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 ネノと別れて再び訓練所に向かった。

 先程同様に魔法の練習の為に眼を閉じる。

 手だけでなく、身体全体から魔力を出すイメージを浮かべる。

 もちろんこれがどれだけ非常識な行動か理解していない。

 次に、その魔力で空気中に存在する水分に干渉する。

 水分を凍らせ、互いを摩擦させ、静電気を発生させる。

 ある程度静電気が溜まったと思うので、周囲に出来た静電気を壁に向かって走らせる。

 轟音と振動、眼を眩ませる光は同時に起きた。

「眼がぁー!」

 某城の作品の大佐の台詞を叫ぶ日がくると思っていなかった。

 視界は直ぐに戻り、声を出し、自分の声が聞こえる事を確認した。

 視界に映ったのは訓練所の壁に空いた穴。

 冷や汗が止まらない。

「何事ですか!」

 ギルドの職員や冒険者達が訓練所に走ってくる。

 全員が、氷柱が生え、壁に穴が空いた訓練所を見て驚いている。

「一体何があったんだい?」

 遅れてきたネノが全員を代表して問い掛ける。

「えっと、魔法の練習をしてたら、壁に穴が空いちゃって。」

 流石のネノも、信じられないといった表情だ。

 訓練所は周りに被害が出ないように壁に硬化の魔法が掛けられており、魔法の威力を弱める特殊な石で出来ている。

 硬化の魔法も、本来の半分程度しかかからない為、何度も重ねがけして、ようやく本来の効果を出すのだ。

 ネノが全力で魔法を撃ち込んでも、ヒビ一つ入らないだろう。

「怪我は、無いようだね。事情の確認は私がしますから、貴方達は戻りなさい。」

 ネノがそう言うと、集まったギルドの職員や冒険者達が戻っていく。

「さて、優。うるさくなるかもと言っていたけど、一体何があったのか、話して頂戴。」

 疲れた表情でネノが話かけると、優は今回の騒動の原因について話始めた。

チートへの第一歩を踏み出しました。

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