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ゲリュオンの牛

ゲリュオンというのは、腕が6本ある阿修羅のような巨人らしい。

何でも大洋オーケアノスの西の果てに浮かぶエリュティア島という島に住んでいて、そこで紅い牛の群れを飼っているという。

大洋オーケアノスとは、地中海の外にある外洋のことで、まだこの世界では未知の世界となっていた。

そして島に行く為には、太陽の船が必要だった。


ヘラクレス:「なんだか、どんどんスケールが大きくなってきているのは気のせいか?」

ヒュラス:「それはヘラクレスさんが、偉大になってきている証ですよ」


このヒュラスという青年は、ヘラクレスが拾った戦争孤児だったが、今は立派に成長し今回の旅についていくことになった。


ヘラクレス:「牛の群れを連れて帰る旅じゃ、一人ではどうにもならんからな、お前がいて助かった」

ヒュラス:「こうして暮らしていけてるのも、ヘラクレスさんが幼かった私を拾ってくれたお陰ですから、お役に立てて嬉しいです」


ヘラクレス:「太陽の船は、遠いアフリカ大陸にあるんだったな」

ヒュラス:「はい、アフリカ大陸に住む太陽神ヘリオスが持っていると言われています」


ヘラクレスたちは船で南下しアフリカ大陸の北にあるリビアに着いた。


挿絵(By みてみん)


リビアはアフリカ大陸というだけあって、ギリシャより遥かに暑かった。

カンカンと照りつける太陽に、ヘラクレスもヒュラスもヘトヘトになっていった。


ヘラクレス:「お!あそこに神殿があるな、あそこで少し休もう」

ヘラクレスたちは神殿に入り、少しばかりの休息をとった。


ヒュラス:「あ!水がありますよ」

ヘラクレスとヒュラスは、喉を潤し、革袋に水をいれた。


ヘラクレス:「こんなに水があるとは、ありがたいな」

ヒュラス:「誰の神殿なんでしょうね」


2人が辺りをよく見ると、三ツ又の矛が描かれていた。

ヘラクレス:「ポセイドンの神殿か」

ヒュラス:「あ、あ、あれ・・・」

ヒュラスが指差す方向を見ると、頭蓋骨がいくつも飾られていた。


そして、大きな顔がこちらを見ていた。

巨人:「だれだ」


ヘラクレス:「ああ、すまない少し神殿で休ませってもらっていた旅の者だ。あなたはこの神殿の主か?」


巨人:「わたしはアンタイオス、お前、強そうじゃないか、俺の趣味は強そうな旅人と戦ってこの神殿を飾り付けることでな」

ヘラクレスは飾り付けられた頭蓋骨を見ていった。

ヘラクレス:「なかなかの悪趣味だな」


アンタイオスはヘラクレスに掴みかかった。

ヘラクレス:「ゲリュオンの前哨戦、ひいては対アポロン戦の練習ってところだな」

さすがに巨人だけあって、ヘラクレスも大変そうだ。

ヒュラスは神殿の陰に隠れた。


アンタイオス:「なかなかヤルではないか」

ヘラクレス:「まだまだ、これからだぜ!おっさん!」

ヘラクレスはアンタイオスを投げ飛ばした。


ドッゴーォォン!


アンタイオスの巨体を打ち付ける音が神殿に鳴り響いた。

アンタイオス:「ぐごっ、馬鹿な!」

アンタイオスは立ち上がり、すぐさまヘラクレスに襲いかかる

ヘラクレスは勘をつかんだらしく、またアンタイオスを投げ飛ばした。


ズッドォォォン!


アンタイオス:「お、お前、なに者だ」

ヘラクレス:「俺か、俺はヘラクレスだ」

アンタイオス:「お前がヘラクレスか」アンタイオスはニヤリと笑った。


それから、何度も何度も地面に打ち付けられるアンタイオスだったが、いっこうに疲れる気配を見せない。

逆に、投げ飛ばしているヘラクレスの方が、焦りを感じ始めていた。

ヘラクレス:「いったいどうなってるんだ、あのヤロウまるで疲れていない。むしろ楽しんでやがる」


ヘラクレスは笑いながら、近づいてくるアンタイオスに恐怖を感じ始めた。

ヒュラス:「逃げましょう、そいつ不死身なんですよ」

ヘラクレス:「不、不死身・・・・そういえば俺も不死身だったな」

ヒュラス:「えっ・・・いつなったんですか!」

ヘラクレス:「話せば長くなる、だが不死身なのは間違いない」

ヒュラス:「お互い不死身なら、時間の無駄じゃないですか!」

ヘラクレス:「・・・そ、そうだな・・・」


ヘラクレスはアンタイオスに休戦を申し出た。

ヘラクレス:「これでは埒があかない、ここら辺で止めにしないか?」

アンタイオス:「断る、これはお前が死ぬか、俺が死ぬかの決闘なのだ」

ヘラクレス:「だから、俺は不死身で死ねないの、お前もそうだろ!」

アンタイオス「・・・・・」

ヘラクレス:「えっ・・・ち、ちがうのか・・・?」


こいつ、どこかに弱点があるのか!

