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第1話 スタート

曲がりくねった屋根と苔だらけの石垣、みすぼらしい小屋があった。 ペルシャは静かにページをめくった。


ペルシャは誰よりも長く生きてきたが、誰よりも静かに、一人で生きてきた。 言葉を失ったのはいつからかだった。 古い人々の名前は忘れられ、心に壁は一つ二つでき、今は誰も探していない家が彼女にとって、そこが唯一の安息の場所だった。 ペルシャの手には古い本が1冊あった。 いつもペルシャのそばに置いてあった本だ。 この本は世界の始まりについての内容だ。 今日、その最後の章が開かれた。


彼女にはたった一人の弟子がいた。 世の理に逆らう男。 誰よりも彼女を長く見守って尊敬してきた存在

彼女は彼の秘密を寿命が尽きるまで知ることができず、生の終わりを静かに迎えた

その弟子は世の中に一人残り、自分の道を歩んだ

[そして今、時間が経った遠い後日、彼とは違う一歩一つが閉ざされた時間の隙間に入ってくる。 名もなき彼女はまだ知らない。 何が彼女を導いているのかを

- [世界の始まり] 第444章。


ペルシャは本の文章を吟味するように噛みしめながら、目を閉じて開けた。 ペルシャの心臓はしばらく止まったようだった。 ペルシャはゆっくりと席を立った。 これまで脱がなかったマントのフードをかぶり、火が消えた暖炉の前を通り、ドアを開けた。


外は夜明けだった。 霧が濃く、砂漠だった。 割れた土と岩石が果てしなく広がり、空は澄んでいた。 少女は村に向かった。 理由はまだ分からないが、もしかしたらそこにはペルシャの理由があるかもしれない。 ペルシャはそれを知っているかのように町に足を運んだ。


そうして日が4回昇った頃、少女はついに村の入り口に到着した。 そこは岩山とは対照的な色でいっぱいの村だった。 街に入ると、真っ先に目に入ったのは壁だった。 村のあちこちには絵でいっぱいで、華麗な色と絵が散らばっていた。 そしてその中心はヒヤシンスという紫色の花の壁画だった。 とても目が離せなかった。 まるで絵に吸い込まれるような感じを受けた。 その時だった。


「きれいでしょ?この町で一番きれいな壁画だよ」


ペルシャは低い声に顔をそむけた。 そしてその子を見た。 オレンジ色の髪に豊かで、まとまりの全くない髪は、自分勝手に散らばっていた。 その子の目はきらめいて、口元には純粋な笑みが浮かんでいた。


「…あなた、誰?」


ペルシャは暴れた心臓をなだめながら、慎重に尋ねた。 その子は返事の代わりに笑ってペルシャに一歩近づいた。


「あなた、すごく不思議な形をしている! 髪の色が完全にフル色だよ! いや、草よりもっと輝いてきれいな草色?うん.. とにかく、すごく変にきれい」


子供はペルシャの頭をじっと見つめながら首をかしげた。 その子の目はペルシャの顔に沿って動き続けた。


「目もすごく静かで静かに見える! 事情のある目みたいな感じ? そして、笑えるの? 笑ったらきれいだと思うんだけど」


ペルシャは口をぎゅっと閉じていたが、そんなペルシャを眺める子供の目つきは明るくて純粋だった。


「でも、だからもっと妖精みたい!」


隣で絶え間なく話しかける子供を見て、ペルシャは静かに物思いにふけった。 面倒くさいのも当然だけど。 なんだか暖かかった。 この子はペルシャにとって初めての友達かもしれない。


「そうだ!紹介が遅かったね、私はベニスだよ! 会えて嬉しいよ!」


ペルシャは黙ってうなずいた。 ベニスはそれだけでも満足したように笑った後、ペルシャの手をぱっと握った。


「私、あなたがここに長くいてほしい! 言いたいことも、見せたいことも本当に多いんだよ!」


その言葉はペルシャに大きく響いて、長い歳月を一人で過ごしたあげく、誰かの手を握るということだ。 暖かいが、暖かかったが、どこか怖くて、少し戸惑うような感覚だった。


