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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  2月

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あの古着屋さんに行けないワケ

 今回のタイトルは今朝の、


「紙兎ロペ」


 からです。


 なんだかちょっと考えてしまうようなタイトルで、なんだろうと思っていたらこういうことでした。


 アキラ先輩に「寒いからもっと温かい服を買いに古着屋に行こう」と誘われたロペですが、タイトル通りあの店には行けないと答えます。その理由がですね、


「2年ほど前にあの店に色々な物を売ったけど、今だにそれが売れ残っている。値下げされても残っていて行きにくい」


 という理由なので笑ってしまいました。これは嫌かも知れない。


 実は、少し前に実家にあった椅子を二脚、チェーンのリサイクルショップに売りに行ったんです。古いけど値段がついて、一脚数百円で売れました。その後、あの椅子はいくらで売られてるのかなと思って見に行ったんですが、そのお店には置いてなかったんです。他にもグラスとかを売ったので、そういうのも見たけどおそらくなかったです。椅子ほど特徴的なものではないので分かりませんが、なかったように思います。


 どうしてかなと考えて、二つ理由が浮かびました。


 まず第一に思ったのは、古いので多少手入れしてから売るためにまだバックヤードにある。元々がうちもいただき物の椅子で、一脚はきれいだったんですが、もう一脚は手を置くところが擦れたあととかあったんです。それで値段がつかないかなとか思ってたんですが、どっちも同じ値段で売れました。そんな部分にニスを塗るとか、何か手を加えてから売るのかなと思ったんです。


 もう一つは、チェーン店なので買い取ったのはそのままそこのお店ではなく、他の支店で売るのかもと思いました。だって、売りに来たってことは、そこのお店が利用しやすい人が来たってことですよ。例えば100円で買い取ったものが極端ですが1万円で売っているのを見られたら、足元見て買い叩かれたとか言われる可能性もあります。だったら他の支店に移動して売る方が安心でしょう。


 そのどっちかは分かりませんが、とにかく見たところはなかったです。ですが、ロペが売ったお店が小さい古着屋さんだったら、そりゃ売れないといつまでも店頭にあるってこともありそう。


 買い取ったお店側が売った人をそこまで覚えてるとは思いませんが、売った方は覚えてるだろうから、そういうこともあるのかも知れないと思いました。


 それでまた思い出したんですが、ずっと前、本をかなり処分したことがあります。その時に当時集めていた映画雑誌を売ったんですが、きれいに読むもので新品そのもの、付録も全部置いてました。買い取りに出したらそれを見た店員さん、おそらくアルバイトの女の子が、


「私、これ欲しい」


 と、仲間につぶやいてたのが聞こえました。


 そこのお店は大きなチェーン店ではなかったと思うんですが、特に買い叩かれたという記憶もなく、逆に、


「あのアルバイトの子が引き取ってくれるのか」


 と、ちょっとうれしくなりました。自分が手放した物を欲しいと言って喜んでくれる人がいて、なんとなくホッとした感じです。


 そのお店はもうなくなってしまいましたが、もしもその後で行って、いつまでも自分の売った本がぽつんと残っていたとしたら、ロペみたいな気持ちになったかも知れませんね。

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