッキー艦長は距離をとった。

 同時に魔王の周囲に融合爆弾が山のように溢れ、それを覆い隠すように時間凝固素材のインゴットが山のように出現し、レンガ状に隙間なく積まれ球体の壁となって魔王を囲み、檻のように完全封鎖した。


「我がアポロン工廠技術班の最高傑作……アクマゴロシ弾が効かないとは、まいったね。爆破」


 ドッキー艦長は笑いながらブレインリンクを通して融合爆弾を爆破させた。

 ダーレンゲート要塞を崩壊せしめた融合爆弾がたった一人の魔王に向けて使用された。

 だが融合反応の爆破エネルギーも時間凝固素材の壁も全てが消失した。


「やりおる」


 またしても魔王は無傷で現れた。

 その魔原子崩壊のエネルギーも時間凝固素材のインゴットも全て魔王の収納魔法に収納された。


「戦いが終わったら返してよ」

「お返しにこれはどうだ」


 突然、魔王の魔力が加速度的に爆発し、幾つもの魔法陣が現れ、集約され、二次元状の魔法陣が三次元状に積み上げられ、膨れ上がった。

 魔方陣の隙間に小さな魔方陣がフラクタル状に描かれた。

 黄金比のように魔方陣が永遠にフラクタルリピートする。


「立体魔法陣?」


 ドッキー艦長の目が驚愕に見開かれた。

 その魔法立方陣から紫色のスパイラルが現れた。

 そして一本の光り輝く紫色の槍に収束した。

 魔王はその紫の槍を手にするとニヤリと歯を見せた。


「エピタフレイン」


 魔王がそっと叫んだ。


「魔法攻撃?」


 そう魔法攻撃だった。

 これは人類が一万年以上も前に捨てた魔法なのだ。

 人類が惑星に縛り付けられていた時代の古の魔法攻撃。

 魔法攻撃などは艦隊戦を繰り広げている人類にとっては威力の低い花火のようなものでしかなかった。

 防御スクリーンの前には魔法攻撃など全く意味が、効果がないのだ。

 極大魔法も、戦略級魔法も全て効かない。

 一万年の長きに渡る戦争で進化発展し魔法を過去のものとしたのだ。

 魔王が放ったのはその防御スクリーンさえ突破できない魔法攻撃だった。

 ドッキー艦長はアイテムボックスに収納しようとする。


「ん?」


 だがドッキー艦長の顔が歪んだ。

 その紫色の光の槍の直線は消失しない。

 ドッキー艦長は慌てて防御スクリーン発生装置を取り出し、何重にも防御スクリーンを展開する。

 莫大なエネルギーを消費して戦艦以上の防御スクリーンが展開された。

 紫色の光の槍が防御スクリーンに接触し、その進行を食い止めた。

 ジェネレーターが過熱し膨大なエネルギーを防御スクリーン発生装置に送られ、必死に阻止する。

 だが魔王の槍は防御スクリーンを紙のように軽く突き破り、粉砕し、破壊し、無視して素通りしてそのまま突き進み、ドッキー艦長を直撃した。

 同時に魔王が近接転移し、ドッキー艦長を前後左右、上下から斬る。

 あまりの攻撃速度の連打でドッキー艦長は空中で停止する。その場から動かない。

 ドッキー艦長の最後の防御スクリーンがひび割れ、粉砕され、消失し、紫色の光の槍がドッキー艦長の脇腹に突き刺さった。


「ぐ、収納できない?」


 ドッキー艦長は慌てて時間凝固素材の剣を取り出し、魔王に応戦する。

 だが魔王の攻撃は剣だけではない。

 無数の紫色の光の槍――エピタフレインが全方位から飛来する。

 そうエピタフレインは一本だけではなかった。その名のごとく、墓標の雨のように降り注いだ。

 魔王の卓越した剣技と魔法攻撃が同時に放たれた。

 何合かの打ち合いの末、防御スクリーンの消えたドッキー艦長の身体に魔王の放った紫色の光の槍が何本も突き刺さった。



お読みいただきありがとうございました。

誤字脱字修正しました。

描写不足を微妙に追加。

ストーリーに変更はありません。

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