表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

第4話 コーラル

「ノア···」

ペルシャはその名を繰り返した。 必ずまた会おうね、ノア。


ペルシャは海の町に向かう決意を固めた。 単なる好奇心ではなかった。 雲の町の塔から出たペルシャはルイの手を離さず、さらにぎゅっと握っている。 エドリックは当惑するルーエンになんとか言い訳をし、ルーエンはすでに分かりそうな目でペリシャールを眺め、エドリックの調子に合わせてあげた。


「ペルシャ、その後の旅程も無事に行われることを願っています。」


ペルシャとルイは頭を下げて挨拶を終えた後、ゆっくりと塔を出た。 ルイはペルシャに言った。


「ずっと手をつないでいるの?」


ペルシャはやっとルイの手を握りしめていたことに気づいた。 ペルシャの顔はすぐに赤くなり、当惑して言った。


「あ··· ミ、ごめん!」


ルイは首を整えながら尋ねた。


「ところで海の町は急にどうしたの?」


ペルシャはすまない気持ちで答えた。


「実は、木の村の木の工房でとても目立つ彫刻像があったんだ。 そこで彫像を説明してくれた子がいたんだけど、その子が球体の中の映像にも現れたんだ。 あの、でも彫像を見た後に横を見た時、その子は消えていて、後でカバンを整理する時にその彫像が私のカバンの中にあった。 どういうことか、そしてあの子がずっと気になって海の村に行ってみようと言ったんだ。 あまりにも急だったよね? ごめんなさい··」


ルイは深呼吸をしながら言った。


「分かった、だから謝らないで。 そして、あなた、長々と話したのは初めてだね。


ルイは笑顔でペルシャを見た。 エドリックは2人の微妙な雰囲気を断ち切りながら言った。




「でも、海の町はかなり遠いよ。 その前に雲村のすぐ下にあるピ村に先に行ってみるのはどうだろうか。」


ルイは同意して付け加えた。


「そうだね、雨の町に先に行けば、また来る手間は省けるだろうね」


ペルシャはしばらく考え,うなずきながら言った。


「そうだね、それがいいね」


3人は新しい目的地に向かって歩み始めた。 ペルシャ、ルイ、エドリックは慎重に荷物をまとめながら、もう一度ルーエンと別れを告げた。


「お気をつけてお帰りください!」


3人はその言葉を後にして、列車に乗り込んだ。 雲の村を出る列車は相変わらず洗練され、暖かい温もりが感じられた。 列車がゆっくり動き始めると、ペルシャは深い息を吐きながらこれから繰り広げられる旅程を心の中で誓った。 案内された席に行こう、4番目の席には薄暗い雰囲気の体格の良い男性が座っていた。 鋭い目つきと、どこか苦しそうな目つき。 ペルシャはちょっと慌てたのもつかの間その男性の隣の席に着席し、静かに窓の外を見た。


列車が地面に近づくと、その男は重い足取りで列車から降りて外に出た。 ペルシャと一行はしばらくためらったが、彼についてピ村に入った。 ピ村には果てしなく雨が降り、3人は入る前に、雨具を着用した。 ピ村は果てしなく降る雨が休まず、土地を濡らしながら村全体をほのかな霧が包み込んだ。 流れる水滴の音が絶えず耳元に漂っていた。 雨村の家は木,石,雨水を防ぐための厚いガラスとテントで建てられていた。 村の人たちは一生降る雨と霧の中で暮らし、雨によってすべてがしっとりと新鮮だが、それだけ暗くて寂しい雰囲気が漂った。 雨の音は村の息吹のようで、その音が途切れる日はすぐに大きなことが起きるという迷信が伝えられていた。 人々は雨の中でも慣れ親しんで動き、各自の生活に必要な傘、防水服を作って生活した。 彼らは雨村の独特な気候と環境の中でお互いを支え合い、水と雨にまつわる伝説と信仰を守ってきた。 ピ村は一方では静かで平和だが、その中には重い事情と秘密が隠されているようだった。


雨が一段と激しくなった。 傘の上に打ち込まれる雨粒の音はますます重くなり、村はさらに深い霧の中に沈んだ。 町の中心にある小さな旅館に泊まるためにオープンしたが、中の雰囲気は冷ややかだった。 旅館の中には大勢の人が集まってざわめいていた。 エドリックは静かにつぶやいた。


「どうしたの?」


エドリックの前に近づいたのは村の監察官だった。 軍服に近いコードを着て、金属製のボタンがついた肩章が見えた。


「旅館の主人であるミルキさんが、旅館の中で遺体で発見されました」


監察官は淡々と語った。


現状では部外者の侵入はなく、連続殺人の延長線上にあります


ルイは目を大きくして言った。


「連続殺人ですか?!」


「そうですね。 今回が3回目です。」


フェリシアは監察官に尋ねた。


では、現在旅館は利用できないのですか

あ、旅館はできるだけ利用できるようにします、ご迷惑をおかけして申し訳ありません

「大丈夫です」


フェリシアはドアの中に足を運んだ。 旅館の中は不思議なくらい静かだった。 カウンターの床にちらっと見える髪の毛、後ろに乱れた紙とインク瓶。 ざっと見ても分かる気がした。 旅館の主人、ミルキさんの遺体だ。 ペリシアは遺体の方に近づいた。 ルイスはフェリシアを予測したかのようにエドリックに来るよう合図した。


顔は青白く、頭頂骨側には鋭い角にぶつかったように裂けた傷があった。 首には赤い跡が残っていて、何かから激しく締め付けられていた跡だった。 そして…


「首に…」


フェリシアが小さくつぶやくと,ルイスは服をめくりながら尋ねた。


「首に何かあるの?"


