表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  2月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/140

逆転の金メダル

 今朝、起きようとしたら布団を蹴飛ばして寝ていたらしく、寒くて寒くて起きられませんでした、冷え切ってて。めっちゃ風邪ひきそう。


「しょうがない、もうちょっと布団の中でうだうだしよ。なあに、会社みたいに出勤時間決まってるわけじゃなし、もう朝ドラ終わるまで温まってやるさ」


 そう思ってテレビを眺めていたら、画面の上に「ニュース」のテロップが出ました。


「この時期なのでまた誰ぞメダルでも取ったのかな」


 と思っていたらやっぱりそうで、


「りくりゅうペア金メダル」


 の文字に、思わず、


「おおっ!」


 と言ってしまいました。


 オリンピック、そんなにじっくり見てはいません。ニュースやテレビ番組の中でやっていたらちろっと見たり、たまたまチャンネルを変えたらやっているのをちょろっと見るぐらいです。


 そのニュースの時に、


「りくりゅうペア、ミスでショート5位」


 というのを見ました。


 ミスというのでてっきりどちらかが転んだとかそういうのかと思ったら、なんかリフトの時に手がどうたらで、うまいこといかなかったらしいです。私は見ててもよく分かりませんでしたが、とにかくミスはミスらしい。


 終わった後、男性の「りゅうさん」の方がガクッと座り込んで点数発表の時にも頭を抱え込んでいて、結果はトップから6だったか0.6だか離されて5位。聞くところによると団体の時はそのリフトで9だか0.9だかの高得点で、今回は3だか0.3だった。ということは、そのリフトさえ失敗してなかったらトップの得点だった可能性がある。そりゃがっくりくるよなあ。


「まだ金メダルの可能性はあります」


 とかテレビの人は言ってたけど、何しろトップクラスの戦いは本当に小さい点で上下が決まるんですから、なんとか銅メダルにでも入れればいいなと思って聞いていました。


 そしたらテロップでそれですからね、そりゃ「おおっ!」とも言ってしまいますよ、さすがの私も。


 で、チャンネル変えたらその時の演技をおそらく全部そのまま流しているのをたまたま見たんですが、すごかったですね、鳥肌立ちました。金メダルだからと言われた影響もあるんでしょうが、ノーミスで流れるような動きを最後まで。いくらよく分からんと言ってもあれは見たらすごいなと思います。きれいでした。


「トービル・ディーン組のボレロみたい」


 思わずそう思いました。


 いつだったか調べたら1984年のサラエボオリンピックらしいですが、あの時はたまたま家族でテレビを見ていて、アイスダンスのこのコンビの演技に釘付けになったんです。もちろん見事金メダル。


 スポーツと言いながらフィギュアは芸術要素も大きいので、スポーツ音痴の私でも多少分かる部分はあります。技術とかじゃなく見て目が心がうれしいかどうか。あの時も鳥肌立ちましたが、今回はそれと同じ感動が蘇ったかのようでした。


 金メダルおめでとうございます。一度失意に落ちたからその反動で何倍もうれしいことと思います。本当にきれいだったなあ。神がかっていました。


 でもその神様が降りてくれたのも、日頃の訓練の積み重ね、努力の賜物です。よし、私も今日一日をがんばろう、そのうちなんぞなるかも知れないしな。


 あらためてもう一度、


「りくりゅうペア、逆転の金メダル本当におめでとうございます!」


 拍手!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