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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  2月

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こっそり盗み聞き

 タイトルから、


「小椋のやつ、何をやらかしたんだあ!」


 と、心配してくださる方もあるかと思いますが、大丈夫です、捕まってませんよ!


 実は昨日は仕事関係の総会があり、仕事を休んで行ってました。これからしばらくは年度末をはさんでそういうことがちょこちょことあります。


 うちの仕事はもう斜陽なもので、年々会員も減って参加する方も減っています。正直、私でもかなり若手の方です。お寺に行っても仕事の集まりに行ってもそんな感じで、うれしいようなそうでもないような気がします。


 とにかく総会だったわけですが、下手に後ろの方に座ると、


「もっと前に座ってください」


 と言われてしまうもので、めんどくさいのが嫌で絶対に移動させられず、かといって前の方ではない場所を選びました。


「幹事さんの後ろ」

 

 どうです、この悪知恵の働くこと。


 幹事さんもみなさんもうお年ですが、がんばってやってくださっています。


 総会は2つの会を休憩をはさんでやっていて、その休憩時間に前のお二人がちょっとおもしろい会話をなさっていたので、思わず耳ダンボになったということでした。


 私の前にややお若い幹事さん、そのお隣にかなり年配の幹事さんが座っていました。年配の方をAさん、お若い方をBさんとしてその会話を書いていきます。


A「おたくもそれ使ってはるの」


 指し示したのはスマホです。どうやら年配のAさんはまだガラケーのようでした。


A「それどうです、使えますか?」

B「いやあ、なかなかで」

A「どのぐらいで使えるようになりました」

B「時間かかりましたよ」


 と、Aさんが主にBさんにスマホのことについて聞いている感じでした。


A「今はなんでもそれやもんね、買い物するのも。どうやってやったらいいのか分からん」

B「そうなんですよ」

A「なんかぺえぺえとかいうの使え言われてるんです」

B「入れてますよ」

A「え、入れてるんですか、使えますか?」

B「いやあ、なかなか」

A「うちのには入れられんのでしょ」

B「ガラケーは無理ですね」

A「カード作れとか言われてるんですが」

B「カードやったらいけますね」


 と、延々スマホ以前の話が続いて、今の時代にも本当にそういう人がまだまだいるんだなあと思いながら聞いていました。


 ちょうど総会でも、


「オンライン化と言われていますが、うちの業界も高齢者が多くてなかなか」


 という話が出ていたんですが、そりゃこの感じの人ばっかりじゃ無理だろうなあと思いました。


 そういやうちの父親はいよいよスマホにしないともう携帯使えなくなるよというタイミングで亡くなったんですが、もしもスマホにしたらどうやって教えようとかなり悩んでました。やるなら同じスマホを買って、それで手取り足取りだなと思っていましたが、おそらく前のお二人はそうやって手取り足取りしてもらって片方の方はなんとかスマホにし、もう片方の方は今もまだスマホにできてないんだろうなあ。


 というか、ガラケーって今年の3月で使えなくなりますよね。ひとごとながら、Aさん、大丈夫なのだろうか思いつつ、黙って二人の会話を聞いておりました。


 簡単スマホにしてガラケーとして使うしかないんだろうなあ。ご家族が頭を抱える姿が想像できるようです。


 Aさんもご家族もがんばって!

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