ランク決め (2回目)
「つまり貴方は、俺が人の姿をした魔族だと言いたいのですか?」
「いえ、貴方が『トリッパー』だということは、神の御使いより聞き及んでいます。その為『聖教』は、貴方を蒼のレイシスの関係者ではないかと考えています。」
「もし関係者だった場合は?」
「それは遠回しに、あのゴミの関係者だと言っているのですか?」
「今、何て言った?」
ザバの発言に対して、優はグレンに放ったレベルと同等の殺気を放つ。
周りにいた冒険者は殺気に当てられて後退り、ダダイの取り巻き達は尻餅をついている。
そんななか、ザバは青い顔をして言葉を発せない状態になっている。
「おい、もう一度言ってみろよ。今、あの人のことを何て言ったか。」
自分にとって大切な人物を愚弄されて、優は抑えが利かなくなっている。
このままいけば、優はザバを殺すだろう。
しかし、それは何とか回避された。
「やれやれ、凄い殺気を感じたけれど、一体何の騒ぎだい?」
ギルドの奥から現れたネノが問いかける。
「すまない、ネノさん。俺の恩人が愚弄されたから、少しキレた。」
冷静に、それでいて怒りを隠さず、ザバから眼を離さずにネノに状況を伝える。
ネノの登場で殺気が弱くなった為、動けるようになったザバは、膝を付いて頭を下げる。
「もぅし、わけ、ありません、でした。」
土下座をして、謝罪の言葉を口にする。
しかしその言葉は、恐怖の為に震えていた。
「優、何があったんだい?」
「俺の恩人、こっちで蒼のレイシスと呼ばれていた人物だ。こいつがその人を愚弄した。」
「な!」
ネノが驚いて声を上げる。
「もしそれが本当なら、問題になるね。」
ネノがザバを見ると、ザバはビクッと身体を震わせる。
「ネノさん、レイシスさんについて教えてくれないか?」
「それは私から説明しよう。」
まるでタイミングを合わせた様に、銀髪の女性がギルドに入ってたきた。




