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覚悟
本日2話目になります。
『命の葉』を受け取ったメイアは、『命の葉』をネノに渡す。
「ネノ殿。明日までに私が戻らなかった場合、これを王都へ届けてくれないか。」
「わかりました。どうかご無事で。優、貴方の乗り物でメイア殿を北の山まで送ってあげて。」
「北の山ですか? 構いませんが、一体あの山に何の用が?」
「あまり公には出来ないけれど、あの山には黒龍が住んでいるの。」
黒龍と聞いて背中に嫌な汗が流れる。
「聖教の教皇には、代々聖龍と呼ばれる龍と契約を行うの。黒龍、聖龍、そして勇者が契約できる白龍は、互いに相手がどこにいるか分かるの。聖龍が教皇様と共にいて、白龍は勇者召喚が終わっていないから会うことはできない。唯一会えるのは、三龍の中で最も力が強く、最も危険な黒龍だけだ。君を除く事が前提だが、黒龍と渡り合えるのは、私と魔王くらいだろう。何とか黒龍を屈伏させ、教皇様の元へと案内させる。もうそれしか方法はない。」
決死の覚悟を決めるメイアを前に、優も覚悟を決める。
「すいません、メイアさんに話があります。」




