表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/62

その者の名は

「どういう、事だ。」

 ツツームの言葉に、メイアは驚いている。

「1年前、俺達は姉御を襲った事がある。まぁ、もちろん返り討ちになって、相手が悪かったなって笑いながら見逃されたよ。それから、何かと理由を付けて、俺達に会いに来たよ。」

「1年前か。確かに、その頃はよく出かけていたな。」

 ツツームの言葉が正しい事を証明するように、メイアが言う。

「半年前だ。いつものように姉御が来たと思ったんだ。だが、来たのは姉御じゃなく、知らねぇ奴らだった。最初は俺達を討伐に来た冒険者かと思ったんだ。言っておくが、俺達だってこんな事して生きてるから、それなりに実力はある。だが、明らかに手練れで、全員動けなくなると、縄で縛られて、何人か腹を刺された。致命傷でも何でもねぇんだ。そいつら、俺達の血を使って、地面に何か書いてよ。そしたら姉御が来て、そいつらが言ったんだ。『こいつらが大事ならその陣の上に乗れ』って。姉御なら俺達を傷付けずに勝てると思ったんだが、そいつらの言う事を聞いて、陣の上に立ったんだ。すると、陣が光って、姉御が消えちまった。そいつらは、姉御が消えると、俺達には眼もくれず、どこかに行きやがった。全員ローブで顔を隠していたが、一人だけ顔が見えた。間違いなくあれは、ツヴァイ・ナ・ウェイだった。」

「何だと!」

 メイアが声を上げ、ヴィナは唇を噛む。

「それから調べたさ。あの陣が、禁呪の類いだって分かった。効果は対象を異なる世界へ送り飛ばすというものだ。どの世界へ飛ばされたのか。それは誰にも分からないし、呼び戻す手段も分からない。だから、今回の依頼を受けた時、両手を挙げて喜んださ。あの野郎に仕返しができるってな。」

 ツツームが受けた依頼の内容は、聖教が所有する馬車が通った時に、馬車を襲い、中にいる青い髪の男を殺して欲しいというものだ。

 もちろん、聖教に青い髪の男は何人もいる。

 ツヴァイもまた、青い髪をしているが、その情報だけでツヴァイと判断するには決め手に欠けている。

 しかし、

「使いを名乗る男が言ったんだ。『その男が消えれば、我が主の聖教に置ける地位は確実なものとなる。成功すれば、我が主が、貴様らの後ろ楯になる事もありえるぞ。』ってな。だから俺は、依頼の殺害対象が、聖教の三大王助である、ツヴァイ・ナ・ウェイだと判断して、依頼を受けたんだ。」

聖教における地位は、実際の教会のものと異なります。

三大王助。これは作者が勝手に考えたモノです。

意味としては読んで字の如く、王を助ける三人を表します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