ヘラクレスは、注意深くアンタイオスを見た。

そして、何度か投げ飛ばしているうちに気がついた。

こいつ、足の裏が地面につくと元気になってるぞ!


ヘラクレスは、アンタイオスの足の裏が地面に付けないように足の骨を折り締め上げた。

アンタイオスは泡を吹いて倒れた。


ヘラクレスも、相当疲れたらしく、仰向けになり大の字になって寝た。

翌朝、アンタイオスは息をしていなかった。


ヘラクレスは、神殿の横に大きな穴を掘り、アンタイオスを埋めた。

ヘラクレス:「あんたみたいにタフな野郎は、はじめてだったぜ」


アンタイオスの埋葬が終わって、神殿で座り込んでいたヘラクレスはヒュラスに訪ねた。


ヘラクレス:「どうすればヘリオスにあえるんだ?」

ヒュラス:「わかりません、ただアフリカ大陸に居るとしか・・・」

ヘラクレスは笑った。

きっとヒュラスはアフリカ大陸がどれだけ広いのか知らないのだろう。


とりあえず、ヘラクレスとヒュラスは、この神殿を拠点としてヘリオスを探すことにした。

方々を歩き回ったヘラクレスとヒュラスだったが、あまりの日差しの強さに参ってきていた。


ヘラクレスはヤケになって、太陽に向かって叫んだ

ヘラクレス:「ヘリオス出てこーい!」


しかし、なにも起こらず、ヘラクレスはうつ向いて歩き出した。

しばらくすると、大きな影がヘラクレス達を覆う。


ヒュラス:「あ、あれ!」ヒュラスは空を指差していた。

見ると4頭の馬に引かれた古代の戦車に乗った人物が降りてきた。


ヒュラス:「ヘ、ヘリオス、太陽神ヘリオスです」


ヘリオス:「私を探しているのはお前たちか」

ヘラクレス:「ああ、そうだ」

ヒュラス:「あなたの持っている太陽の船を貸していただきたいのです」


ヘリオスは、ヘラクレスとヒュラスを、しばらく見つめ答えた。

ヘリオス:「いいだろう、自由に使うがよい」


なぜ、貸してくれたのか、理由はわからなかった。

ただ、太陽の船は小さく、とても牛の群れが乗れるとは思えなかった。


ヘリオス:「案ずることはない、その船は乗る人数によって大きさが変わる」


ヘラクレスたちは、心を読まれてると思ったが、タダで船を貸してくれるというのだ文句はなかった。

ヘラクレス:「そいつは便利だな、ありがとう」


ヘリオスは笑って太陽に帰っていった。


太陽の船を傘にして日を避けながら、ヘラクレスとヒュラスは海にたどり着いた。


ヘラクレス:「さて、こっからがまた船の旅だ」

ヒュラス:「この船で、外海オーケアノスに行けるんですね!楽しみだな!」

ヘラクレス:「だが、俺たちが漕ぐんだぞ、外海に出るのに何日かかるか・・・」

そういって、ヘラクレスは肩をすくめた。


太陽の船を海に浮かべ漕いでみると、徐々に速度があがり、普通の船ではないことがわかった。

ヒュラス:「これならすぐにオーケアノスに出れますね」

ヘラクレス:「神の船だな」


この船は空間を切り取っているのか、船の中の時間がゆっくりなのか、瞬く間に、

地中海の西の端にやってきた。


ヘラクレス:「ど、どうなってるんだ!」

ヒュラス:「本当ですね、あっと言う間に地中海の端まで来ちゃいました」

ヘラクレス:「いや、そうじゃない、なんなんだこの山は」

ヒュラス:「普通の山ですけど、どうかしたんですか?」


この時、まだ地中海は外海とは繋がっておらず、完全な内海だった。


ヘラクレス:「これじゃ、外海に出られないじゃないか!」

ヒュラス:「え!この船だと、外海に出られるんじゃないんですか?」

ヘラクレス:「知らん!」


巨大な山を前にして、呆然と山を見上げるヘラクレス。

ヒュラス:「じゃあ、船を担いで山を越えるしかありませんね」

ヒュラスは、船を止められそうな陸地をさがした。


船を止め、陸地に上がったヘラクレスは、焚き火に当たりながら、

愛用のこん棒の手入れをしていた。


ヒュラス:「明日、山を登りましょうか?」

ヘラクレス:「・・・そうだな」

これから、山を越えるのかと思ったヘラクレスは、少し元気がなかった。


ヒュラスはヘラクレスに元気を出してもらおうと話をした。

ヒュラス:「ヘラクレスさんの愛用しているそのこん棒、何て呼ばれてるか知ってます?」

ヘラクレス:「さあな、ただのこん棒だろう。それとも普通にヘラクレスのこん棒か?」

ヒュラス:「ちがいますよ、カッコいい名前がついてますよ」


何も思い付かないヘラクレスは訊いた。

ヘラクレス:「・・・なんだ?」

ヒュラス:「不滅のこん棒です」


確かに、少しカッコいいなとヘラクレスは思った。

