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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  1月
2/23

日本一早い初日の出競争

 元日には初日の出を見に行かれる方も多いと思います。私も昔は友人たちと大晦日の深夜から生田神社、湊川神社、長田神社の三社参りに行き、そのまま須磨浦公園まで行ってその山上から初日の出を見るということをやったりもしていました。


 実家では妹の部屋の窓を開けるとちょうど日の出が見えるので、パジャマのまま窓から初日の出を見るなんてことも。マンションからは方向と部屋の場所から何も見えませんが、実家はその点はとても恵まれていたなあ。星を見るのもよく見えた。


 今は朝、テレビでヘリコプターが富士山越しの初日の出を映すのを見て済ませています。


「日本一早い初日の出」


 そういうタイトルでこちらでは6チャンネル、ABC、朝日放送系列が毎年やっているもので、今年もそれを見ようと思ってました。


 まだ少し初日の出まで時間があったので、布団の中からだらだらとテレビを見て、あっちこっちチャンネルを替えてたら、


「あれ、このチャンネルやったっけ?」

 

 こちらでは4チャンネル、MBS、TBS系列の番組で、やはり「日本一早い初日の出」とヘリコプターを飛ばせていて、男性アナウンサー一番人気の安住アナウンサーが中継してる。


 ここじゃなかったはずと6にしたらまだヘリコプターになってません。他のコーナーでした。一瞬4だったかなと思いましたが、放送の仕方とかがなんとなく違うんですよね。もう一度6にしてみたら、


「あ、やっぱりこっち」


 いつもの感じでヘリコプターが飛んでます。


 他はどうだろうと順番にチャンネルを替えてみたら、NHKは1も2も違う番組です。3のサンテレビが違って4がヘリコプター、6もヘリコプター、7は「孤独のグルメ」、8はクイズの再放送で、そして、


「あ、10もそうや」


 少し遅れてこちらでは10チャンネルの読売テレビ、日本テレビ系列の生番組もヘリコプターを飛ばしている。


 おそらく6のヘリコプターが評判がよかったもので、後の2つも真似をしたんでしょう。別に富士山にも初日の出にも著作権はないだろうしいいんですが、なんとなくちょびっと苦笑してしまった。

 

 面白いので3つをあっちこっちして見てたんですが、やっぱり一日の長でしょうか6が一番安定してましたね。最初は他の2つは違う角度から攻めようとしてる感じでしたが、おひさまが顔を出す方向は同じなので、雲の形まで全く一緒で笑ってしまった。


 そしてとうとう初日の出となりました。どこもがんばって映してるなあ。

 

 ただ、6チャンネルはこれまでもそうだったんですが、


「どうぞ待ち受けなどにしてください」


 と言って短い時間ですが全ての文字や他の映像が消えて、富士山と初日の出だけになるんですよ。


「時計を消すのは実は大変なんです」

 

 前からそう言ってたんですが、今年は、


「偉い人が偉い人に頭を下げてやっと消せるんです」

「あっちは時計出てますもんね」


 という声があって笑ってしまった。


 言われてチャンネルを変えたら確かに4は時計が出ていて、10は富士山山頂からの中継に変わってました。


「この後はダイヤモンド富士です」


 おひさまが遠くから顔を出して初日の出になり、次はヘリコプターが移動して富士山の上に乗ってるようにするとダイヤモンドが光っているような感じになるんです。


 またちゃかちゃかチャンネル替えてたら、今度は他の2つもダイヤモンド富士やりだした。うーむ、どこどこまでもがんばってるなあ。


 結局ずっとやってた6が一番最後まで映してましたが、来年からもずっと対抗するんだろうか。やり始めて今年だけでやめたらかっこ悪いよなあ。

 

 まあめでたい絵なんですからどこもやってくれるのはありがたいですが、ヘリコプター同士が競って事故になったりしないかとちょっとだけ心配しました。


 さて、新春早々、元旦からもう来年の楽しみができてしまいました。来年はどのチャンネルが「日本で一番早い初日の出」やるのかなあ。


 もう一度、くれぐれも安全でお願いいたします。

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