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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  2月

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君が代の現代語訳と世界の国歌

 冬のオリンピックが終わり、活躍した選手の方も帰国して、選手団も解散したそうです。選手のみなさん、お疲れ様でした。


 終わったんですが、終わった後で聞いたいい話があったのでちょっと紹介をしたいと思います。


 私もほぼ唯一ちゃんと見たフィギュアのペア、りくりゅうコンビの表彰式で、優勝したので国家が流れたわけですが、その時に歌詞の英語とイタリア語訳がつけられていたそうなんです。私は見てなくて聞いた話なんですが。


 そしてその訳に世界の人が感動したとか。それはこのように出ていたそうです。


あなたの命がどうかいつまでも長く続きますように。

小石が積もって岩になって、苔が生えるほどに、あなたの命が長く続きますように。

そして幸せでありますように。


 いい文章ですよね。ただただ相手の命を思ってる歌です。


 国家って聞いてもその国の言葉なので意味が分からず流していることも多いですが、多くの国が強さを誇るような歌詞が多いんだそうです。


 外国の国家というと、私が一番最初に知ったのはイギリス国歌です。母が「カタカナ英語」で歌っていて、それが面白くて妹と笑ってました。


 その歌詞は、タイトルの「God Save the King」からも分かるように、「神様我らが王を守り給え」というものです。すごく平和で、日本と比べても国歌ってこんなものかなと思ってました。


 その次に知ったのがフランス国歌です。もちろん「ベルサイユのばら」で知りました。革命の時に革命軍の士気を鼓舞する歌が国歌になったということで、勇ましい内容です。


 その当時はちらっとベルばらで見たぐらいなんですが、マルセイユ義勇軍が歌っていた元の歌の歌詞の一部ですが、こんな感じです。


立て祖国の子らよ栄光の日は来た。

暴虐の血にまみれた軍旗がやってくる。

やつらはおれたちの妻や子どもを殺しにせめてくる。


 なんて怖い歌詞なんだと思いました。でも元歌ということは、内容は国歌になった時に変わってるんだろう、変わってるはずだと思っていたんですよ。ところが変わってませんでした。1番はそのままです。


 それを知った時にはびっくりしたんですが、


「まあまあ、革命で王制廃止した国だ、そういうこともあるんだな」


 ぐらいに思ってたら、なんのなんの、あっちこっちの国歌にそういう血なまぐさい歌詞がありました。日本人がよく知ってるアメリカの国歌にも、「彼らの邪悪な足跡は彼ら自身の血で贖われた」という部分があると、今回調べて初めて知りましたよ。確かにアメリカも独立してできた国ですもんね。


 雄々しい歌詞ということでそういうのも含まれてるのかなあ。でも君が代で育った私からすると、国歌を歌う時に「やつらを倒せー」みたいなのを歌うって、なんか妙な感じです。平和な歌が国歌の国に生まれてよかったなあ。


 君が代は元々は古今和歌集に入っていた「よみ人しらず」の歌です。それ以前の万葉集にもそういうのはちらちらあるようですが、ここが最初でいいでしょう。


 元々のタイトルは「わが君は」で、歌の最初も「君が代は」じゃなく「わが君は」から始まっていました。この「君は」は「あなた」ということで、おそらく恋人のことです。よく天皇陛下のことだと言われますがそれは間違い。天皇を表す時には「大君」になりますから。


 つまり、


「あなたにずっと長生きしてほしい」


 と恋人に言ってるラブラブの歌です。おそらくは、


「長生きしてずっと一緒にいたい」


 という意味じゃないですかね。自分は死んで恋人だけ長生きされてもさびしいですもんね。なんにしてもほんわかした歌です。


 私はそのシーンを見てないんですが、オリンピックという平和の祭典でそれが世界に紹介されたというのは、本当にうれしいなと思いました。


 そして色々と調べていて思い切り笑う国歌の歌詞があったので、それを紹介したいと思います。あくまで私が個人的に笑っただけで、決してその歌をどうこう思ってじゃないので前もって言っておきます。理由を読んでもらったら、それを分かってもらえると信じています。


 それはフランス国歌の5番です。ここの歌詞を軽くまとめるとこんな感じ。


寛大な兵士たち、敵を許してやることも大切だ。

ただし王様と「ブイエ将軍」は別。

あいつらだけには容赦すんな!


 この「ブイエ将軍」ですが、ベルばらを読んでいる人ならニヤリとしてしまうかも。


 オスカル様のとーちゃんのジャルジェ将軍と仲が悪く、衛兵隊に移動したオスカル様を逮捕したりまでするやな親父なんです。その人が現代にいたるまで、そしてこの国歌を歌っている間はこの先もずっと、名指しで悪口言われてるのかと思ったら笑ってしまった。


 処刑されたルイ16世や一番憎まれただろうマリー・アントワネットですら個人名出てないのに、なんでこの人だけお名指しなんだ。よくそこまで憎まれたものだと感心すらします。


 気になってその後どういう人生を送ったのかを調べてみたら、亡命して生き延びて回顧録が大ヒットしたらしい。もしかしたら「そういうとこ」も嫌われてずっと残ってる原因なのかも知れません。もしも捕まって処刑されてたら、忘れられてたのかなあ。


 最初は感動の話のはずだったのに、最後にこういうオチ出ました。これも全部ブイエ将軍が悪い、うん。

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