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コノハの短編集

後悔と自責とそれから前進

作者: コノハ

短編を書いてみました。読んでいただけるだけでも幸いです。

 守れなかった。

 僕は守れなかったんだ。守りたい。そう思っていた。思っていただけだった。何も伴ってはいなかった。

 忠告を聞いていればよかったんだ。覚えていればよかったんだ。戦えばよかったんだ。斬ればよかったんだ。なんとかすれば、できればよかったんだ。そうすれば、守れていたのに。助けれていたのに。今でもあの子は、僕の隣で笑っているはずだったのに。


 僕のせいだ。僕が弱かったから。何もできなかったから。何もしなかったから。何もしようとしなかったから。だから彼女はもう、ここにいない。遠く遠く、もう何をしても届かないほど遠くへ行ってしまった。僕が、弱いせいで。覚悟を決められなかったせいで。迷ったせいで。ためらったせいで。


 ……もう、嫌だ。もうこんな想いは二度としたくない。もう絶対に僕は守る。守り通してみせる。僕の守りたい人を、守ってみせる。そのためには、なんだってする。もうあの子みたいなことには、したくない。


 だから! 僕は、誰だって殺す。僕の大切な大切な家族を傷つけようとする奴は……。


 神様だろうと、死神だろうと殺してやる。家族の敵は、皆殺しだ。これからはもう一切躊躇わない。欠片も迷わない。家族を不安にさせる奴はみんなみんなどこかへやるから、だから、ねえ、だから……っ。


 お願い、戻ってきてよ……。

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― 新着の感想 ―
[一言] これ何かの二次創作ですか? 状況は確かにわかりませんが、何か土台があるような気がします。
2010/09/12 23:19 退会済み
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