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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  1月

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風の吹く日に小豆を煮る

 今日は鏡開きです。お飾りを外し、鏡餅をおぜんざいにしていただきます。


 いつもは実家で鏡開きをするんですが今回は日曜日、マンションの方でおぜんざいを煮ることになりました。


 大豆なんかと違って小豆はそのまま煮始めてもいいんですが、今回はそういうことで前夜から水に漬けておきました。なにか違うのかなと思ったもので。ですが、あまり関係なかったみたい。夜、寝る前に見てもあまりふっくらした感じはなく、朝にはさすがに緩んではいましたが、煮始めてもそこまで早く煮えたという感じもないかな。


 小豆は「渋切り」が重要です。そうしないと渋みが残ってしまうから。二度ほど茹でこぼし、その後はひたすらことことと柔らかくなるまで煮ていきます。すっかり柔らかくなってから砂糖を入れないと、その後は煮てもそれ以上柔らかくならないと聞いています。やったことないのでどうなるかは知りませんが。年に一回か二回ぐらいしか作らないのに、好奇心で失敗したくないですもんね。


 昨日から外は嵐のように風がびゅんびゅん吹いてます。地震でもきたのかと思うぐらい窓に風が打ち付けてくる。冬の嵐に近い感じ。そんな中で、ふと、こんな空想をしてしまいました。


 冬の夜、囲炉裏端でくつくつと小豆を煮る。きっと昔はそんな感じだったんだろうなあ。家族が暖を取る中心に煮上がっていく小豆の鍋。なんか、すごくいいですよね。そうやって柔らかい火でゆっくりと炊いた小豆はきっとすごくおいしいはず。昔の人がちょっとうらやましいかも。


 うちには囲炉裏はありませんでしたが、昔は石油ストーブで、乾燥するからとずっとやかんをかけていました。うちは年中麦茶を飲んでたもので、湧き上がったらお茶にしたりもしましたが、くつくつ煮るのは母がお鍋をかけてたなあ。もしかしたら小豆の鍋もかけてたかも。

 あの阪神淡路大震災の時、電気が止まってしまった中、ストーブが暖かかったと聞きました。私はその時伯母の病院にいたもので、そのことは知りませんが、ファンヒーターやエアコンのように電気を使わないので使えたと言ってました。


 そのストーブも壊れた後、父が一人暮らしになっていたのでもう石油ストーブは買わず、ファンヒーターを使うようにしましたが、煮込み料理の時はストーブ欲しいなと思ったものです。


 今もまだくつくつ小豆を煮ています。今日のお昼ご飯はぜんざいです。今から楽しみだ。

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