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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  2月

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塩と砂糖・その三

 なんか次々に思い出したのでこれも書いてしまえ。


 一番最初は「料理の時に塩と砂糖を間違えるのか」で、次がその一番最初に思った「卵焼き甘いかしょっぱいか」なんですが、今回は全く関係ありません。


「塩と砂糖はどう描き分けるのか」


 これも何かの時にちょこちょこと耳にしてきました。


 私は絵は全くだめなんですが、何かのドラマで絵描きを目指す若い女性が誰かにそういうことを言われて考えるんです。


 その一にも書きましたが、塩と砂糖って同じ白い粉末ですが、見たら分かります。一般的に売ってる塩と粗塩とか色々ありますが、それと一般的に売っている上白糖を並べてもおそらく見ただけで区別がつきますし、つかなくても手で持ってみたら分かります。ついでに小麦粉も白い粉ですが、三つ並べてもやっぱり分かります。片栗粉も分かるかな。さすがに天ぷら粉は小麦粉と区別つきにくいけど。


 もしかしたら世の中には私が知らないだけで塩とどこどこまでも似た砂糖とか、逆にどこどこまでも砂糖っぽい塩とかがあるのかも知れませんが、普通に袋に入ってスーパーとかに入ってる塩と砂糖なら、ほとんどの方が区別がつくと思います。


 でも絵に描くとなると、これはむずかしいですよね。私が見たそのドラマでもかなり悩んでましたが、他に漫画でも見たことがあります。


 難しい問題だと思っていたら、ドラマか漫画かその他の何かなのか覚えてないんですが、そこでこんなことを言ってました。


「砂糖の方にアリを描けばいい」


 いや、それは確かにそうなんだが、それいいのか?


 その発想に感心すると同時に、そういう手法もありなんだなと笑いました。


 ネタとしてはそれもいいし、


「やられたなあ」


 と、相手が笑ってくれればいいんですが、芸術の場合、多分それはだめで、何か納得してもらうようなことを描き分けないといけないのかも知れない。


 これも同じようにどこかで見たか聞いたかしたことなんですが、


「結晶を描き分ければいい」


 という意見があり、


「いやいやいや、そんなこと描いてられんやろ」


 と思ったんですが、画家だったらそのぐらいのことするのかも知れないなあと、絵の展覧会とかを観に行くと思い出すことがあります。この間のゴッホなんて、本当にそういうことやりそうな人ですもんね。


 そうして考えて考えて自分の表現方法を見つけていくんでしょうが、そうやって考えて考えて考えすぎるから、自分で耳を切ったり命を絶ったりするのかもと思ったら、アリを描くぐらいで満足しておいたほうが、人としては幸せなのかもしれません。

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