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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  3月

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220/280

モトコー

 タイトルの言葉を聞いたことがあるでしょうか。


「モトコー」


 とは、


「元町高架下」


 の略です。通称として長年親しまれてきました。


 昔は国鉄、その後JRの高架下としてたくさんのお店が入っていたんですが、老朽化による解体工事が行われることから、つい先日、3月31日で全部のお店が閉鎖されました。


 私が子どもの頃、母の一番上の伯母さんに、


「高架下なんか一人で行ったら異人さんに連れて行かれるよ」


 と言われていたもので、大人になるまでほとんど行ったことはなかったです。そのぐらい怪しい場所もあるんですよね。


 ですが、仕事をするようになり、そのあたりに詳しい知人などもできたら、なんとも面白い街だと分かってよく行くようになりました。


 元町通りが表だとすると、こちらは裏の元町という感じ。高架下自体は神戸駅から三ノ宮までずっと続いているんですが、ディープなのはなんといっても元町側です。オフ会とかをやるようになり、他県から来る人を連れて行くと面白がられたなあ。ここと南京街で結構愉快な物とかを見つけたんですよね。


「なんでもあるけどなんにもない」

 

 そう言って笑ったりしてました。ファミコンのソフトとか100円でずらっとぶら下げて売ってるお店とか、何がなんだか分からないお店とか、ちょっと子どもには見せられないような売り物が堂々とお店の表にあったりもしてね。


 でも怪しい店だけじゃなく、おいしいお店も結構あって、老舗の洋菓子屋さんなんかも有名だったんですよ。人気の食堂なんかも色々あったなあ。


 どこだったか、すごく安いたこ焼きを食べられるお店があり、中に入ったら半分お店、半分家みたいな感じで、たこ焼きと一緒にラベルの貼ってないビン入りの怪しいジュースを飲んだりもして、とにかく面白かったなあ。


 時代が進むにつれて、どんどん三ノ宮の方からおしゃれなお店、まともなと言ってはあれかも知れませんが、そういうお店が増えてきて、怪しさはどんどんと薄まっていってちょっとさびしかったです。


 いつからか行ってもシャッターが閉まっているお店ばかりになってきて、ほとんど行かなくなりましたが、いざ行けなくなったらやっぱり残念です。


 モトコーの外にある有名な食べ物屋さんとかはどうなったんだろう。また元町に行った時にでも様子を見てきたいと思います。

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