ヘラクレス:「不滅のこん棒か・・・」


何度もヘラクレスに叩きつけられても、折れもせず、すり減りもしないこん棒は、

まさに不滅という言葉がふさわしかった。


神の子ヘラクレスが使っているうちに、次第にこん棒にも神の力が宿って来たのだろう。


ヘラクレス:「確かに不滅のこん棒だな」

そういって、こん棒で山を叩いた。少し山が揺れた気がした。


挿絵(By みてみん)


ヘラクレス:「?」ヘラクレスはもう一度叩いた。気のせいだった。


だが、不滅のこん棒という名前が気に入ったのか、ヘラクレスは嬉しくなって、どんどん山を叩き始めた。


ヒュラスはヘラクレスが元気になって良かったと思った。

ところが、どんどんヘラクレスが山を叩いたので、本当に山が揺れ始めた。


ヒュラス:「えっ!」


山が10センチ動き、1メートル動き、ついに崩れ始める。


地響きと共に崩れ始めた山を見て、ヘラクレスは達成感で笑っていた。

ヒュラスは、この人だけは怒らせないようにしようと、心の底から思った。


こうして、地中海と大西洋を繋ぐ、ジブラルタル海峡ができた。

今でも、ヘラクレスが壊した山の一部がヘラクレスの柱として残っている。


翌朝、ヘラクレス達の前を塞いでいた山はすっかりなくなり、外海へと続く大海原が広がっていた。


太陽の船で、外海へ出ると海の中から声が聞こえる。

「めずらしいな、この外海オーケアノスに人がくるなど」


海面から、大きな水の巨人が現れた。

ヘラクレス:「ポセイドンなのか?」

水の巨人:「私はポセイドンではない、海流の神オケアノスだ」

海流の神オケアノスは、かつて神々と戦ったティターン族の一人だ。


オケアノス:「お前たちは、どこに行くのだ?」

ヘラクレス:「エリュテイア島に行くところだ。だが場所がよくわからない」

ヒュラス:「場所を教えて頂けませんか?」

オケアノス:「教えることは出来ない、だが連れていってやろう」

そう言うとオケアノスは海に潜っていった。


太陽の船が勝手に動き出した。

ヘラクレス:「こいつはありがたい」


エリュティア島に行く間、オケアノスから神々の話を聞かせてもらった。


まず、この世界には、原始の神々として、

大地の神ガイア、天空のウラノス、奈落のタルタロスがいたこと。

そのガイアとウラノスから、ティターン族やキュクロプスが生まれたこと。


奇形だったキュクロプスをウラノスが嫌い、タルタロスに閉じ込めたこと。

母ガイアはキュクロプスを閉じ込めた、ウラノスを恨み、

クロノスを中心とするティターン族を手引きして父ウラノスを倒したこと。


そのクロノスから、ゼウスやポセイドンなどオリュンポスの神々が生まれるが、

ウラノスの予言により「天界の王位を子供に奪われる」と聞かされたクロノスは、

生まれた子供たちを次々に飲み込んでいったこと。


末っ子のゼウスは母レアの機転で助けられクレタ島で精霊に育てられたこと。

成長したゼウスが、父クロノスに薬を飲ませ、飲み込まれた兄弟たちを助け、

ティターン族と戦争ティタノマキアを始めたこと。


ヘラクレス:「それで、どうなったんです?」

オケアノス:「ティターン族は負けて、タルタロスに閉じ込められた」

ヒュラス:「では、あなたは?」

オケアノス:「私はゼウスが勝つと思っていたので、戦いには参加しなかった、ティターン族からすると裏切り者かも知れないが、今もこうして自由の身だ」


話が一通りついた頃、エリュティア島にたどり着いた。


オケアノス:「では、元気でな」

ヘラクレスとヒュラスは手を降ってオケアノスと別れた。


ヒュラス:「オケアノスはおしゃべりでしたね。」

ヘラクレス:「誰かに話したかったのだろう。」


太陽の船を岸に隠しながら、ヒュラスが言った。

ヒュラス:「今回の旅はついてますね。ヘリオスには太陽の船を借りれるし、オケアノスにはエリュティア島まで連れてきてもらえました。」

ヘラクレス:「そうだな」


ヒュラスは、少し考えて言った。


ヒュラス:「ヘリオスとオケアノス二人の共通点って知ってます?」

ヘラクレス:「あの二人に共通点なんかあるのか?」

ヒュラス:「二人ともティターン族です」

ヘラクレス:「ふ~ん」

ヘラクレスはあまり関心がなかったが、ヒュラスは助けられた理由と関係があるのではと考えていた。


太陽の船を岸に隠し終わると、牛の群れを探しに行った。

牛の群れはすぐに見つかった。


ヘラクレス:「どうやって捕まえるかな・・・」ヘラクレスが考えていると、遠くの方で犬の鳴き声が聞こえた。


ワン!ワン!