しかし、村にはペルシャが泊まるところがなかった。見知らぬ異邦人を受け入れてくれるところもなく、ベニスは自分の家に連れて行きたいと言ったが、村の大人たちが首を横に振った。


結局、ペルシャは村の外側、古い牛小屋に向かった。 わらのにおいが鼻をつくように漂ってきた。 ペルシャは今まで手に持っていた本を懐に抱きしめた。 古妙な機運をいだく本。


その弟子は世の中に一人残り、自分の道を歩んだ···

最後の章の文章を思い出し、ペルシャは静かに目を閉じた。


翌朝。 村は昨日とは全く違っていた。 街の真ん中に人生がざわざわと集まっていた。 そしてその中心にはヒヤシンスの壁画があった。


壁画は壊れていた。 時間がずいぶん経ったように固まった赤い絵の具だった。 村人たちはペルシャが現れると、ひそひそ話した。


「昨日のあの子だよね? 何か変な本を持ってうちの村に来た···」

「うん、夜は牛小屋で寝たんだって…··」

「あの子がそうしたんじゃないの? 夜に何をしたかどうやって分かるの?」


ひそひそ話が広がり始めた。 ペルシャは口を開くことができないまま、その視線を受け止めなければならなかった。 ペルシャの手を何かをこらえようとするかのように、拳を握り締めた。


…本。

本がなくなった。 いつもそばに置いていた、私のたった一冊の本が。 その瞬間、ペルシャは当惑して考えた。


牛小屋にいるのかな? そんなはずないのに.. 牛舎を出る時、起きた時もなかった.. どうして気づかなかったんだろう。


ペルシャは混乱した。 自分が壁画を壊した犯人と名指しされている状況で、頼りにしていた本までなくなったのだ。


人々がペルシャを追い詰めるほど、ペルシャの顔色が悪くなった。 声が出ず、冷や汗がかき始めた。 その瞬間、誰かがペルシャの手を握った。


ベニスは走ってきたかのように息を切らし,ペルシャの手首をつかんだ。 ベニスはペルシャの目を見て、静かに笑った。


「人が何と言おうと、私はあなたの方だよ。私が知ってる」


ベニスはペルシャを多くの村人を追い抜いて走った。 誰もいない路地に入ると、ベニスは言った。


「私はあなた信じる、目を見れば分かる」


私は路地の床に座り,かがんだ。


「…そこまでしてくれなくてもいい」


「…昨日の夕方、村の子どもたちが壁画の近くで絵の具入れを運んでいたとちらっと聞いたんだけど、聞きに行く?」


ベニスは私をなだめるように導いてくれた。


結局、壁画が赤い絵の具によって壊れた理由は、村の子供たちが絵の具箱を移す途中に倒れて壁画が赤く染まったことであり、その時になってようやくまともな状況を知った村の大人たちはペルシャに真心が込められた謝罪を渡した。 そして皆申し訳ないのか、ペルシャに前とは違う態度で優しく接してくれた。 村の大人たちがくれた食べ物を食べながら、しばらく待てと言ったベニスをおとなしく待ちながら、壁画修理作業を手伝っていた。 その瞬間、ベニスが何かを持って私のところに来た。 ベニスが持っていたのは本だった。 あれほど探していた私の本。


「…どこで見つけたの?」


「牛舎にあったけど? 堂々と目の前に!」


昨日探した時はなかったんだけど···


「…ゴー、ありがとう」


ベニスは私の顔を見て、物思いにふけった表情だった。


「うーん···もう行こうとしているの?」


ベニスは寂しげな表情だった。 すでに村を離れることを知っているかのように、ベニスは言葉を続けた。


「これ持って行けば役に立つよ!!」


ベニスがくれたのはかばんだった。 ずいぶん品が入っているようで重さのあるかばん。 村の大人たちは状況にすぐ気づいて、ペルシャに言った。


「またね。」

「来たら美味しいものを用意しておくよ!」

「また来なさい」


ペルシャはベニスがくれたカバンを持ち、ゆっくりと村人たちを後にして歩いた。 後ろからベニスの叫びが聞こえてくる。


「また来て」


その叫びを最後に、ペルシャは村の端に到達した。 いざ村を離れようとすると、ペルシャは3日間のことが思い浮かんで、足を踏み入れるのが容易ではなかった。 ペルシャは歩くために一歩を踏み出した。 その時だった。


