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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  1月

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秋津島

 毎年お正月明けの、


「歌会始」

 

 を楽しみにしています。


 私自身には歌を詠むようなことはほとんどないんですが、古典が好きで万葉集が好きなので、だらーっとその流れで短歌、和歌を「見る」のは好きです。あくまで浅くしか分からないので「見る」レベルですが。


 ちなみに和歌と短歌の作りは同じ五・七・五・七・七ですが、明治以降、新しく自由な感覚で詠むものを短歌と呼ぶようになったということらしいです。


 どうして歌会始めを楽しみにするようになったかと言いますと、高校の時、子どもの頃にお隣に住んでいたおじさんの歌が歌会始めに選ばれたからです。本当なら皇居に呼ばれてたんでしょうが、体を悪くされていたようで、代わりにどなたかが何か持ってきてくれたんだったかなあ、もうかなり前であまりよく覚えていないんですが、それをテレビのニュースや新聞の記事で知りました。

 その方はうちが引っ越すよりもっと前に引っ越されていたんですが、なんだかまだほそぼそと前の団地の方とも交流があったんですかね、そちらの方からそうらしいとの知らせが来て、私たちも知ることになりました。


「◯◯のおじちゃんすごいなあ」


 そんなところから興味を持ったという、非常に軽い興味の持ち方ではあるんですが、当時すでに古典が好きだったことから、毎年楽しみにしているというわけです。


 いつも美智子上皇后のお歌を楽しみにしていました。本当にぴかいちなんですよ、いつも素晴らしいお歌です。上皇様は漢文調で、美智子様は和歌という感じの歌で、私はそれが大好きだったんです。


 今はもう歌会始めに参加されていないので、さびしいなと思っていたら、今年、悠仁さまのお歌を見て、ぞっと背筋が寒くなるように感動しました。すばらしかった。


「薄明かり 黄昏とんぼは橋のうへ 青くつきりと 俊敏に飛ぶ」


 これ和歌です。短歌じゃなくて和歌だと思いました。いい歌だなあと思いました。


 今回が初めての歌会始め、来年からも楽しみと思っていたら、こんな記事が目についたんです。


「昆虫の歌を歌うなんて人間性を疑う」


 SNSとかの勝手な言い分じゃなく、きちんとした記事にです。


「いや、秋津島知らんの?」


 思わずつっこみました。


「秋津島」


 言うまでもないと思いますが日本のことです。そして「あきつ」はとんぼのことです。


 この記事を書いたのは「きちんとした」宗教学者で作家の方です。ものすごくびっくりしました。有料記事だったもので途中までしか読んでませんが、少なくとも文章を書く方が仮にも「とんぼ」をそんなことに使うのかと呆れてしまった。


 どのような意図で書いたのかも分かりません、でも本気でそう思っているとしたら、あまりにも不勉強だなと思いました。恥ずかしいことです。


 皇室、皇族関係では、SNSでも目にしてため息が出るようなコメントが流れてきますが、こんなことまで捻じ曲げて、人間性を攻撃するのかと思うと、ちょっと書かずにはおられなくなりました。


 でも本当に素晴らしいお歌です。それだけは間違いありません。 

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