どうやら、ヘラクレス達を見つけて吠えているようだ。


ヒュラス:「牛を見張っている牧畜犬のようですね」


ヘラクレスたちは急いで、牛を追いたてたが、とてもまとめられる数ではなかった。

もたもたしていると、犬がやってきてヒュラスに襲いかかった。


ウゥゥゥゥ・・・グォグォ!


ヒュラス:「こ、こいつ犬じゃない!」

ヘラクレスが、慌てて犬のような動物をこん棒で殴りつける。


その動物には頭が2つあり、たてがみの毛1本1本が蛇になっていた。

ヘラクレス:「なんだこの生き物は!」

ヒュラス:「オ、オルトロスです」


オルトロスはうなり声をあげ、ヘラクレスを威嚇している。


ヘラクレス:「こいつをなんとか手なずけられたら楽なんだがな・・・」

ヘラクレスはオルトロスを使って牛をまとめられないか考えていた。

ヒュラス:「それは、ちょっと難しい気がしますね」


ドシン!ドシン!


今度は、大地を揺るがすような足音がしだした。

ヘラクレス:「まずいな・・・」


オルトロスの騒ぎを聞き付けて、6本腕の巨人ゲリュオンがやってきたのだ。

ゲリュオン:「俺の牛を盗もうとは、いい度胸だな」

ヘラクレス:「そうだな、俺もやりたくはないが仕事でね」


確かに、俺のやっていることは泥棒と変わらないなとヘラクレスは思った。


ヘラクレス:「・・・交渉しないか?」

ゲリュオン:「泥棒と交渉するバカがいるか!」


そういって、ヘラクレスに三日月刀を降り下ろした。

6本の腕で襲ってくる相手に、ヘラクレスは避けるのが精一杯だった。


オルトロスはヒュラスに襲いかかり、ヒュラスは今にも喰われてしまいそうだ。


ヘラクレス:「仕方がない・・・」ヘラクレスは戦う覚悟を決めた。

早くしないと本当にヒュラスが食べられてしまうからだ。


ヘラクレスはヒュドラの毒が塗られた矢を放った。

6本の腕を持つ巨人ゲリュオンは、呼吸ができなくなり、地面に倒れ込んだ。


次に、ヒュラスを襲っている、オルトロスをこん棒で叩きのめした。

オルトロスは戦意を失い震えていた。


ヘラクレス:「行け!」

ヘラクレスがそう言うと、オルトロスは足を引きずりながら倒れた主人ゲリュオンのことろに向かった。


ヘラクレス:「あと味が悪いな」

ヒュラス:「長い人生、そんなこともありますよ・・・」殺されかけていたヒュラスが言った。


二人は牛の群れを太陽の船に乗せ、エリュティア島を後にした。


ミケナイについたヘラクレスは、太陽の船をヘリオスに返した。

ヘラクレス:「このミケナイの地でも船を返せて良かった。」

ヘリオン:「太陽が見える場所なら、どこでも返せる。また呼ぶがいい」


太陽に帰っていくヘリオスをみながらヒュラスは言った。

ヒュラス:「長い旅でしたね」


ヘラクレス:「俺は、まだ寄るところがあるがな」

ヒュロス:「そうでしたね」

ヘラクレス:「では、またな」


ヒュラスと別れたヘラクレスは、ミケナイ王のもとへやって来た。

ミケナイ王:「これは見事な牛じゃな」

ヘラクレス:「残りの牛は、城の兵士に渡しました」

ミケナイ王:「ヘラクレスよ、お前の試練もあと2つだな」

ヘラクレス:「もう、そうなりますか」

ミケナイ王:「試練が終わったら、何か望みはあるか?」

ヘラクレス:「今は、なにも思い付きませんが、頂けるというのなら試練が終わってから考えます」

ミケナイ王:「そうか、では次の試練を言い渡そう」


ミケナイ王は、もうヘラクレスに出来ないことはないのではと思い始めていた。


そして言った。

ミケナイ王:「ヘスペリデスの黄金の林檎を持ってきて貰いたい」

ヘラクレス:「承知しました」


不可能と思えるような試練を達成するヘラクレスに、ミケナイ王も次第に気持ちが変わってきていた。


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