ランク決め (説明)
「優、明日試験を受けて貰うわ。」
「試験、ですか?」
「えぇ。貴方がどれだけの実力を持っているのか測るために、北にある山に向かって頂戴。そこで魔物を倒してほしいの。倒した魔物によって、貴方のランクを決めるわ。」
突然の話しに驚きが隠せない。
「冒険者として生きるかどうかは別として、自分の実力を把握しておくことは大切よ。」
「それもそうですね。」
納得しながら周りに生えた氷柱を砕いていく。
たとえあまり使われないとはいえ、いつ誰が訓練所を使うかわからない。
その為、優は自分が作った氷柱の除去に追われていた。
全ての氷柱に干渉しようと、雷の魔法を使ったように、全身から魔力を出したらネノに止められた。
曰く、死ぬと。
何故魔力を指先から出すのか。
それは使用する魔力を抑える為だ。
身体強化のように、魔力を身体に張り巡らせる方法はあるが、全身から魔力を出すのは、魔力が枯渇して、最悪死んでしまう。
事実、過去に無理をして全身から魔力を出した者は、例外無く魔力の枯渇を起こして死んでしまった。
その話しを聞いて、優は冷や汗をかいた。
考え方としては火傷と同じだろう。
身体の一部なら命に別状は無いが、全身火傷となると、皮膚呼吸が出来ずに死んでしまう。
ネノから、絶対に手の平より大きい場所から魔力を出すなと念を押され、魔力を操る練習ということで、氷柱一つ一つに魔力で干渉し、砕く事になった。




