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負傷兵  作者: 尚文産商堂


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第55話

「お待ちしていましたカニスデサタン本日のご用は戦闘中行方不明者としての登記を解除してほしいという内容で間違いないでしょうか」

「ああ、構わない」

サーピを横に、アクーリクは足元に、そしてレーニスは俺の後頭部のさらに後ろに浮かんでいた。

ロボットの言葉に、申請書を差し出しながら答えていると、サーピがロボットに対して何かの情報のやり取りをしているようだった。

触手のように伸ばしているセンサー部をロボットの壁面にある何か端子のところに接続しているのが見える。

「申請書を受領しました確認しますので少々お待ちください別途参考資料を受領しました審議に入ります少々お待ちください審議日程を確認他の審議日程はなし差し込み申請を開始受理全日程を確認化に素手サタン行方不明者の解除についての審議を開始」

そこで少し黙ってしまった。

ロボットが黙っている間にも、サーピは何かを送り続けている。

「さっき言っていた参考資料って何を送っているんだ」

サーピへと俺は尋ねる。

どうせこれが終わるまではここから出ることはできないからだ。

「今まで行ってきた行動についてをレポートにして提出していますああもちろん戦闘で負傷した疑似生命体戦争以来のものですよ」

ということを、教えてくれた。

さっき壁の外で出していたレポートの、かなり詳細に描いたものということのようだ。

「まあロボットが壊れない程度に、な」

「大丈夫でしょう彼らも手野グループの生まれですので」

自分も手野グループ出身だからと言って、かなり丈夫だと思っているようだ。

もっとも、俺自身も同じような感想が出てくるわけだから、同じようなものだが。

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