ミルキィの首筋。髪の毛をそっと上げると、皮膚に書かれた文字が見えた。 血で書かれたように赤い文字が鮮明に刻まれていた。 「a.s」フェリシアは犯人のイニシャルに見えるアルファベットを見て,考えた。 本当に連続殺人なのかしら? 旅館の主人がなぜ連続殺人に巻き込まれるの? ペリシアのそのような考えもつかの間、旅館の宿泊客たちはひそひそ話した。


"…死ぬと思った。 恨みをたくさん買うから殺される」

「情報一つのために人々をだまして、お金がなければ言葉も出させないし」

「それだけだと思う? あの善良なコーラルにまで、脅迫をしたと言うじゃないか。 どれだけ変なことを言ってコーラルも困っているのか」


フェリシアの柿が言った。 コーラル、脅迫、恨みを買ったって? フェリシアはざわざわした人々の話を注意深く聞いた。


「他の村から来た人だったじゃないか、でもこの村の事情は、なんと詳しいのか、最初からおかしかった。"

「コーラルと一緒に来たのにお互いに知らない人だからじゃないか。コーラルも考えてみると本当に不思議だ···"


「ああ、コーラルは罪がない。 そんなに優しくておとなしい子なのに、ミルキィと仲間なの?」


話は一つ二つと続いた。 フェリシアは重そうにカウンターの前に再び立った。 旅館が単なる憩いの場だったのではなく、誰かにとっては脅威の場所だったという事実。 そして旅館の主人、ミルキさんが単なる管理人ではなかったという点。 ペリシアは血で濡れた冷たい床を凝視し、この事件が単純連続殺人ではないかもしれないと考えた。 エドリックは物思いにふけったフェリシアに尋ねた。


「もう帰って寝るのはどう? 今日はかなりのことがあって疲れそうだけど」


ルイスはフェリシアのことを心配して叫んだ。


「そう、あなた、頭を使いすぎた! とりあえず寝て、明日考えてみよう


「分かった」


旅館は殺人事件が起きても平気で運営された。 監察官のおかげか、ミルキ氏の遺体はすぐに片づけられ、エドリックは旅館の手続きを終え、すぐに部屋の鍵を得てきた。 木の村でルイスが買ってくれた服の中で一番軽くて楽に着られる服に着替えた後、ベッドに横になった。 フェリシアは夜明けが近づくと旅館で起きたことは後にして、ルイスとエドリックに対する考えでいっぱいだった。


ルイス、エドリック一行と合流してから何日経っただろうか。 一緒に夜を過ごした時から一人で寝る日は来ないと思った。 もう一人ではないという考えで安逸だったのだろうか。 ふと、バーニスがくれたカバンの中にあったノートを思い出した。 私の冒険と物語をバーニスに伝えてあげたい。 バーニスがくれたカバンを開け、ノートとギッペンを取り出した。 私はその夜から誓った。 バーニスに伝える私の日記帳を書くことに。 日記帳の最初のページは決まっていた。 バーニスに会った時は話せなかった私についての話。 振り返ってみると、あの時の私は本当に小心者だったようだ。 このような思い出の旅もつかの間、ある考えが私の脳をかすめて通り過ぎた。


どうせ私は去る人だということ。なぜ私は去る人たちに頼っているのか、私が去った後にこの残された人々が私のことを考えてくれるのか…··· 私はすぐにこの考えをやめた。 私が死ぬことができるということが確実ではないので、私は他の人とは違う、永生だから。 二人と離れたその日は、どの夜よりも深い夜だった。


物思いにふけった夜はたちまち暮れ、早朝。 ペリシアは昨日聞いたコーラルという人のことを考え始めた。 コーラル、旅館の主人である水木さんと一緒にこの町に来たが、お互いに知らない仲だと言った。 水木さんは人々を脅迫し、情報を得た、コーラルにも脅迫をしたと…··· 複雑だね。


ペリシアはすぐに旅館の1階に下り、周りの人に聞いた。


「もしかしてコーラルという人、どこに住んでいるか知っていますか?」


手が指す方向を眺めると、路地の向こう、雨に濡れた石垣の家が見えた。 そこにはぼんやりとした窓が一つあり、小さな灯火がちらつくのが見えた。 ペリシアはそっちへ向かった。 用心深くドアをノックして。


トントン、トントン。


木のドアが雨の中で低く鳴った。 しばらくして、ドアがきしむように開いた。 ドアの後ろには女性が立っていた。 ピンク色のウェーブのかかった髪が肩の下に優しく流れ、顔にはちょっとした笑みを浮かべていた。 コーラルはペリシアの目の高さに合わせてかがんで言った。


「どうしたの? 坊や」

ご覧いただきありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