ランク決め (新たな問題)
ギルドに入ると、仲が良くなった冒険者たちが話かけてきた。
適当に答えてネノさんの所に向かおうとしたが、途中に見慣れない者が絡んできた。
「おぅおぅ。よくここに顔が出せたな。」
「まったくだぜ。ダダイさんにあんなことしておいて、ただで済むと思ってんのか?」
そこまで言われて、ギルドを出るときにダダイを蹴り飛ばした事を思い出した。
「ダダイさんは、神託で勇者の仲間になることが決まっている偉大なお方だぞ!」
ダダイの取り巻きと思われる男たちが口々に叫んでいる。
だが、先程から気になる言葉がある。
「神託って何ですか?」
その言葉に、取り巻きたちが動きを止める。
「し、神託を知らねぇだと?」
「こっちは二日前にこの世界に来たばかりの『トリッパー』だぞ? こっちの常識なんて知らねぇよ。」
「神託とは、神からの啓示の事です。」
突然ギルドの扉が開き、若い男が入ってくる。
黒の喪服に身を包んだその男は、ゆっくりと優に近づいていく。
そして、優の前に立つと、右手を差し出した。
「初めまして、異端にて新たなる『トリッパー』よ。私は貴方と同じく『トリッパー』であり、『聖教』よりこの地を任されているザバという。」
ザバと名乗った男は、そう言って、左手で懐から短剣を取り出す。
「さて、早速ですが、貴方は何者ですか?」