「ちょっと待って!」


ベニスの声だった。 ペルシャは本能的に首をかしげた。 その瞬間、突然の風のためにマントのフードが剥がれ、影の中に隠されていたペルシャの顔があらわれた。 日差しがその上を優しく包み込み、降りなかった。 輝く薄緑の瞳、どこか静かで悲しみに包まれた目元と、草色に似て流れ落ちる髪の毛。 ベニスはしばらく言葉を忘れることなく眺めた。 口元は少し震え、ベニスの瞳は真心が込められて輝いた。


「…きれいだ!」


ペルシャはそれを聞くと耳が赤くなり、目を避けた。 フードをかぶりながらゆっくりとヴェネツィアを眺めた。 ベニスはぎょっとして言った。


「あ、そうだ! 今度は私があなたを見に行くよ!」


ベニスは手を差し出した。 ペルシャはためらったが、手を握った。


「…いいよ」


ペルシャは喜ぶベニスを眺めながら言った。 小さな声だったが、まるで壊れそうなガラスの破片のように軽かったが、ベニスの耳には何よりもはっきりと耳に刺さった。


「…ペルシャ。私の··· 名前だよ」


慎重に取り出した私の言葉にベニスの目が丸くなった。


「本当?!本当の名前言ったの?」


ベニスは目を輝かせて喜んだ。


「あなたとよく似合う、私に最初に言ってくれたんでしょ? そうでしょ?私だけが知ってるでしょ?」


ベニスは浮き立ったように、しかし慎重に尋ねた。 その真剣な反応に私はゆっくりとうなずいた。 名前を言っただけなのに、ベニスの笑いを見て、私は小さく息を吸った。 それでも笑いは出なかった。 しかし、何か、長い間固まっていた心の隙間に静かに温もりが染み込んでいた。


ペルシャはベニスがくれたかばんを注意深く開けた。 地図、手紙、小さなおやつ··· 他に必要なものなど。 そして。


「…シャベル?」


ペルシャは首をかしげた。 これを一体どこに使えというのだろうか。 しかし、その疑問は長続きしなかった。 はるか向こう、聞こえる 2 人の少年の会話の音。 果てしなく続いた黄色い地の上を砂風が通り過ぎ、2人の少年である。 そこには砂の上で変わった荷車が止まっていた。 車輪は深い砂にはまってしまい、2人の少年は車を引き出そうとしていた。 車は木と鉄で粗く作られていたが、複雑な歯車装置がついていた。 彼らはかろうじて荷車を引っ張ろうとしたが,砂は荷車の車輪を深く飲み込んでいた。 ペルシャは一歩退こうとしたが,再びかばんの中のシャベルを眺めた。 ペルシャは小さなため息をつきながら足を運んだ。


「…書く?」


二人の少年は首をかしげた。 緑色の髪の毛がフードのすき間から流れ出た少女が、シャベルを握ったまま立っていた。


二人の少年はしばらくそのシャベルを見つめた。 ある少年が首をかしげて言った。


「それで何をしろというの?」


ペルシャは車輪の横にスコップを置き,片手でスコップを差し,もう一方の手でカートを押し始めた。


少年はペルシャに近づき、押すのを手伝った。


「一人で押したら押せるか…」


ペルシャはスコップをてこのように使い,車の車輪がギクッとするのを感じた。 少年が押すのを手伝うと、すぐに車輪が外れて。 少年は目を見開いて言った。


「わぁ、本当にできる!」


ペルシャはため息をつきながらシャベルをはたいてかばんに戻した。 少年はその姿を見て笑った。


「若いのに頭がいいね、こんなに簡単に解けるとは思わなかった」


しばらく静かな時間が流れ、ルイは慎重に話し出した。


「えっと··· 私の名前はルーだよ。 会えて嬉しい」


ルイは軽く手を差し出した。 ペルシャはその手をしばらく見て,ルイの目を見て手を握った。


「…ペルシャ」


ペルシャは短く簡潔に答えた。 ルイは笑顔で一行を紹介した。


「あ、この子は私と一緒に冒険する エドリックだ」

「お会いできて嬉しいです。あなたはどこへ行っていたのですか?”


ルイの髪は金色に輝く太陽のように見えた。 それとは対照的に、銀の落ち着いた黒髪を垂らしたまま、落ち着いてペルシャに言った。 二人は一緒に通いながらも、互いに違う感じを与える外見のおかげで、はっきりと対照を成した。


ペルシャはエドリックの質問にベニスがくれたカバンから地図を取り出した。 さっきまであった壁画村の近くにある村が..


「ナムマウル」


ペルシャは短く次に行くべき場所を話した。 すると、ルイはペルシャを見て笑いながら尋ねた。


「木の村だから…··· こっちの方向かな?」

「うーん··· 合ってると思うけど?」


ルイはペルシャの表情を見ながら言った。


「じゃあ,私たちと同じ道だね」


ペルシャは彼の言葉にしばらくためらった。 道を一人で行きたかったが、すでに二人の少年はペルシャに同行を提案したわけだった。


「…ちょっと寄ってみただけだから、一緒に行ってもいい?」


ルイは明るい笑顔で言った。 「一人で行くよりは安全で楽しいだろう!」


エドリックもルイに同意し,静かにうなずいた。 ペルシャはそのような彼らを見て、ついにうなずいた。


「そう··· 一緒に行こう。」


車は再び動き出した。 ペルシャはルイとエドリックの荷車に乗って砂場を走った。 エドリックは荷車を引き,ルイはペルシャと同じように後ろに座って移動した。 ルイはペルシャをちらりと見て言い出した。


「ところで、あなたはどうして木の町に行くの?」


ペルシャは帽子をかぶり、短く答えた。


「うーん··· 人を探すために?」

ルイはもっと聞きたかったが,言葉を慎んでいることに気づいて黙った。 その代わり、彼はいたずらっぽく尋ねた。


「でも気になるんだけど、あなた何歳なの?」


ペルシャはしばらく物思いにふけった。 そして答えた。


「十六…ぐらい?」

「ぐらい?」


ルイは微笑んで首をかしげた。


「微妙に言ってるね、誕生日とか紛らわしいの?」


ペルシャは視線をそらした。 エドリックは車を運転することに集中していて,聞こえるほど近くにはいなかった。 それを確認したかのように、ペルシャは非常に低い声で話した。


「正確には··· 年を数えない。 長生きして」


言葉は淡々としていたが、その中には軽く越えられない重さが感じられた。


「…長生きして? どういうこと?」


ペルシャは車の車輪の音に埋もれるように静かに言った。


「私は死なない」


言葉は簡単だったが、その中に込められた意味は重かった。 ルイは慎重に尋ねた。


「本当?」


ペルシャはうなずいた。 ルイはしばらくの沈黙を最後に質問した。


「…じゃあ、今何歳なの?」

「うーん··· 400歳過ぎたかな、分からない」


その答えにルイは苦笑いした。 ルイは疑問に思ったことを聞き始めた。


「探しているのは誰?」


「私みたいに死なない人」


ルイはようやくペルシャの表情に込められた重さを理解した。 彼は用心深く尋ねた。


「彼に会って、何をするつもり?」


ペルシャは荷車の床を見ながら言った。


「どうして死ぬことができるのか…」 聞いてみようと思って」


ルイはペルシャの姿を見て、物思いにふけった。 ルイは小さな息を吐いて口を開いた。


「そうだね。 もし私がその方法を知っているとしたら?」

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